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がらくたも使用方法次第

人の話を聴くことが苦手だ。
具体的に言うと、
人の話を聴くことは
すごく好き、もっと言うなら
そんな面白い話を
私に教えてくれるなんて…嬉しぃ…と
心は沸き立ってばかりなのだけれど、、、

その意見に対して、どう思うのか、
賛成/反対、
白黒はっきりと決まった意見を
口に出すことに抵抗がある。

うーん、うん、うーん。
意見を求めていただくたび、唸(うな)ったり、
時間はかけるものの大した意見を
ぶつけられない時、
何度
他者をがっかりさせてきたのか分からない。

どうやら「話を聴いたよ!」の証は。
相手が話し終えたあとに
質問を伴った意見をぶつけることが礼儀なよう。

他者の意見にはっきりともの申せない私は、
実の意味で「人の話を聴けていない」と
思っていた。(でもやっぱり、
人様の話って面白いから、
落ち込むより
「美味しいところを聴くだけ聴いて
何もお返しせず、すみません」と
申し訳なさが勝っていた)

最近。その認識が少しだけ、
前向きに変わりつつある。
相手の話を聴きながら、
驚き/喜び/悲しみ/怒りに揺れる
私の表情そのものを
楽しんでもらえる機会が増えた。

内容を深堀りする質問は出せなくても、
「今、話してくださった内容を
私はこのように考えました。
◯◯のような類似例を思い出しました」
と。
あくまで相手の話を言い換えて、
私の頭の中の内容を
アウトプットしただけなのに、
褒められることもあった。

質問は出せないし。
ビシッ!!っと、切れのよい意見を話す
(どころは愚か、そもそも意見を作る)ことも
苦手だけれど。

話を聴く時の表情や頷(うなず)き、
言葉のオウム返しが、
私の長所になるときもあるみたいだ。
これからも長所に支えられた
生活を楽しみたい◎

◎きどももこ…函教大。春から4年。趣味は読書、水泳、落語鑑賞。月30~60冊、年間600冊以上の読書量を積む。今年度から選書サービス「きどの¥3000選書」を開始。将来の夢はブックコーディネーターとラジオパーソナリティー。

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