カナリアイエロー

掛け違えたボタンは
元に戻らず
孤独を一人歩む
不良少年は
カナリアイエローの
マッハⅢを
手放さなかった
何かに呪われながら
公道を走り続ける夜に
黒いカラスとすれ違った
黒いカラスは
白いマッハを飛ばし
カナリアイエローの
塗装を剝がして消えた
不良少年が愛した
カナリアイエローの
優しく美しい色を


読んで頂き感謝致します サポートして頂いても書く事しか出来ませんが 宜しくお願いします