段取り力: 「うまくいく人」はここがちがう / 齋藤孝さん

齋藤孝さんによる書籍です。

できないのは、あなたの能力のせいではなかった!「物事がうまくいかないのは、段取りが悪いからだ」と考えることで、対処法が違ってくる。自分に合った段取りのスタイルを見つけて、すべての活動に当てはめていけば、仕事も家事もいきなりうまくいく。


小学生から会社員、主婦の方にまでおすすめの書籍です!

本の中から特に学びになった部分を紹介いたします。


☆210ページ

「段取り力」は、つまるところエネルギー配分だ。一番エネルギー値の大きいものを最重要なところにぶちこむ。
勝負事で言えば、相手の一番弱いところに自分の最大エネルギーをぶつけるということだ。相手のスキに焦点を定めて、最大のエネルギーを注ぎ込めば、それだけで高度な技術を持つ相手に勝つことができる。

☆91
最初の大きな戦略、つまり見通しは重要だ。
その上でやることは、一滴方式というか、ひたすら続けることだ。
すると必ず変化が起きる。無限に作業が続くわけではなく、どこかで穴があいて光が差してくる。
だから、自分の決めた段取りを信じてひたすらやることができる。

続けるコツとは、段取りを遂行している最中は、考えるエネルギーを無駄遣いしないということだろう。
つねに考え続け、工夫するのもよい考えだが、一方で脳はエネルギーを消耗する。

非常に意志力があると見える人でも、実は脳を使いっぱなしにしているのではなく、ある期間は自動運動している。

目標を決めたら、あとは自動運動のようにやり続ける。すると一種の幻想状態に入ってくる。この場合は石英がどんどん美しくなっていくから、気分もいい。
趣味をやっている人は分かると思うが、段取りが分かっている仕事のうちのある工程は、脳が休まる。

この場合は一つの精神安定にもなっていると思う。「段取り力」があって見通しがあるほどに、途中の作業はシンプルになる。

ヴィジョンを常に意識し、イメージを具体化する段取りには仕込みという要素も大切だ。


アンディーはこんなふうに含蓄のある言葉を言っている。
「わたしは最善を願い、最悪を予想していた。ただそれだけだ」

176ページ
成功、不成功に関して言えば、最大の鍵になるポイントに最大のエネルギーを注ぎ込むことが、成功の秘映である。
その人の能力いかんというよりは、そのエネルギーの使い方次第であろう。

たとえば『ナポレオン言行録』(岩波文庫)には「軍学とは与えられた諸地点にどれくらいの兵力を投入するかを計算することである。」と書いてある。



巻末の解説欄には池上彰さんが登場していました。
「私は転職を何度も行なっていますが、仕事の手際、段取りというものは蓄積するものなのだ」と、この書籍で学びました。


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