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Jリーグ11節 vs鳥栖 マッチレビュー

 こんにちは、セレサポ神戸の亮太です。今日は5/3アウェイのサガン鳥栖戦のマッチレビューを書きたいと思います。ゴール裏からの観戦のため、主観多めになるのは注意して読んでください。また、この後バイトがあるので短めになります。

両チームのフォーメーションと噛み合わせの悪さ

 フォーメーション図は割愛しますが、セレッソは4-4-2、鳥栖は3-4-2-1のフォーメーションでした。ですので、セレッソとしては噛み合わせが悪く、前半は鳥栖のビルドアップを止められませんでした。特に厳しかったのがサイドでの数的不利です。

SHが相手CBまで寄せると

 鳥栖は3バックのサイドがボールを持ったとき、WBが高い位置をとり、セレッソのSBを押し込みます。セレッソとしては3バックに対して2トップでは数的不利でボールにプレッシャーがかからないので、SHが3バックのサイドのところに出てボールを奪いにいくと、ボランチが外に出てきてセレッソのSHの裏でボールを受け、そこからフリーでボールを持ち運ぶことができていました。鳥栖のサイドのCBはペナルティーエリアの幅をキープしていたので、外側へ逃がすパスコースを確保できていました(タッチライン際まで開くとこのコースはできない)。では、SHが定位置にとどまる場面ではどうだったでしょうか?

SHが定位置を守ると

 この場合は、トップ下が高めの位置からSHの後ろのスペースまで落ちてきてフリーでボールを受け、そこから前進していました。この状況でも、セレッソのSBは数的不利での対応を強いられるためズルズルと下がるしかありませんでした。ではSHが後ろを気にしてポジションを下げると、

SHが下がると

 もちろんバックがドリブルで持ち上がり、トップやWBへの高精度の裏パスが出てきます(特に左の外人の選手)。そのため、セレッソは鳥栖のサイドからのビルドアップを止めることができず、無抵抗でボールを運ばれる展開が続きました。その後、ボールを取り返したとしても低い位置になるため、そこから相手ゴール前まで持ち運ぶことができず、すぐに鳥栖ボールになる苦しい展開でした。

 しかし、ここで押し切られて点を取られなかったことが鹿島戦からの進歩でした。サイドからボールは持ち運ばれていましたが、ゴール前ではしっかりと体を張って守り、失点を防いだことで後半のセレッソペースが生まれたと思います(鹿島と鳥栖の決定力の差でもありますが)。

セレッソペースの後半

 前半は苦しい展開が続きましたが、後半はセレッソペースで試合が進みました。前半よりもセレッソの運動量が増えたこと、切り替えが早くなったこともありますが、いちばんの要因は鳥栖の運動量低下です。鳥栖はサイドにWBが一枚なので、そこの運動量が落ちるとともに、一気にセレッソペースになりました。

 また、後半はその相手のサイドのスペースをパトリッキが効率よくついていました。特に印象に残ったのは図のようなシーンです。中央から丸橋にボールが渡ると、パトリッキがサイドのスペースへ流れてきます。もちろん鳥栖は、パトリッキに広いスペースでボールを持たれたくないので、CBが出てきて対応します。その空いたスペースに、丸橋からメンデスへの斜めの縦パス(丸橋にあって山中に無いのはこれ)、そこから深い位置へパトリッキを走らせようという意図のあるプレーが何度もありました。前半は鳥栖も運動量があり、これを丸橋のところで潰していましたが、後半はこのパターンからセレッソが流れを掴んでいたように思いました。

 PKを得たシーンは、GKからの長いボールではありましたが、メンデスを起点にパトリッキを高い位置へ送り込むという、狙っていた形からでした。この試合では、パトリッキの良さが存分に発揮されていたと思います。

まとめ

 後半はセレッソペースで進んでいましたが、主任藤田のゴラッソで同点に追いつかれ、引き分けという残念な結果となってしまいました。とはいえ、前半は終始鳥栖のペースでゴールを奪われてもおかしく無い展開だったので、そこは改善の余地があると思いました。

 また、この試合は清武の良さがあまり出ていなかったので、相手が3バックの場合は、背後へ走れるパトリッキを初めから出してもいいのでは無いかと思いました(後半相手の足が止まってから出したいのは分かれますが)。もちろん乾がいれば違った展開になってとは思いますが、相手によって選手を入れ替える必要もあるのかなと思いました。

 次は6日磐田戦、半額なのでバックスタンドSS席から観戦します。ターンオーバーで選手の入れ替えがあると思いますが、磐田も3バックなので(鳥栖の戦術とは違いますが)今回のゲームの良かったところを活かして、そろそろホームで勝ってほしいです。ここまで読んでいただきありがとうございました。あと、ムツキはもう厳しいかな。

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