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#WDPDTW読書会 1983 Week 40:マット・ソーンさんインタビュー&The Timeのライブ

Tudahlさんのを1週間分ずつ読む#WDPDTW読書会で聞いたことのメモと感想です。2023/10/07配信分。(October 1983, Tuesday, October 4, 1983, and Wednesday, October 5, 1983)

ゲストはMatt Thorneさん。Prince: The Man And His Musicの著者で、最近、第2版が出たとのことです。


『Prince: The Man and His Music』の著者

Mattさんについては、少し前の読書会プレイリストか、本の紹介がこれまでにあったかして、なんとなく聞いたことはあったのですが、熱いプリンスファンの方です(もう少しましな説明をできればいいのですが)。この本は、For Youから始めてオフィシャルもアンオフィシャルも含めて、ぜーんぶ語ってくれているもの、ということでした。

不当なまでに批判を浴びたマット・ソーンによる評伝『Prince: The Man and His Music』の中で、……

アーサー・リジー編『プリンス・インタヴューズ』p.29

『プリンス・インタヴューズ』のp.29でたまたま見つけたのですが、こんな記載がありました。批判とは、何か炎上するようなことが書かれていたのでしょうか。

最初にイギリスで出版されたのが2012年。

次が同じ2013年のイギリス版。表紙は初版と同じ写真ですが、副題がついてデザインが少し変わりました。

アメリカでの初版は2016年。

そして、今回の(アメリカ版)第2版。イギリス版の写真と、同じときに撮影された別ショットです。

読書会でのお話は、プリンス愛にあふれていて、プリンス知識も豊富で、楽しいトークでした。

旬なので、当時のD&Pや、D&P SDEの話題もありました。Mattさんは、著書の中で、プリンスのアルバムはたいてい何年も何十年も持つ(ずっと聴き続けられる)けれど、D&Pは唯一例外で、その時限りのアルバムだ、と書いてらっしゃるようです。

SDEを聴いて、また意見が変わるか、読書会のメンバーがみんな楽しみにしていることでしょう。

他にもプリンスのライブの話もあり、聞き入ってしまいました。プリンスとリスナー、オーディエンスとの関係という話題も興味深かったです。

今回、発売される2版には、HITNRUN Phase 2、Piano and a Microphone Tour、Welcome 2 America、SOTT SDEまで含まれるということです。


10月4日 ファースト・アベニューでThe Timeのライブ

Tudahl本では、The Timeのライブのことが読書範囲に入っていました。映画で使われる曲(The Bird、Jungle Love)を演奏した大事なライブだと思いますが、モーリスの態度が冷え切っているのが、読んでいて悲しいです。ライブ自体はきっちりやっているはずですが、モーリスは誰とも話もしないような状態だったようです。

ジミー・ジャム&テリー・ルイスの解雇はもちろん、お金のことも原因の一つとしてあったでしょう。プリンスが8月のライブ代として25ドルを請求したことに対して、モーリスは、教会の牧師が献金を募るような口調で「プリンス、いらっしゃいますか? 施しをしましたか? 奪ったのですか! 施しをしましたか?」と言います。なお、後にプリンスは、このフレーズを真似して、The Familyを辞めるセント・ポールに対して同じことを言ったそうです。加えて「St. Paul, punk-of-the-month」とも。

https://princevault.com/index.php?title=07_March_1986

モーリスもプリンスも荒れてますが、プリンスは特にひどいです。殴り合いのけんかをしてしまうほうが、よっぽどすっきりしそうですが、ミュージシャンたちは、このようにして、けんかするのでしょう。

また、10月4日のライブが終わったとき、モーリスは、楽屋に行かずに衣装のまま、ステージから駐車場へ通じるドアへ直行して、何も言わずに車に乗って帰ってしまったそうです。その帰り方が鮮やかすぎて、メンバーもみんなあっけにとられていたというアラン・リーズのコメントが載っていました。

9月18日にプリンス、モーリス、ウェンディ、リサでの楽しそうなジャムセッションをしてから2週間ちょっとしか経っていないのに、この冷え切った状態です。

[Prince] helped us from the blueprint, but it was getting crazy for me. With every step of success, he became more difficult, and I was getting the brunt of it. We are not hating on him. We are just telling the story. If it sounds ugly, then it was ugly. We are just telling what happened. --Morris Day

TUESDAY, OCTOBER 4, 1983
Duane Tudahl, PRINCE AND THE PURPLE RAIN ERA STUDIO SESSIONS: 1983 AND 1984

(プリンスは)青写真を描くところから助けてくれたが、だんだんおかしなことになってきたと俺は感じていた。成功の階段を一段のぼるたびに、やつはますます気難しくなり、俺はやつからの攻撃の矢面に立つことになった。プリンスを悪者にしようってわけじゃない。あのときのことを話しているだけだよ。ひどい話に聞こえるなら、ひどい出来事だったんだろうよ。あのとき起こったことを話してるだけさ。ーーモーリス・デイ

この2番目の動画の概要欄に載っているジェシーの話、何年か前に見た気がします。機材メンテナンス用の綿棒で耳掃除しようとするモーリスのこと、覚えてます。一緒にいたジェシーも重要人物! はせともさんの記事もしっかり読まなくては。



読書会の動画

読書会のプレイリスト

読書会のサイト

https://www.polishedsolid.com/what-did-prince-do-this-week/

https://bookclub.polishedsolid.com/

Duane Tudahlさんのサイト


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