見出し画像

今年はweb3でできそうなことを考えてみたい。

 明けましておめでとうございます。もう少し早く、今年は始動する予定だったのですが、少々ハプニングがあり、書き始めが遅くなりました。さて、2023年はweb3の実態が少しずつ見えてきそうな年なのじゃないかと予想しています。
 web3に関する概要はビットフライヤーの加納さんの資料が大変参考になりますので、紹介しておきます。ちょっと予備知識が無いと眠くなっちゃうかもしれませんが、とてもよく出来ていると思います。私も一通り読んだだけなのでこれからもう少し時間をかけて何度も眺めて見たいと思っています。

 さて、それで、web3で何が出来るのか?、というかユーザがどういうことが体験出来るのかということについて頭を悩ませている最中です。ユーザ側から見たときの利便性について、私の理解は前の記事に書いたとおりです。

 結局、あるサービスを使うときにわざわざIDとパスワードを登録せずとも、Walletを接続するだけで使える世界というのがわかりやすいんだろうなと感じています。
 ということを前提にしたとき、どういう世界があり得るか?
 今使っているいろいろなサービス、たとえばgoogleだったり、FBだったり、twitterだったり、アマゾンだったりとかそういうものがweb3に置き換わったらどうなるかということを考えています。
 例えばアマゾンとか楽天とかのショッピングサイト。ユーザ登録すると、自分の見た履歴だとか、欲しいものを登録出来たりとか、何か買ったときの履歴が見られたりとか、いろいろ個人にカスタマイズされたデータが見られますし、カード情報を登録しておくとワンクリックで買い物が出来たりします。
 そういうサービスがweb3化するとどうなるのか?
 こういうとき、昔ビットコインとかブロックチェーンの何が画期的で、今までと何が変わるのかよくわからんという議論があったことを思い出します。別に決済なんて今も出来てるのに何が違うの?みたいな。
 はい、そうなんです、それに近い。今もユーザ登録すれば便利に買い物出来ます。何も不満は無い。じゃあ今のままで良いじゃないか、という話になりがちです。でもちょっと待てよ、と。リアルな店舗で買い物するときそんないちいちユーザ登録なんかするか?。街を歩いていて、ちょっと喉が渇いたからコンビニがあったら入ろうと思ったとき皆さんはどうしますか。
 普通はユーザ登録なんかしないし、そんな物必要無いですよね。確かに今はどこのお店も登録するとお得なサービスがあったりするので、セブンイレブンだとセブンのアプリを提示すると得なことがあったりします。でも、近くにあるのがファミマでファミマのアプリは持ってないから、近くのセブンイレブンを探してそっちに行く、っていうことをやる人は少ないんじゃないかと。やっぱり、そのときの状況でベストな選択をしたくなります。
 ネットでの買い物もそうです。どうしても、一番安いところはどこか探したくなるし、服とかで自分のサイズが売り切れだと他のサイトに探しに行きたくなります。で、現状だと、そのたびにいろいろなサイトのIDとパスワードが増えていくということにおちいります。しかも、サイトごとにパスワードの制約が違ったりするし、セキュリティ上、同一パスワードを使い回すのは怖いので違うパスワードを設定したりします。
 いや、めんどくさいでしょ。それ。
 そういうとき、web3だとwalletを接続するだけでOKなので一番安いところや在庫があるところを選んで、買えば済んじゃいます。しかも、walletを接続してるので、いちいちカード情報を入力したり支払い方法を指定したり、あるいは送付先の住所なんかを入力する必要もありません。あ、今のwalletはそこまでの情報は持て無いので現時点では無理ですけど。
 あとは、サイト側に自分の情報が保持されたままにならない(かも)のでセキュリティ上や自分のデータを転用される危険性が下がります。もっとも今のwalletだと自分のデータといってもトークンに関する物だけなので、住所なんかを持たせるにはもう少し開発が必要ですが。技術的に細かいところは詳しくないのですが、例えば住所などの個人情報も、送付手続きが終わったら自動消去するというようなプログラムを書いておけばサイト側に残らないということも出来そうです。
 今のところweb3アプリケーションはなんとなく、DeFiとかNFTゲームとかのイメージが先行していますが、実は、既存のサービスをすべて置き換えることが可能だし、置き換えられればユーザにとっての利便性は向上するはずです。誰かやりませんかね。いや、やる気がしますね。web3ショッピングサイト。今、ユーザをたくさん抱えているサービスは囲い込みたいはずだからやれないとおもいますが、いま、劣勢に立たされているサイトは考えても良いんじゃないかと。それでどうやってもうけるかは、もう少し考える必要がありますが、ユーザ利便性が良ければ手数料は取れる気がしますね。

 あと、こういったサービスが普及するには大事なことが一つあると思います。それは残念ながら今、これを流行らせようとするとやはり、ステーブルコインは必須かと。日本円じゃないと使いにくい。個人的にはいちいち交換するのがめんどくさいのでxxxトークンとかビットコインでもいいんですけど、それは頭がクリプト化してしまった人のみが対応出来る話なので流行らないでしょう。

 今回はショッピングサイトを例に考えてみましたが、次はSNSで考えるとどうなるのかをやってみたいと思います。長文付き合っていただきありがとうございます。ちなみに、これが本当に進んでしまうと今のアドネットワークはすべて無効になりそうな気がします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?