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Googleが無くなったら困るけど、Googleもいつかは廃れる。

 最近、GAFAの時代がそろそろ終わりを告げるかも的な雰囲気が漂っております。平家物語じゃないですが、盛者必衰の理をあらわすということもあるように、栄える物はいつか廃れるというのは世の中の常のような気がします。
 この話が出るたびに、個人的に思い出すのはノキアです。私は昔、少し携帯の業界に足を突っ込んでいたことがあって、足を突っ込み始めた2000年頃、携帯電話はノキア1強でした。何十機種という商品があり、プラットフォームを持ち、通信特許も押さえ、キャリアよりも主導権を握っている絶対王者に見えていました。その頃、サムソンは韓国で細々と携帯を始めたばかり、アップルは潰れそうな弱小PCメーカでした。
 今、ノキアはかつての姿は無く(もちろん会社は残っていますが、もはや携帯の会社では無い)、逆に弱小だったアップルとサムソンの2強になっています。2000年当時、そうなるとは全く思って無かったというのを思い出します。
 なので、Googleが無くなってもおかしくありません。10年後、20年後、全く別の会社が主流になっているかもしれないのです。

 web3が言われ始めてからいわゆる広告モデルが揺るぎ始めています。メタはAppleの規制により、収益が下がったとはっきり言っています。つまり、ユーザデータを抱えて自由にそれを使ってターゲティングする仕組みが出来なくなりつつあります。googleはそれに対抗して別の方法を採ろうとしているようですがまだ立ち上がっている感じはありません。
 こんなことを考えている私のような人間は、googleはこの先大丈夫なのか?とか思ったりしますが、大半の人は何も気にせず検索を使っていると思います。でも、気にしている私のような人は、googleが無くなると困るよなと今から少し考え始めています。実際、googleのサービスにはどっぷりつかっています。検索はもちろん、メールもgmailをメインで使ってますし、youtubeももはやテレビより遙かに見ています。さらにはパスワードもChromeに登録されているのでサイトへのログインとか何も意識せずにログイン出来ていたりします。
 これが無くなると相当めんどくさい

 いきなり無くなることは無いでしょうが、Googleの収益が落ちてきたときに各種のサービスが有料化される可能性はあります。今、Googleのサービスを使うのにユーザが負担を強いられることはありません。それは自分のデータをGoogleに提供しているからです。しかし、このユーザデータがユーザの意図に反して使われることを禁止する動きがあります。実際、使っちゃだめなのですが、ユーザの承諾を取ればかまわないということで、ユーザ登録をする際に、読みたくなくなるような長文の但し書きが出てきて、無条件に「はい」を押したくなるような仕掛けが入っています。
 これがこのまま続けばGoogleも続くかもしれません。しかし、それに対抗しようというのがweb3です。web3になるとユーザデータが囲い込めなくなります。勝手にも使えなくなる。そうするとターゲティング広告というのがかなりやりにくくなります。
 そうなると、ターゲティング広告に似た有料の仕組み、今と逆で、ユーザデータを使う代わりにユーザに報酬を払うモデルが出てきてもおかしくありません。BRAVEブラウザがその先駆けなのですが、今ひとつうまくマーケティングが回ってないのか、まだまだやはりGoogleが強力すぎるのか、仕組みとしてメジャーにはなってきていません。しかし、兆しはあると思います。あとはユーザマインドをどう変えていくかにかかっている気がします。ユーザデータを提供すると見返りがもらえるという仕掛けがすんなりと入ってくるような言い回しが必要です。真面目にやるとメリットとデメリットを明示してユーザに理解させてという話になりますが、それだとみんな疲れちゃって、めんどくさいから良いか、となってしまいます。
 いずれにせよ、広告を見ると報酬がもらえるという仕掛けをweb3を使って流行らせることが出来た人が次のgoogleを担うかもしれません。おそらく、今更、メールや検索、youtubeにサブスクリプションで毎月お金を払って使うというところに戻れる人は少ないでしょうし、そうじゃなくて使えるサービスを考案したら、みんな無料の方に流れちゃいます。
 
 もし、BRAVEブラウザの報酬がBATじゃなくて、BTCかETHだったら、もっと流行るかもしれません広告表示to Earnってやつです。広告会社はGoogleに広告費を払うのでは無く、見た人に広告費を払うというビジネスモデルになる日は来るのでしょうか。


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