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書泉グランデの衝撃と神保町

国立劇場で文楽を見た後、午前の会で午を食べなかったので、神保町まで出かけた。
ところが、予想はしていたが、昔通った店の多くがなくなっており、激安チェーン店に街が占拠されたかのよう。
カレーが食べたかったわけじゃないが、辛うじてスマトラカレーがやっていたので、そこで食べ、先ほど見た心中天の網島を読みたくなって、通り向こうの書泉グランデに立ち寄った。
久しぶりの書泉グランデは全く様変わりしていて、大いに驚いた。
書店らしいのは1階と2階のみ。
それも蔵書スペースは半分ほど。
上階二つは鉄道関連グッズと本。中階二つはアニメ専門店だった。
おまけに館内表示だが、黒バックに金銀文字といった悪趣味のスタンドバナーが至る所に乱立していて、はっきり言って気持ち悪い。

体の悪いまんだらけのようだ。
一階の出入り口には、趣味の店特化宣言が掲示されていた。
中年女性の店員に、すっかり変わりましたね、と話しかけると、本人も戸惑ったような顔で、ええとだけ答えた。

合掌。

蛇足だが、付け加えると、
鉄道ショップ(私も中学の頃鉄男のはしくれだった)も、アニメショップもアキバも嫌いではないというか好きだ。

ただ同様に好きな神保町の書店街と美味い老舗街が消えるのが嫌なのだった。

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