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第4話「それでも仮想通貨を買う理由」【億万長者物語】

布袋寅泰に江角マキコ、GACKT……etc.
実は、投資詐欺の片棒を担いでしまう芸能人は結構いる。
仮想通貨でいえば、GACKTがかかわった「スピンドル」なるコイン(ガクトコインとも呼ばれた)は、まさにスキャムコイン(詐欺コイン)の典型で、ICO時は30円で取り引きされていたものが、上場するとまさかの約4円が最高値、その後はひたすらに下落を続け、現在0.008円(2022年8月調べ)というトンデモない地獄展開となっているのだ。

よ、400分の1!?

恐るべし、仮想通貨。

いまだになくなることがない仮想通貨詐欺。

そして、近年では、お笑い芸人TKOの木本武宏さんも、仮想通貨らしき投資詐欺にかかわってしまっていたようで、「芸能人は投資が命」みたいなレッテルを張られかねない事態となっている。

それでも仮想通貨を買う理由

芸能人はというよりは、「お金が大好き」な人間がハマってしまうのが「投資詐欺」のような気はする。そう、誰だって「お金」は大好きだ。もっていて損することはないわけで、手にすることができるのであれば、あればあるだけ持っておきたいと思うのが「お金」である。

「必要最低限さえあればそれでいい……」なんていう聖人君子というか、仙人みたいな人格者もなかにはもちろんいるとは思うけれど、たいていの人間は「お金」は大好物なはずだ。だからこそ、夢みたいな「投資詐欺」に騙される人があとをたたないわけで、それこそ、戦争以上に人間らしさを象徴するような〝案件〟なのではないか。

そして、「仮想通貨」ほど、「投資詐欺」に適したものもないだろう。そもそもがまだ〝怪しさ満点〟だと感じている人も多いジャンルなだけに、「詐欺っぽい」のは当然で、その「詐欺っぽさ」というハードルを越えられる人だけが「もしかしたら億万長者になれる」券を手にすることができるわけなのだ。

ある意味では、宝くじ。

そう、宝くじ感覚に近いのが、「仮想通貨投資」ということもできるだろう。宝くじも相当なお金が個人から集まり、成立している。

つまりは、仮想通貨にかんしても、多数の「宝くじ」購入者たちがいるからこそ成り立つ市場であり、詐欺含めて、この畑にはまだまだいくらでも農作物が育つ可能性があるということなのだ。

宝くじでも億万長者は誕生する。

ちなみに、「宝くじ」は一度購入してハズレればそれで終わりだが、「仮想通貨」は購入しても売りさえしなければ、〝ハズレ〟たことにはならない。これが、「投資が宝くじとは違う」と言われる点で、とにかく「利確(利益確定)」さえしなければ、損をすることも得することもないわけなのだ。そう、だからこそ、「宝くじを買うくらいならば投資をしよう」という言葉にはある程度の説得力があるのだ。

アルトコイン、どれだけ買ったか?

仮想通貨バブルが弾ける前、群雄割拠といわれるほどに「アルトコイン(ビットコイン以外の暗号通貨(価値記録)の総称)」は乱立していた。今でもそれらのコインたちは健在だが、もはやほとんどが通貨としてのテイをなしておらず、価格崩壊をきたしているのが現状だ。

にもかかわらず、人はいまだに「仮想通貨」に幻想を抱き、詐欺だけでなく、仮想通貨取引自体への参入者は増加の一途をたどっている。

株やFXとも似た心理状態であろうが、仮想通貨のほうが、より〝一攫千金〟感が強いのと、〝株よりも勉強しなくて済みそう〟感も、参入者増大に拍車をかけている気がする。もちろん、勉強は株だろうが仮想通貨だろうがしなければ〝情報弱者〟となるのは必至で、儲けることなど不可能な話なのだが、なんとなく、仮想通貨には人をどこか甘くさせるような、ダメ男(女)製造機みたいな、一度ハマったら抜け出すことが難しい……そんな魔力のような力を秘めているように思えてならない。

次回は、「仮想通貨群雄割拠」の時代、私がどんなふうにアルトコインを購入していったのか……。まさに、抜け出せない泥沼へとハマっていく姿を描いていこう。当時、私がアルトコインにつぎ込んだ日本円、ざっと計算してみただけだが、数百万にはのぼる。

ビットコインに代わって天下人になれるコインはあるのか?

改めて記事化する流れで、その全貌を紐解いていく……。

to be continued




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