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AI実装検定公式教材「バンビチャレンジ」を購入してみた感想

Study-AI社が2020年から実施する「AI実装検定」。今回、AI実装検定 A級 2020#2を受験するにあたり、公式教材「バンビチャレンジ」を購入してみました。

このページでは、この公式教材の概要と私が行った勉強方法について書きます。AI実装検定の受験を考えている方の参考になれば幸いです。

AI実装検定とは?

「体系的なディープラーニングの実装知識とスキルを自他ともに認められるための客観的なメジャー」となる検定試験。G検定よりも実務寄り、E資格の入口となる試験です。

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AI実装検定(A級)はこういう人におすすめ

・G検定に合格し、もっと実務寄りの分野に学習を進めたい
・独学のためどこから手をつけて良いかわからない
・スモールスタートで始めたい(いきなり10万円くらいの講座で学習を始めるのはちょっと・・・)

公式教材「バンビチャレンジ」の内容

公式教材には「超AI入門講座」という5万円の講座がありますが、受験者限定でこの講座の教材のみ購入可能です。

価格:税込5,000円(2020#1では3,000円だったが値上げした模様)
形態:動画(vimeo上にアップロードされた動画を視聴)
コンテンツ:
 Bambiβ-Taurus(Section1 基礎編) 
 Bambiβ-Gemini(Section2 基礎編)
 Bambiβ-Cancer1(Section3 応用編) 
 Bambiβ-Cancer2(Section3 応用編) 
 Bambiβ-Leo(Section4 応用編)
 Bambiβ-Virgo1(Section4 応用編)
 Bambiβ-Virgo2(Section5 応用編) 
※Section1とSection4には別途資料が配布される(1は環境設定、4は対応ソースコード)

画面イメージ

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・コンテンツ

Section1 基礎編
Pythonの基礎やライブラリ(Numpy、Matplotlib)の扱いを学ぶ

Section2 基礎編
行列の掛け算やバイアス項、シグモイド関数を学び、実装演習

Section3 応用編(前編・後編)
合成関数と連鎖率、パラメーターの更新、偏微分を学び、実装演習

Section4 応用編(前編・後編)

中間層を導入した更新式の実装。
ソースコードも配布される。

Section5 応用編(前編・後編)

AI実装検定A級の対応範囲外
手書き文字データでディープラーニングを実装

配布されたファイルの作成日を見ると教材の制作は2018年秋。今後のアップデートと使いやすさの向上に期待(まとめでも述べますが、PDFの配布またはwebスライドにして欲しい)。

公式教材の感想

良かった点

・どこから手をつけて良いのかの取っ掛かりになる
 シラバスに沿っている→さすが公式教材
・先生とバンビ君の対話形式で進んでいくので読みやすく、分かりやすい。
・受講後にAI実装検定HP上の例題を見直すと簡単に感じた(理解が進んだ)
・何度も見直せる

良くなかった点

・動画ではあるが、音声はなく、BGMが流れているのみ(スライドが進んでいくのみの動画)。果たしてこれを動画にする必要があるか疑問
・2秒毎に次のスライドに進んでいくので、後半の複雑な説明の時には画面を止める必要があり煩わしい。
・演習時に、コマンド入力しているウインドウと動画を見比べるのがやりづらい
・コードの画像解像度が悪く、見づらい。

工夫した点

・講義部分はノートをとっておく(動画を見返す時間を省く)
・演習部分で入力したコードは、PCのメモ帳に貼り付けておく
・ターミナルではなくIDLEを使う(入力ミスを軽減できる)

まとめ

結論としては、公式教材の購入はありだと思います。5,000円が高いか安いか意見が分かれる所だと思いますが、個人的には5,000円の価値はあるかと思います。
しかし、動画での試聴は非常に煩わしく、PDFやwebスライドなどで配布するなど改善して欲しい点があるのも事実です。

公式教材はあくまで入口として済ませておき、取っ掛かりを掴んだら他の参考書に移行するのが良いです。

公式教材が終わったら

公式教材が終わったらいよいよ独学ゾーンに突入です。ここまで来れば、基礎体力は付いている状態だと思いますので、どんどん学習を進めましょう。

(1) YouTuberたくみさんの「中学数学からはじめるAI(人工知能)のための数学入門」を見る

Aidemy提供の番組ですが、ヨビノリたくみさんの分かりやすい解説が2時間の中にきっちりまとまっており、とても良いです(しかも無料!)。復習も兼ねて試聴すると良いです。


(2) 他の参考書に進む

「最短コースでわかる ディープラーニングの数学」:AI実装検定で問われる数学はこれで概ねカバーできると思います。公式教材とYouTubeを見た後にこちらで学習すると全体像が頭にあるのでスムーズに進められます。


「ニューラルネットワーク自作入門」:ニューラルネットワークの理論からPythonでの実装までカバーしている本です。英語で書かれたものを翻訳したものですが、とても分かりやすい。


以上、AI実装検定の学習を備忘録的に書き残しました。また思い出したことがあれば適宜追加していきたいと思います。

このページが少しでも皆さんの学習のお役に立てれば嬉しいです。

追記
無事AI実装検定A級に合格しました。
次はE資格を目指して学習を進めたいと思います。

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