最近思い出すこと

小学校の時、「絵を見て物語を作ろう」という国語の授業がありました。
少年少女の計5人ぐらいが、とある島で宝物を探しているという設定で、途中にはライオンがいたり池があって通れなかったりして、迷路みたいな感じになってる島の絵でした。

詳しくは覚えてないけれど私が作ったストーリーは、
ライオンと戦う時は「逃げようよ」っていう子と、「勇気を出して戦おう!」っていう子がいて喧嘩して仲直りしたり、食料をみんなで確保したり、、いろんな仲間同士の衝突・困難があって、ようやく宝物箱に辿り着き、その箱を開けてみると、、中には何もない。

「なんで?」

ってなった時にひとりの少年が

「この島の宝物っていうのは、僕たちの勇気のことだったんだ!!」
と気づいて、みんなが「おおー!」ってなる話

まぁ、実際には「宝石が欲しかった」ってだだこねる人もいるだろうけれど、小学4年生の純粋な私が思いついたのはそんなストーリー。

そんな話に担任の先生はすごく感動してくれて、その物語を綺麗な作文用紙に清書して、表紙つけて手作りの本にしてほしいと言ってくれました。

私はすごく嬉しくて、今でもふとした時にその時のことを思い出します。

そして、こんなこともありました。
高校受験で公募推薦を受けることになり小論文を書かないといけないとなった時、個別に国語の先生から課題をもらって小論文を書く練習をすることが通例だったので、私も国語の先生に課題を与えてもらいました。

小論文の先生は厳しいことで有名だったのでどきどきしながら課題をもらいに行ったことを覚えています。

はじめに先生から
「とりあえず思うように小論文書いてみなさい」
と言って課題を渡されました。

これも詳しくは覚えてないけれど、
その時の問題・テーマの意図は
「自然が大事っていうけど自然をそのままにしてたら人間住めなくなるけどどうする?」ってことを聞いてるんだなと思って、とりあえず思うことをつらつら書いて提出しました。

いっぱい訂正あるやろなぁ、どんな感じで返ってくるんかなぁとある意味ワクワクして後日採点したものをもらいにいくと

「この課題については言うことありません。次の課題渡します」

と、一言で終わりました。
それ以降の課題も特に何も言われることがありませんでした。

「ここをこうしてああして…」
と言われると思っていたので「いいのか?!」って不安になったけど、時間が経って、正直ちょっと嬉しい気持ちになりました。笑
(入試本番の小論文のテーマでは書きたいことありすぎて、時間なさすぎてズタボロ。見事に不合格)


なんだかわからないけれど、私は割とストーリーを考えたり、話をまとめたりすることが好きやったなぁと最近思い出すのです。

いつのまにやら何のストーリーも思いつかなくなって、文章力もまとめる力もなくなってしまったなぁと虚しくなります

なぜか定期的に思い出してしまうのは、あの時の自分も大したことない発想力と文章力だったけれども、小さな小さなコミュニティでも自分が書いたものを褒められたこと、認められたことがやっぱり嬉しかったんですね。