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「ストーン効果法」 ~原音再生 ビッグバンド編~

「ストーン」がどうも売れません!?(笑)。ヤフオクへのアクセスは多くあるのですが、落札にまで至りません。購入をためらっていらっしゃる方が多いのでしょうか?いまいち「ストーン効果法」の効果を信じてもらえないようです(…)。あるいは、「見た目が悪い」と書いたので、「大きくて重い石」のイメージを持たれているのでしょうか?それを払拭するために、1つヒントを出しますね!試しに、10センチ角(厚さ1~2センチ)位の大理石の石を、左右スピーカの間(中央)の床の上に置いてみてください。多少なりとも音が変わると思います。そして、石の位置を前後左右に数ミリ単位で動かして、低音の響きが最も良くなる場所を探ってみてください。絶対(!?)、音が良くなる所があるはずです!筆者はこれを音のスイートスポットにちなんで「ストーンスポット」と名付けることにしました。つまり、ここに「石」(ストーン)を置くことによって、音が良くなるわけです。これが「ストーン効果法」の原理なのです。これで効果が認められた方、さらに良くする方法が有料記事(初稿です)に書かれています。また、ヤフオクに「ストーン」と「使い方ガイド」を出品していますので、ぜひご覧になってください。(大理石よりも安価で効果があるストーンです!)
https://auctions.yahoo.co.jp/list3/23764-category.html(⇒「その他」カテゴリー)

お待たせしました!今回はビッグバンドです。さて、何を紹介しようかな?と思ったのですが、考えてみたらお薦めのCDは見つかりませんでした。それもそのはず、(音がいいのは)ほとんどが「テープ」だったからです!?これでは、みなさんが聴けませんね。もちろん、筆者のアフィリエイト収入もありません(…)。気を取り直して(笑)、ビッグバンド以外でも記事中で録音、演奏がいいと思うCDについては(コメント付きで)リンクを貼っておきました。参考にしてください。

というわけで、今回の記事は半分「回想録」(自慢話の?)になってしまいますが、どうぞご了承ください。(読者の方は)若い方が多いと思われますが、古き良き「昭和」の時代を感じ取っていただければ幸いです。また年配の方には、懐かしく読み流してもらえば結構です(笑)。

さて、最初にビッグバンドの音楽を聴いたのは、グレン・ミラーの「イン・ザ・ムード」だったような気がします。たしか、子供の頃(小学生?)近所の床屋で聴いたと思います。そこの「ヒゲおやじ」(セルジオ・メンデスに似ていたような!?)は大の音楽好きで、当時最新鋭の「ステレオ」のレコードプレーヤと大型スピーカを店内に置いて、大音量で掛けていました(他に客がいないときですが・・)。筆者が店を出た後、ちらっと見たら、踊っていました!(笑)。その後筆者もこうした音楽に興味を持ち、サックスのアンサンブルがいいビリー・ボーン楽団や、ラテンのビッグバンドであるザビア・クガート、リカルド・サントス(ウェルナー・ミューラー)といったオーケストラの演奏を好んで聴きました。この時点では、ジャズというよりムードミュージックとして聴いていました。転機が訪れたのは、グレン・ミラーの「タキシード・ジャンクション」を別のバンドの演奏で聴いてからでした。ちょうどオーディオに興味を持ち始めた頃だったので、出だしのトロンボーンと、それに続くサックスのアンサンブルの音の良さにすっかり魅了されてしまいました。人気のデューク・エリントンも楽曲や演奏はいいのですが、(古い録音のため?)オーディオの対象としての「音の良さ」という点では多少物足りなさを感じます。

参考までに、デイブ・グルーシンのCDを推奨しておきます。これはビッグバンドではないのですが、ビッグバンドのような雰囲気を持たせたグループによりデューク・エリントンの曲を演奏したもので、とにかく音がいいです!(あの「スイング・ジャーナル」誌で最優秀録音賞を取っています)。特に、ベースのずんずんと良く響く音には感動すら覚えます。もちろん、ドラムス、ピアノのリズムセクションや、ブラスの音もいいです(つまりすべていいのです!?笑)。ビッグバンドのCDで、これだけいい音のCDはないと思います。「オーディオおやじ」からすると、グレン・ミラーやデューク・エリントンの演奏がこういう音で聴けたら、と思うと残念でなりません。

