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F2Pool vs Flexpool, 2強プールF2Poolの解説&報酬比較。マイニングプール報酬比較シリーズ第4段

イーサリアムマイニングにおいてマイニングプール選びは地味に重要です。グラボを1枚買うよりも、下手したらプールを選びによる差のほうが大きいかもしれません。

以下のリンクは報酬比較の最初に比較したBinance PoolとFlexpoolの比較ですが、バイナンスからFlexに変えるだけで報酬は1.12倍になります。12%ですよ!?
1割以上の差があります!
Nvidia GTX 1660Super/1660Tiのハッシュレートが、Nvidia RTX 2060 Superにもう少しで手が届きそうなぐらいの差があります笑。
マイニングプールは慎重に選びましょう!


イーサリアムマイニングプールはEthermineとF2Poolが2強です。(元々はSparkPoolが最大手でしたが規制によりシャットダウンしたため)。
Ethermine vs FlexpoolはFlexpoolが概ねの条件下で勝ち!という感じだったため、F2poolには期待したいところです。どういう結果になるでしょうか。

F2Poolとは

イーサリアムマイニング用のプールとしては2強です。ただEthermineと違って、様々なアルゴリズム・コインに対してプールを提供しています。

つい先日の記事を書いた時点ではethermineとF2Poolは26%ずつのシェアだったのですが、F2Poolのシェアが17%まで低下しています。何があったんでしょうか...?

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引用元: https://www.oklink.com/eth/pool-list 2021年12月12日時点

もしかすると中国のマイナーが多かったのかもしれません。2021年中に中国でのマイニングプール事業を止めるそうです。その影響かもしれませんね。https://f2pool.zendesk.com/hc/en-us/articles/4407888052889-f2pool-will-shutdown-operations-in-mainland-China-by-the-end-of-2021

F2Poolのメリット

F2Poolは次の2つのメリットがあると思います。
1. 大手である安心感 & 様々なコインに対応
2. アプリもあるよ!
3. 途中でやめても払い出し出来るよ!

イーサリアム専門ではないので、F2Pool自体は非常に強大なマイニングプール事業者です。潰れることはまずないと思っておいて良いのでではないかと思っています。

また、GPUマイニングでよく名前が上がる様々な通貨に対応しています。

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ETH、ETC、RVN、ERG、CFXあたりがあればGPUマイニングには十分だと思うので、1つのプールで全てを完結させたい場合にはF2poolは有力な選択肢でしょう。

アプリもあるよ!

iOS, Androidのアプリの両方があり、リグがダウンした際などは通知してくれます。地味な注意点としては yourname+f2pool@gmail.com みたいな、エイリアス(+)付きのメールアドレスだとアプリ版はログインが出来ません。ちょっと微妙なアプリな気が...

途中でやめても払い出し出来るよ!

0.1ETHに満たなくても払い出しが出来ます!飽きたら他のプールに移動できます。ただ出金手数料はかかるので、あんまり小さい量で出金するのはおすすめできないですが。

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途中でやめた場合の手数料は0.001 ETHでした。スレッショルドまで掘った場合のFeeも同様です。

F2Poolのデメリット

あまり目立った特徴がなく、普通のプールなのです。出金手数料は掛かるし、MATICネットワークに対応している(Flexpool, Ethermine)みたいなこともありません。pool feeもしっかり掛かります。

一番の特徴は「様々なコインに対応していること」だと思うので、「報酬が高い場合」か「様々なコインを同一プールで掘りたい」人向けかなと思います。

報酬比較!F2Pool vs Flexpool 検証環境

報酬を実際にプールに同一ハッシュレートを送り続けて比較してみました。

機材は両方揃えて、NVIDIA RTX 3070(NonLHR)を4枚積んだリグを2個用意し、それぞれをF2Pool 、Flexpoolに接続しました。どちらも有線環境で、ネットワークの点では差異は有りません。2つのリグはハッシュレートもほぼ同一で、検証には十分同一と言って良いリグだと思います。

F2Pool vs Flexpool 報酬比較(表)

こちらがF2PoolとFlexpool の22日間の報酬の比較です。

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報酬量はFlexよりもF2Poolの方が1.52%も多かったです。また、Flexpoolの方は出金手数料が格安のPolygon(MATIC)のほうにしているにも関わらず、です。

一方で、各日のパーセンテージの比較を見ていただければわかるかと思いますが、Flexpoolは小規模プールかつ支払いがPay-per-Last-N-Shares pool(PPLNS)方式のため、運に非常によく左右されます。プールに所属するマイナーが当たりブロックを引けば、もしくは多くのブロックを掘り当てることができれば、報酬がグッと増えます。
F2Poolは大規模かつPay-per-Share pool(PPS)です。ブロック生成時点ではなく、プールに対する貢献度(シェア)に応じて支払われるため、報酬は安定的です。

表を見ていただければ、Flexpoolの方は報酬値が毎日上下しているけれど、F2Poolの方が上下が少ないことが分かるかと思います。
自分でまとめ記事を書いておいてなんですが、22日間程度ではPPSプールとPPLNSプール(しかも小規模!)では確実な差を導き出すことはできませんん。

しかし、過去のプール比較においてすべてのプールに対して数値で優ってきたFlexpoolよりもF2Poolの方が今回多い報酬量になったのは事実です。

F2Poolの方が報酬が多かった理由?

Flex poolに私のリグのほとんどを接続した場合、ハッシュレートは24時間平均では5GHsほどになりました。ローカルの5.12GHSよりは120MHSほど少ないです。AverageがReportedを常に下回っているのが分かるかと思います。

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以下はF2Poolでの報酬です。5GHsは最低でも超えており、24時間平均は日ごとに5012~5044MHsの間で推移していました。Flex poolも下二桁(10MHs以上の単位)は表示してくれるはずなので、もしかするとこの約30MHs分が差として出たのかもしれません。

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ただ単にFlex poolが24時間平均では切り捨て・四捨五入表示しているだけの可能性も高いので、小規模ハッシュレートでの長期検証が必要そうです。
理論上はFlex poolが高いはずなのですが、有効なハッシュレートの値の部分が同一であれば、という前提があるので、ハッシュレートがプール側で異なる場合は評価が難しいですね。

まとめ

(いつも記事を読んでいただいてありがとうございます。ただ纏めただけのセクションなので、良かったよというお気持ちだけいただければ幸いです。)

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