chat GPTとCS担当者の向き合い方を考える

連日、chat GPTやイーロンマスクが新しい対話型AIを開発するなどのニュースが流れていますね。ついに行政でも導入が始まり、横須賀市の事例が取り上げられていました。既に大都市を中心に導入準備が進んでいるようです。

 CS担当者は、すぐに「FAQの作成が楽になる」「チャット対応が改善できる」などが気になったことでしょう。ですが、気になりますよね。本当に大丈夫なのだろうか?と。
 
名古屋大学の杉山直総長が、面白い実験をしています。3月27日の同大学の卒業式で、chat GPTが書いた祝辞を読みあげ、「極めて空虚だが、相当もっともらしくもある」と評したのです。ズバリです!私たちのどこかにある不安はこれです。
 
「それっぽく書かれると信用してしまう、という人間の心理をついているのが怖いところ。もう後戻りはできない。使わないという話にはならないため、どう使っていくかがこれからの課題だろう」とも。
 
「卒業式で話したのは、社会に出ていくとき、AIが書いた空虚なものに頼って知識を集めただけでは困るということ。自分が何を獲得し、人間としてどう成長したか、新しいものを社会に提供できるか。中身をしっかり作ってほしいというメッセージだった」とも述べています。(4月20日朝日新聞デジタルより抜粋)
 
ご指摘のとおりです。そして、耳が痛いかも。対話型AIに依存するのではなく、「企業として、専門の担当者として、対話型AIを活用しながら、新しいサービスを社会に提供できるか」それが私たちの使命ですね。
 
さらに、基礎分析や検討部分の情報収集にAIを使うことができると効率がかなり良くなります。その結果、必要とされる人手は当然少なくなり、新しいサービスの創出に向き合える人だけが必要とされる人材になります。
 
この状況は、世の中にコンピューターが出現し、PCで仕事をするようになった時にも言われたことです。ただ違うのは、変化のスピード感です。東大の某教授(ワイドナーニュースに出演していた)によると、変化は数か月単位でやって来るそうです。
 
  「AIと人間は違う。AIにはオリジナリティーや感情はなく、新しい発想はAIからは生まれてこない。同時に、科学技術が進歩していくなかで、人間のあり方が問われると思う」と杉山総長は結んでいます。
 まさに、ここです!私たちには「オリジナリティーや感情」というアイテムがあります。それをどのように活かしていくのか、発揮できるのかが課題です。そこにチャレンジするためには、新しいサービスを生み出すための理論と感情知、知恵化した知識そして実践知が必要です。
 まずは、新しいサービスを生み出すための理論=CS理論(特に満足度を高める3ステップ理論)を理解することをお勧めいたします。
 
 4月26日12:30からCS気づきランチレッスンを行います。
https://www.cs-kentei.jp/business-awareness/

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