筆者が学生時代のことですが(随分昔の話です!笑)、「大学対抗バンド合戦」というのがありました。たしか、発祥はTBSラジオの番組だったと思いますが、各大学のクラブチームがビッグバンドの腕を競うというものでした。たまたま、筆者の友人が早稲田大学の「ハイソ」(ハイソサエティ・オーケストラ)にいたこともあって、毎年応援に駆けつけていました。各大学とも個性があって、それぞれすばらしい演奏を聴かせてくれましたが、そのときの演奏曲目としては、カウント・ベイシーの曲が多かったように記憶しています。(好みもあるでしょうが?)やはり、ビッグバンドジャズの原点はカウント・ベイシーではないでしょうか。ギターのフレディ・グリーンのカッティング奏法を基準とした正確なリズムセクションをベースに、メリハリの利いたホーンセクションと、途中単音で出てくるピアノがアクセントになっているといってもいいでしょう。大変気持ち良くスウィングできますね!それと、ご存知サド・ジョーンズ=メル・ルイス・オーケストラ、通称「サド=メル」ですね。この楽団も人気が高かったです。サド・ジョーンズは、もともとカウント・ベイシーにいたトランペット(フリューゲルホーン)奏者ですが、メル・ルイスはドラマーという異色の組み合わせの双頭リーダーによるバンドと言えます。演奏は技巧的で優秀なソロイストも多いですが、アンサンブルが良く、特にホーンセクションのユニゾン(ではない?)のアドリブ部分がいいですね。各大学ともこうしたアレンジを採り入れて、パフォーマンスにもそれぞれ工夫を凝らし、多人数による一体化したサウンドを目指して戦っていました。そして、彼らも演奏を楽しんでいるのがよく分かりました。また、この中から後にプロのビッグバンドに加わったという人も多かったのです。

サド=メルといえば、お気に入りのCDがありますので、ここで紹介しておきます。「セントラル・パーク・ノース」というアルバムで、なかでも4曲目の「ザ・グルーヴ・マーチャント」と5曲目の「ビッグ・ディッパー」がいいです。(お薦めのCDがありました!笑)

筆者はまた、その頃NHKでアルバイトをしていました。理工系だったので、科学番組の制作アシスタントです。週に2回、打ち合わせリハーサルと本番がありました。渋谷の放送センターへは、パスをもらったので出入り自由でした。空き時間にスタジオを見学するのも自由に行えましたし、1階のテレビスタジオや5階の録音用スタジオにも(無断で?)入れました(101スタジオだけは入れませんでしたが・・!?)。あるとき、5階のスタジオでビッグバンドの収録を行っていました。それが、宮間利之とニューハードだったのです。スタジオ内には入れなかったのですが、副調整室には入ることができ、その一部始終を見させてもらいました(時効オフレコで!?)。そのとき収録していた、「ペーパー・ドール」という曲が忘れられません(先日たまたまYouTubeで見て涙が出ました!笑)。心地よいミディアム・テンポのリズムに乗って、サックスセクションのアンサンブルがすばらしかったです。録音は、2台のテープデッキを同時に回しての2重録りでした。テレビ番組もそうですが、NHKは必ず2重録りをします(なんと1台の方に全く入っていなかったことがあったそうです!?)。つまり、正常ならマスターテープが2本録れるわけですね。1本くれないかなぁ、なんて思ったこともありますが、消して使うそうなのでダメでした(…)。もちろん、その後に放送されたので、しっかりエアチェックはしましたが・・。

