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G検定2020#2の出題傾向と対策の記録

G検定結果通知

7/16(木)午後3時頃、登録していたメールアドレス宛にG検定2020#2の結果通知が来ました。

直前まで、Twiiter上で「まだ結果通知が来ない」という話題で持ちきりだったのが、一斉に結果通知の話題で盛り上がり始めたので、おそらく結果は一斉開示だったのでしょう。

私の結果は合格。総受験者数12,552名で合格者数8,656名、合格率は68.9%でした。合格率はこれまでとほとんど変わりませんが、試験内容は大きく異なったので、今後G検定を受験される方のために記録を残しておきます。

出題傾向

全200問で構成される問題のうち、前半の法律問題と時事問題。個人情報やAIに関する法規制、日本や先進諸国の政府が取っている立場や施策、XAI(Explainable AI:説明可能なAI)に関する問題などは、初めて目にするものも多く、かつ検索すれば答えられるような問題だったので、私を含め多くの方が時間を取られてしまったようです。

後半は畳み込み演算の計算や理論の基礎理解を問う問題など、試験対策をしっかりやっていれば解ける問題でした。

以下は私の個人的な意見ですが、前半の問題よりも後半の問題の方が配点が高かったのではないかと推察します。JDLAとしてはG検定を全ての方に広くAIについて理解を深めてもらう試験と位置付けているようです。前半の時事問題や法律問題は、試験受験後もこういった意識を持って勉強を続けて欲しいというメッセージだったのではと受け止めました。

逆に、後半で(時間的理由とは別として)大きく失点した場合は合格が遠のいたのではと推察します。今回の試験(2020#2 2020年7月4日実施)ではAIの歴史や定理、著名人のAIに関する発言などは全く出題されませんでした。私もバーニーおじさんやオレン・エツィオーニを回答したかったですが、残念ながら今回その機会はありませんでした。

試験対策

今回、G検定は大きく出題傾向の舵を切ったように思います。

⑴試験として実務を意識し、歴史や著名人の発言などよりも時事問題など実社会でAIが及ぼし始めている影響についてどれくらい理解し、またアンテナを高くしているか。

⑵基礎的な理論とその課題についてどのくらい理解できているか。

正直なところ、⑴に関しては、日々刻々と状況が変わるので、勉強の合間に情報収集しておくくらいで良いと思います。重要なのは⑵です。私が勉強を始めたのは5月上旬からなので、約2ヶ月の勉強期間です。これは平均的には少し長めかもしれませんが、途中仕事が忙しくなり2週間ほど中断期間があったので、実質1ヶ月半くらいでしょうか。以下、私の勉強方法です。

私の勉強方法

1:G検定公式テキストを7章まで読み進める。

2:インプレス社の問題集(通称黒本)を1周する。その際、自分の理解が足りない部分や断片的な知識しかない部分を問題解説や公式テキストを参照しながらノートにまとめていく。どうしても理解できない部分はYouTubeで検索し、動画で理解しノートにまとめる。

3:たくみさんの「微分積分」解説本を1周する。

4:公式テキストに戻り、8章と9章を読む。

5:松尾豊教授の「人工知能は人間を超えるか」を1周する

6:巣籠悠輔氏の「ビジネスパーソンのための人工知能入門」を1周する

ここまでで、残り2週間くらいになりました。残りの2週間は黒本を1週しながら、公式テキストを見直し、ノートをまとめ直す時間に使いました。

紙ノートが地味に便利

学習したことを紙ノートにまとめると試験本番で便利です。色々試しましたが、検索性を考えると1テーマ1〜2ページ程度でノートにまとめると使い勝手が良いですね。

webには良くまとまっているページが多数存在しますので、こちらは自分の学習範囲外のものが出た際に検索するように、2〜3ページをChromeのタブで開いておいて、備えておくと良いでしょう(私の場合はほとんど出番がなく、使ったのはCNNの畳み込み演算自動化サイトくらいでした)。

学習結果を紙で書き出すことで、自分の理解が不足している箇所が明らかになりますし、追加で書き足したキーワードなどが際立つので見直しに役に立ちます。

また、時事問題などは検索で、テキストや問題集に出てくる基礎的な知識は自分でまとめたノートを参照するのが効率的です。

実際の問題は10〜20問ずつくらいまとまって、同じ出題範囲の問題が続きます。例えば、CNNの問題が続き、RNNの問題が続くといった感じです。この際に、自分がノートにまとめていた内容はさっと参照できますし、時間節約に有利です。

まとめ

G検定はAI学習を始めるのにとても良いきっかけを与えてくれました。また、合格後の「合格者の会」や「CDLE」「HACKATHON」など、JDLAは合格者に対して色々な企画を用意してくれます(もちろん無料です)。こんな検定試験は他にないなと感じています。

少しでもこのページが皆さんの学習の一助となれば幸いです。

追記(2020/08/15)

8月13日にメールにて合格証が届きました。パスワード付きZIPファイルがメールで添付されて送られる形で、PDF形式の合格証でした。

合格証


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