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『コーアクティブを大学生に届けよう!』#5

CTIジャパン、ファカルティの「いろり」こと青木聡美です。
さて、今回は「コーアクティブを大学生に届けようプロジェクト」の大学生メンバー「りんちゃん」こと赤塚琳(あかつかりん)さんが「サボタージュ」にまつわる彼の体験談を語ってくれています。
「サボタージュ」は、自分の人生を自分らしく力強く「響いて生きる」選択をするために欠かせない概念です。なぜなら、常にサボタージュの声を聞いていると本来の充実感を実感しにくく、本質的な変化を伴う「響いて生きる」方向が見えにくくなる存在だからです。
コーアクティブ・コーチとしては、クライアントさんに自覚的に選択してもらうところをサポートします。
ご自身の日常にも当てはめながら読んでみてください。

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こんにちは!
大学生インターンとして関わらせてもらっている、りんちゃんこと赤塚琳です!

プロフィール:
2000年東京都八王子市生まれ。小学校3年生で野球をはじめ、そこから高校3年生までは野球中心の生活。部活引退後、特にやりたいこともなく、大学進学にもモチベーションを持てずにいた中、親の紹介でコーチングに出会い、自分で目指したい姿に向かって主体的に学んでいくことや、多様な人と出会うことの面白さを知る。大学は新潟大学の創生学部という文理融合型の学部に3期生として入学。入学後も様々なご縁があって精力的に活動していく一方で、周りの友人から「やりたいことが分からない」「何かしたいとは思うけどどうしたら良いかわからない」という声をよく聞くようになる。「自分が友人たちにコーチングをできるようになれば、かつての自分のように変わる人がいるのではないか?」と考え、2021年3月に基礎コースを受講。その後、「半年間で150セッションやる」という宣言をして、当初の予定より1ヶ月早い5ヶ月で達成。やっていく中で自分はコーチングが本当に好きだと実感し、学びを深めていく決心をする。現在はバランスコースを修了。人の想いを聴くことや、温泉でのんびりすることが好き。逆に苦手なことは手先の器用さが求められるもの(笑)。

今日はコーチングをしていく中で取り上げることを避けては通れない、
「サボタージュ」について、自分の認識が変わった経験について書こうと思います。

サボタージュとは「サボる」の語源になっている言葉で、
人が前に進もうとするのを押し留めようとする内なる声のことを言います。
これは私たちの誰にも存在しているもので、大きな変化をしようとすればするほど、
それがいかに愚かで、危険で、やらない方が良いことかの理由を述べて、
止めようとしてきます。

例えば
「私は不器用だから…」といった長年自分が手放せないネガティブな感情だったりとか、
「任されたことなのだからちゃんとやり切らないといけない」といった責任感だったりとか、
「完璧じゃないとやってはいけない」といった完璧主義やプロフェッショナル意識だったりとか、
いろんな声があります。
こういった声がしばしば自分の人生の目的や、大事にしたい価値観に沿った人生を歩んでいくことを邪魔してきます。

だからコーチングのセッションの中では、
そういったサボタージュを擬人化してその存在をはっきりさせたり、
人生の目的や価値観といった響く部分に着目することによってそのサボタージュを弱めたりすることで、
自分の本当にありたい姿に向かって選択できるようにしていきます。

厄介なのは、こういったサボタージュの声は大抵その人にとって「正しい」ものであること!
そのため、なかなかここから抜け出せず、問題の周りをグルグルして抜け出せなくなってしまうことも多い。
だからこれまでの僕にとってサボタージュは厄介で、邪魔なものであり、その声は悪魔のささやきのように感じられるものでした。

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そう、まさにこんなイメージ!笑

しかし、先日コーアクティブを学んでいる仲間と『コーチングバイブル』(の読書会をして、(これがめちゃくちゃ良かった…!!)
ホメオスタシス」について話す中でこのイメージが大きく変わりました。

ホメオスタシスとは、「恒常性」と訳される言葉で、
現状を維持しようとする性質のこと。

これはどんな時でも働いているもので、
例えば暑いところでは汗をかいて体温を下げたり、
病原菌が体に入ってきたら白血球が集まってきたりと、
本来生き物を正常な状態に保ってくれる性質です。

そのサボタージュとホメオスタシスの関係について話しているときに、
参加者の一人が
「これまで『それはサボタージュですよ』と言われていたものを
『それはホメオスタシスですよ』と言われるようになるとすごく楽になるし安心する
といったことを言ってくれて。

それを聞いて僕はハッとしました。
サボタージュの声を
「邪魔なもの」
「遠ざけないといけないもの」
「なくさなければいけないもの」

といった悪者として捉えるから、
そこから抜け出せない自分を責めたり、
苦しんだりするのではないか、

自分を守ってくれるホメオスタシスの機能として
サボタージュは当然の反応なんだと思うと、
落ち着いて、冷静に、
それも自分の大事なリソースの一つとして見ていくことができるのではないか、と。

サボタージュは悪魔なんかじゃなくて、自分を守ってくれる天使の一つである。
そのたくさんの天使の声たちの中から一番自分らしい選択をすれば良い。
どれを選んだって良い。

そう思ったら、
自分の中にあるサボタージュを取り扱うときも、
コーチとしてクライアントの中にあるサボタージュを取り扱うときも、
その付き合い方が変わってくるんじゃないかと思います。

皆さんは自分の中にあるサボタージュと、どのように付き合っていきたいですか?


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