神の両手

世界を創造した神は
その両手を使い
土くれから人を作った
やがて人は増え
神の存在を忘れて
天に届きそうな
塔を作った
まるで自分達が
全てを手に入れたと
思い違えて
人の驕りを嘆き
神はその両手に雷と
竜巻を携えて
天に届きそうな
塔を破壊しつくし
人に見切りを付け
天へと去ってしまった
しばれる冬の夜に


読んで頂き感謝致します サポートして頂いても書く事しか出来ませんが 宜しくお願いします