その放送ですが、『女性ボーカル編』のときにも書きましたが、その頃毎週末にNHKFMで放送されていたスタジオライブ収録の番組(たしか「軽音楽アルバム」という名前だったと思います)で、ときには公開録音もありました。筆者は毎週欠かさず、2トラ・サンパチで録音していました。なんといっても、マスターテープのセカンドコピーですから、音がいいのです!ただ、10号リールのテープを使っても、サンパチで回すと録音時間が30分~45分なので、すぐに足りなくなってしまいます。新品だと1本5,000円以上しますから、とても買い切れません!(笑)。幸いなことに、当時秋葉原に中古テープ屋があって、1本1,000円ぐらいで買えました。実は、この中古テープは放送局の払い下げ品で、なかには収録したものを消してないものもありました。運よくいい演奏が入っているとうれしくなったりもします(笑)。ただし、(著作権の関係で?)有名アーティストのものはありませんでした。もちろん、ビッグバンドもなかったです(リハーサルとかはありましたが・・)。おかげで、10号テープがいっとき200本以上にもなりました(これは場所を取りますよ!笑)。現在は処分して、半分程度になっています。

一方、当時行われていた「生録会」でもビッグバンドの出演は多くありましたが、会場や参加人数の関係でブラスの数を半分に減らして11人編成という、小編成のビッグバンド(スモールバンド!?)となってしまうこともありました。それでも、レコードやCDより音に厚みがあり、ボリュームがあったのです。マスターテープとしては、原信夫とシャープス&フラッツ、ダン池田とニューブリード、某大学のビッグバンド、といった演奏のものを所有しています。『ダイナミックレンジ編』のときにも書きましたが、筆者はこのマスターテープを大音量で(!?)聴くのを楽しみにしています。ただ、テープ保護と近所への配慮から、めったに聴けないのが残念なのですが・・。今回本稿を書くため、久々にマスターテープを聴いたのですが、ダイナミックレンジが超広く、レコードやCDでは絶対出せない「迫力」があります!そして、VUメーターが振り切れても歪まない、という音です。(みなさんにお聴かせしたいところですが・・)

生録会といえば、ビッグバンドではないですが、今は亡き「石川晶とカウント・バッファローズ」が強く印象に残っています。メンバー8人という小編成ですが、その演奏はエネルギッシュでパワフルでした。なかでも、当時は「金魚」と呼んでいた「山と水」という曲が良かったですね。これは、当時唯一の民放FM局だった「FM東海」が放送していたオーディオ番組のテーマ曲で、鈴木宏昌の作曲によるオリジナル曲です。タイトルは、スポンサーだった山水電気の"山"と"水"から採ったそうですが、非常に乗りのいいフュージョンサウンドで、放送では強烈なブラスと女性ボーカルの「合いの手」(?)が入っていました。これが生で聴けるとあって、前の日は興奮して眠れませんでした(笑)。今となっては、懐かしい想い出です。

ビッグバンドの魅力は、なんといっても「アンサンブル」ではないでしょうか。トランペット4本、トロンボーン4本、サックス5本の全体が繰りなす分厚いブラスのアンサンブルの音は、体の隅々まで響き亘ります。近年は名立たるビッグバンドが少なくなってしまいましたが、所有している「エアチェック」テープでも、原信夫とシャープス&フラッツをはじめ、宮間利之とニューハード、森寿男とブルー・コーツ、松本文男とミュージック・メーカーズ、小野満とスイング・ビーバーズといった、錚々たるビッグバンドの演奏が収録されており、時折昔を思い出しながら楽しんでいます。

今はコロナ禍であまり行けなくなってしまいましたが、コンサートなどではそのパフォーマンスも楽しいですね。それぞれのソロでの自己主張とバック演奏による支援、プランジャー・ミュートを使っての音の変化や、楽器を動かしてのパフォーマンスなど、演奏する側も楽団員全員がチームワークで音楽を楽しんでいるようにも思えます。昨年、「題名のない音楽会」で放送された「エリック・ミヤシロ EMバンド」の演奏会も良かったです。また、現在はYouTubeで昔の有名ビッグバンドのコンサートの様子が見られる、というのもいいですね。まぁこれがせめてもの救いです!(笑)

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