山辺高校サッカー部からのブルー

また山辺高校サッカー部の飲酒問題が発覚した。呆れてものが言えませんね。

彼らはサッカーが好きなの?
本当にサッカーが好きならば、法律違反を犯してまで飲酒と喫煙に手を染めるだろうか?
彼等はいわゆるサッカーエリートだろう。でなければ、公立高校でありながら部活動とは一線を画したような形態のサッカー部への入部は不可能と推測できる。
部員はサッカーの精鋭達ではあるが特別な生徒達ではない。しかし、学校も部員も指導者も”精鋭=特別”だと勘違いしているからこそ不祥事が繰り返されたと私は考える。
学校もサッカー指導者も精鋭に対する責任を部員達に教え伝える能力が無いのだから、それは指導者として教育者として失格だろう。

このように考えたときに『BLUE/ブルー』という映画を観る機会に恵まれ心を打たれた。

私は松山ケンイチさん演じる瓜田と同じく負けばかりのボクサーである。よって、瓜田とほぼ同じ経験もしたし、似たようなことを思ったり言われたり言ったりもした。瓜田に自己を投影しながら映画鑑賞する不思議な経験をさせてもらった。

強いとか弱いとか、才能があるとか無いとかって果たして何なのだろう…。

上から目線的で恐縮だが、度重なる不祥事に対して山辺高校サッカー部員へどんな指導が行われるか私はもちろん知らない。
私が指導者ならば部員に『BLUE/ブルー』を鑑賞してもらい、自らがサッカーに取り組む姿勢や意義を改めて考えさせるだろう。

才能に精神がついてくれば、そこに成長要因が生まれますから。

追伸: 『BLUE/ブルー』はボクシングが題材だがボクシング映画ではない。”何かに取り組む”ことに対するメッセージが凝縮された、私にとってお薦めの哲学書みたいな感じがするのである。

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