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コミュニティ運営のススメ

本投稿は、Japan Dreamin' Advent Calendar 2020 4日目の記事です。

はじめに

去る10月、Experience Cloud(旧Community Cloud)の勉強会、Community Cloud Trailblazers初オンライン回を実施した。このコミュニティを立ち上げてからはや1年半、実に半年以上の休眠期を経て実現したイベントだった。

コミュニティ自体が次のステップに進もうとする区切りの会と感じたので、この機会に会を通じて得たものや自己の成長を振り返ってみようと思う。
コミュニティの運営側に興味があるけどなかなか手を挙げる勇気が出ない…という誰かが、この記事を一歩踏み出すきっかけにしてくれたらすごく嬉しい。

学び場がないなら作ればいいじゃない

実のところ、私がコミュニティの運営に携わったのはごくたまたまだった。
私は面倒を好まないので、先に学べる場があったならそちらに便乗しただろうし、小心者なので協力者がいなかったらきっと何もしなかった。そんな私が「コミュニティやってます!」なんて自己紹介をする機会に恵まれたなんて、環境と仲間の力ってほんとに素晴らしい。

きっかけはちょうど2年前の年末に遡る。
私が転職と共にCommunity Cloud(敢えて旧名で呼ぶよ)に触れ始めて1年が経とうとしていた。
当時の私はCommunity Cloudの運用に悩んでいた。
業務で使っている環境に具体的なトラブルが起きていたわけではなかった。先輩方の努力で定着が進んだ組織は、全国のパートナー企業のログイン率100%だし、データは日々入力されChatterもじゃんじゃん流れている。
高い利用率を誇るそのシステムは可能性無限大のように思えるのに、現行の運用にフィットする活用促進アイディアが全然思いつかない。
それが私にとっての課題だった。

そんな折、同職種+αの親しい仲間が集まったときに、たまたま某氏が言った。
「今度からCommunity Cloudを扱うことになって…」
それを聞いて、私は言った。
「Community Cloudといえば、学べる場が少ないよね」

たまたまその場には、Community運用慣れした推進者と、知識豊富な協力者と、課題を持ってる人(つまり私)が集まっており、あっという間にコミュニティ発足の話になった。

リーダーは小心者

ところが小心者の私は、その場ではノリノリだったくせに、あろうことか飲み会の席の話であることを言い訳にその後何か月もその話を放置した。
そして、その話に乗ってくれた某女史に何度も背中を押してもらって、ようやくコミュニティ立ち上げに着手し始めたのだった…。

そんな情けないリーダーをよそに、立ち上げたコミュニティは心強い運営仲間を何人も擁し、毎回素晴らしいスピーカーの方々からの深い学びが得られている。
ひとえに運営チームや協力してくれる皆さん、そして楽しみにしてくれる参加者のみなさんのおかげだ。

私はコミュニティ運営を通じて多くの人に助けられ、希望通りCommunity Cloudについてよりよく学ぶ機会を得た。
同時にコミュニティは私と同じように学ぶ機会を探している人たちの助けになり、私自身はSalesforceコミュニティ内外のイベントで自分の知見を共有する機会も得ることができた。

Salesforceコミュニティの推進者

Salesforceコミュニティの凄いところのひとつは、こんなふうに周りの人の手を引いたり背中を押してくれる推進者が大勢いるところだ。

なぜそんな人たちが大勢生まれるのか。
もちろん、一方的に誰かの背中を押し続けられるような強い人なんてそういない。誰しも苦手なことはあるし、なかなか勇気が出せない局面だってある。
でももし、それぞれがそれぞれのタイミングで一歩踏み出す手助けやフォローをしあえるなら、強くて特別な誰かでなくても一緒に挑戦の輪を広げることができる。
Salesforceコミュニティの凄さは、誰しもが誰かの役に立てる機会があって、逆に助けられる機会もあるということだ。

なにもこれはユーザー同士に限ったことではない。コミュニティの中では、ユーザー企業の人も、パートナー企業の人も、Salesforce社の社員さんも、みんなが対等に助け合い学び合う仲間だ。

書を捨てよ、コミュニティやろう

Salesforce社は、同社の製品を使いこなすためのセミナーを日々実施し、独学のためのコンテンツもたくさん用意してくれている。
世界1位のシェアを誇るだけあって、インターネットで検索すればカスタマイズの方法も数多く共有されている。
一人で学習していても、機能を学ぶ上ではさほど困ることはないはずだ。

それでも私がコミュニティへの参加を推奨しているのは、逆説的だが自分自身が独学大好きだからだといえる。独学で広げられる知見は、ある程度まで積み上げると限界がくる。なぜなら、独学は自分ひとりの視野の中で展開するしかないからだ。
私にとってコミュニティは、凝り固まった頭を柔らかくして、煮詰まった思考から脱却するための場なのだ。
しかもコミュニティの運営者なら特等席のチケットまでつくのだから更におとくだ。

もし、これを読んでいるあなたが、2年前の私のようにSalesforceに関する学習の場が足りなくて困っているなら、ぜひ、Salesforceコミュニティに参加してリーダーに相談してみてほしい。
きっと、何か手助けをしてくれるはずだ。もしかしたら、コミュニティ発足に力を貸してくれるかもしれない。勿論私が声をかけられたら、出来る限りの手助けを約束する。

そして、私がいま一番参加をおすすめするコミュニティイベントはもちろん、来年1月30日に開催される Japan Dreamin’ 2021 !!
全国のコミュニティリーダーが集まるこのイベントなら、きっとあなたの学びを後押ししてくれる出会いがあるに違いない。

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