長編み一目目を綺麗に見せる-あみぐるみの衣類パーツの編み方について-
①中長編みや長編みの一目目について
一般的なあみぐるみ制作の指南書においては、中長編みや長編みの一目目は「鎖編み2目や鎖編み3目を一目目として扱う」と記載されています。この編み方、例えばコースターのような円形のモチーフを編む場合はさほど気になりませんが、下記のようにスカートやワンピース等の衣類を編む場合は一目目と二目目の隙間が気になります。こういった衣類パーツでは立ち上がりを背中側に回すのがセオリーですが、前を開けるパーカーやセーター等の上着ではそうもいきません。
②一目目の改善案
そこで、私が行なっている方法ですが、まずは通常の細編みと同様にして立ち上がりから1目細編みを編み、その上に鎖編みを2目(中長編みなら1目)編みます。その後は通常の長編みと同様に編み進め、一目目の3目(通常なら鎖の3目、この方法では細編みの上の鎖の2目)目で引き抜き編みをして1段完成です。その後も同様にして一目目の1目を細編みから始めます。
③立ち上がりで鎖編みをしないとどうなるか
②の方法では一目目に引き抜き編みと立ち上がりの鎖を編むために一目目の根元が若干太くなります。では、引き抜き編みの後に鎖編みをせず、直接細編みをするとどうなるのか。結果は写真の通りで一目目と二目目の間に隙間が出来てしまいます。やはり、個人的には引き抜き編み、鎖編みの立ち上がりから、細編み、鎖編み2目と繋げるのが見た目の差異と編み目の隙間を無くす点を両立出来て良いのではないかなと思います。
サポート頂けた場合、あみぐるみ作成の為の毛糸や綿などの材料費に充てさせて頂きたいと思います。