
平等と公平の違いを押さえておく
●平等
平等(びょうどう、英: equality)とは、偏りや差別が無く、みな等しいこと。
●公平
公平(こうへい、英: impartiality)は、公に平らなこと、すなわち一定の集団において、偏らないということ。
(Wikipediaより引用)
障害があることで乗車拒否や入店拒否、イベントへの参加拒否は差別となります。
そうならないためには「平等」ではなく「公平」になるようにミンナで考えなくてはいけないのではないでしょうか。
1枚目の写真は平等と公平の違いを表した有名なイラストです。元々はアメリカの大学教授のクレイグフローエルさんという方が考えたものらしいです。
3人にふみ台を一つずつ配ることが「平等」。
この場合、ふみ台がなくても試合観戦ができる背の高い人にもふみ台を配ります。みんなに一つずつ平等にです。
しかし、背の低い子供はふみ台が一つだとまだ試合観戦ができません。
一方「公平」とは全員が「観戦ができる」方法を考えることです。
つまり「同じやり方ではなく、同じ結果になることを考える」ことが公平ともいえます。
ここで気をつけなければいけないのは見た目では分からない障害や困難を抱えている人が存在すること。
あと、決して平等がよくなくて、公平がよいというわけではないことです(このことはまたの機会に)。
この写真は背の高さという可視化できる分かりやすい例ですが、見た目では分からない違いが世の中にはたくさんあります。
知識と想像力の出番です。
きっとクラスに1人や2人は発達障害などを持つ生徒がいて、例えば
・教科書の文字では分からないけれど音声だと分かりやすい人
・弱視で小さな字が読めない人
・目からの情報に敏感な視覚過敏な人
・目や耳から入った情報を一時的に記憶することが苦手な人
などがいるかもしれません。
そういった生徒たちの中にはiPadのようなタブレットを使用することで他の生徒と同じように授業を受けることができるかもしれません。
その困っている生徒がiPadを使って授業を受ける時に他の生徒たちは「ずるい!」と言うかもしれない。
もし共生社会の実現を目指すのであれば学齢期にこの「平等と公平の違い」を肌感覚で知っていることが大切なのかもしれません。
そして、不特定多数の人に対して公平であるというのはとても難しいことですね。