#30 エレガントな伝え方 - CTO高森
株式会社ctowの高森です。
先日ご飯食べにコレド室町の方に行った際に、久しぶりに書店に寄りました。
普段デジタル書籍で読んでるのですが、私はスマホを20時以降電源をOFFにする生活をしてるので本をスマホで見れないため紙に変えてみました。
書店を知の結晶が詰まった場所なのかと思うとワクワクする気持ちになり、普段アマゾンでは買わないようなというか出会わないような本に巡ってくる感覚があります。
その時に買った本で、「エレガントな毒の吐き方」という本を手に取り、京都式の傷つけない言い回しのコミュニケーション術に関する内容でとても興味深かったのでこちらをお家に持ち帰りました。
誰しもが聞いたことがある、ぶぶ漬け食べていきます?というフレーズが出たら帰って欲しいんだなという、直接的に伝えない伝え方が京都式で、東京式は直接的な表現が多いという解釈です。
扉が開きっぱなしになってる時に、直接「ドアを閉めて」と言いたくなりますが、京都式では、「誰か来はるの?」と誰も来ないとわかってて間接的にドアを閉めてと伝えるそうです。
こういう言い回し素敵だなと思います。
直接的に伝えて傷つけないでけど伝わってるという、戦わずして勝つようなイメージです。
そのほかの言い回しなども本で紹介されてるので気になる方は読んでみてください。
こういう表現をするのは、風習というか京都だからという文化があるそうです。東京違って人の入れ替わりなどがなく代々受け継がれてる家系が多いため、近隣の人間関係を壊さない互恵的な関係性を保つ必要がありました。そのため、直接的な言い回しを避けるのだとか。
一方東京は人の流動性が高く、近隣が誰かもわからなく、多くが地方から集まってきたもの同士でもあるため、そこでの人間関係が崩れても引越しをしたりすることで生活ができなくなることはなくなります。そのため、直接的な表現、ないしは論破的な言動の方がメリットがあったりするということでした。
私自身地方よりも東京の方が人間関係をよりナイーブに考えたりすることが減ったように思います。周りは自分のことを知らないからこそ自分を出して嫌われてもいいやというスタンス、むしろ出していかなければ何も始まらないので挑戦する幅が広がってるように思います。
そういう側面でも東京は挑戦しやすい環境でもあるのかなと思いました。