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あがり症と共存してみた③

あがり症で今悩んでいる方のために、
あまり引っ張らずに情報をお伝えしたいと思います。

私は今、震えを抑える薬を医師から処方して貰っています。
かかっているのは、脳神経内科です。
こちらで、本態性振戦(ほんたいせいしんせん)の治療を受けています。

本態性とは、「原因が分かっていない」という意味。振戦とは「ふるえ」のこと。
つまり、「原因不明の震え」の治療です。

先生曰く、人間の体質に個人差があるように、震えやすい、震えにくいといった体質の差があるのだそうです。

家系的に血圧やコレステロールが高い、といったものと似た感じみたいです。

そして、原因はよくわからないけど体質的に高血圧といった人たちが治療を受けているように、
原因がよくわからないけど震えやすい人にも、現在治療法があります。

私は、βブロッカーという系統の薬を処方してもらっています。
薬の効き具合は、これまた個人差があると思いますが、私はこれがとてもよく効きました。

薬を飲むと体の芯から発するような震えや、異常な心拍数が抑えられて、声の詰まりや息の苦しさが大幅に軽減されます。

もちろん、薬を飲まなければこれまでと同じくあがるでしょう(泣)
精神的に薬に依存してしまいそうですが、薬の成分に依存性はないそうです。

私はあがり症で本態性振戦の診察をすぐに受けたわけではなく、
あがり症の経過にも書きましたが、
最初は社会不安障害(SAD)を疑い、
精神科・メンタルクリニックを受けようかと考えました。

しかし、気軽に受診するにはどうにも敷居が高い。
治療法もSSRI(抗不安薬)を一定期間飲み続ける必要があるようで、薬への依存が不安。

私は、人前でのパフォーマンス以外は震えの症状がほぼなく、よほど威圧的な人との対話やストレスが高い状態でなければ震えで悩むことはありません。
とても限定的な症状なのに、依存性がある薬を服薬することに抵抗がありました。

他に方法はないのだろうか?と調べて出てきたのが、βブロッカーという薬でした。

今では禁止となってしまったのですが、
数年前までは個人輸入でβブロッカーの薬を買うことが出来ました。

個人輸入で薬購入というと、バイタグラや豊胸、育毛剤といった普通に診察で貰うのに抵抗を覚えるような薬をサイト経由で海外から取り寄せるものが多いイメージですが、そういったお店でβブロッカーの取り扱いがありました。

色々な情報サイトや、口コミを読み、信用度といった点は疑問ながらも、あがり症の声の震えに本当に困っていたので、効果ありとの評価の声を信じて、藁にもすがる思いで購入してみることにしたのです。

この時は、会社の朝礼でのスピーチで悩んでいました。
前回のスピーチ担当の時は声と体の震えで見事に失敗して(泣)、話途中で切り上げてもらいました。。。

また失敗するかも、との強い不安のもと、準備はしっかりとやり、最後のお守り的な意味合いで薬を頓服で服用してスピーチにのぞみました。

結果、13歳以来初めてのスピーチ成功(下手だけど)になったのです。

人前なのに、いつもの異常な心拍数の上昇と体の震え、声の震えが起こらない、ビックリの経験でした。

震えは、薬で抑えることが出来る。
助かった、と心から思いました。

次から、脳神経内科受診に至った経緯をお伝えしたいと思います。





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