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#949 RIZIN.42バンタム級王座争奪戦MMA全試合見所紹介。

2023/05/03のじりラジオの内容を文字起こししたものです。

川尻達也のラジオ。
はい!皆さんどーもです。
このラジオは茨城県つくば市並木ショッピングセンターにある初めての人のための格闘技フィットネスジムFIGHT BOX FITNESS代表の川尻がお送りします。
今日もよろしくお願いします。
一人で収録してます。
今日は5月6日(土)に迫ったRIZIN.42の見所を紹介したいと思います。
よろしくお願いします。
MMAだけいこうと思います。
キックは魔裟斗氏にお任せします。
ちなみに僕は第2試合、第3試合、第4試合、第5試合、そして第11試合、第12試合、第13試合のMMA計7試合を担当します。
よろしくお願いします。
ではいきましょう。

第2試合/ラマザン・テミロフ vs. 浜本“キャット”雄大


テミロフ選手めちゃくちゃ強いです。
13勝2敗6KO1一本。
フィニッシュした7つの試合全て1ラウンドフィニッシュです。
フィジカルが強い。パンチは重い、回転系の蹴りは鋭い、フットワークも上手い。
テイクダウンディフェンスが少し…って感じなんですけど本当に強いです。
RIZINマッチメーカーの柏木さん、本当にこういうのすごいですね。
選手からしたら無名の強豪ってたまったもんじゃないんですけどね。
そんなテミロフに対する浜本選手は、2017年の大晦日に那須川天心選手と戦ってます。
MMAでの参戦は今回が初めてです。
元キックボクサーで、素手で戦うミャンマーラウェイなんかもやったりしてたそうです。
そこからMMAに転向したんですかね。
打撃はもちろん上手いです。
首相撲からの膝でのKOもあったりします。
組み技は腰は強くないんですけど、そこからリカバリーの上手さがすごい際立ってますね。
倒されても立つという感じです。
あとはギロチンもあります。
ただテミロフ選手のフィジカルと勢いに圧倒されちゃいそうな感じもします。
浜本選手が勝つとしたら、凌いで凌いでボディへの膝だったり三日月蹴りだったりのボディ攻撃と、カウンターのギロチン、この辺なんじゃないかなと思います。
注目の試合です。

第3試合/山本琢也 vs. 横山武司


山本選手はグラチャンの2階級王者です。
今年僕の以前所属していたT-BLOODのおはようグラップリングで練習させてもらったんですけど、 フィジカルがめちゃくちゃ強いです。
組み技も寝技も強くてすごく良い選手です。
試合を観る限り打撃もいいし強いです。
ただ普段の体重が80kgオーバーあるらしく、大幅減量から来るスタミナですね。
白川戦を観てもスタミナにはちょっと不安があるのかなって感じがします。
それに対する横山選手は山本空良選手に勝って Fighting Nexusフェザー級王者になっています。
元々寸止め系の空手をやっていたらしいんですけど、2019年の柔術黒帯フェザー級全日本王者になっているグラップラーです。
完全なグラップラーです。
いきなりイマナリロールを仕掛けたり、足関節に拘ったり今時珍しいタイプの選手ですね。
MMA PLNETのインタビューでは柔術がメインで、MMAはパートだって言ってました。
試合展開としては、フィジカルが強くてオーソドックスに戦うスタイルの山本選手に、上下関係なく一本を狙いにくる横山選手が一本取れるかどうか。
一本取れないとなると横山選手からしたら、RIZINルールではなかなか厳しい戦いになるんじゃないかなと思います。

第4試合/伊藤裕樹 vs. 山本アーセン


山本アーセン選手は2年9ヶ月ぶりの復帰戦です。
試合をしていない間も何かと話題を振りまいてRIZINファンの注目を集めていました。
対する伊藤選手はストライカーです。
アグレッシブでパンチもあるので、今後注目されるであろう選手です。
RIZIN.42の翌日に開催されるDEEP 113 IMPACTで決勝を迎えるDEEPフライ級GPの準決勝で、本田選手の組みに苦しみ敗戦しています。
ただ打撃戦になれば相当強いです。
久々の試合でフライ級初戦のアーセン選手のコンディション、打撃の向上によるかなと思います。
得意のレスリングで組んで勝負できれば、アーセン選手にも勝機はあるかと思いますが、伊藤選手に対してなかなか組み勝負は厳しいかなと思います。

第5試合/岸本篤史 vs. ビクター・コレスニック


岸本選手はボクシング出身のストライカー。
観てるだけでも拳の硬さだっりパンチの重さが分かります。
対するコレスニックはキャリア前半は1本が多いです。
ただ近年はKOが多いスタイルです。
カーフやバックスピンキックだったりバックブローなど回転系の攻撃もあります。
この2人の試合はスタンド中心の戦いを期待します。
ただ寝かされたら岸本選手ちょっと厳しいのかなと思います。
岸本選手のパンチに注目です


第6試合/佐々木憂流迦 vs. ボイド・アレン

憂流迦選手は今回もフェザー級でやるんですね。
去年のクレベル・コイケ戦の敗戦から約1年2ヶ月ぶりの試合です。
対するボイド・アレンは去年の10月福岡大会で矢地選手にこれでもかってくらい漬けられて、そこから今回はベスト体重のフェザー級での一戦です。
ボイド・アレン選手は打撃。
憂流迦選手は寝技。
憂流迦選手は勝つだけじゃなくて一本取らないといけない試合なのかなと思います 。

第7試合/芦田崇宏 vs. 摩嶋一整


摩嶋選手は斎藤選手、クレベル選手、金原選手とRIZIN3連敗中なんです。
強いんですけどRIZINではなかなか歯車が合わない感じがします。
対する芦田選手はDEEPで今成選手、RIZINで中田選手に勝って2連勝中です。
オールラウンダーであるけどボクシングが強いです。
ただ金原選手だったりカイル・アグオン選手など組んでくる相手には負けているので相性的には摩嶋選手が有利かなと思います。

第8試合/ジョン・ドッドソン vs. 竿本樹生


ドットソンは大晦日の所戦やUFCでの活躍を観ても分かるように世界的な実力者です。
機敏な動きとパンチが強い選手ですね。
RIZIN大晦日の後も素手で戦うボクシングのベアナックルファイトで試合をしてKO勝ちしてました。
対する竿本選手は26歳(18勝2敗)14連勝中でRIZINも4連勝中です。
強いです。
DEEPフライ級GPにも出場していた松場選手や宇田選手に勝ってます。
ただ最近試合数が少ないです。
2021年、2022年と年1回ペースです。
RIZINの出場を待っていたのかもしれないんですがこの辺がちょっと不安要素かなと思います。
若いのでもったいないです。
試合が一番成長できるんですよね。
久しぶりの試合で強豪ドットソン相手にどう対するのか、竿本選手判定が72%と多いのも気になります。
ここでドットソンに勝てば一気にRIZINフライ級の中心人物になるのではないでしょうか。

第9試合/三浦孝太 vs. YA-MAN


これはね分かりません。
三浦選手は基本スタンド勝負の選手だと思います。
ただYA-MAN選手は元々キックの選手なのでスタンド勝負は危険です。
試合していない間三浦選手のMMAファイターとしての成長があるのか?それが観れるのか観れないのか?そんな試合になりそうです。

第11試合/ホベルト・サトシ・ソウザ vs. スパイク・カーライル


サトシ選手は大晦日AJマッキー戦からの復帰戦です。
実は対戦相手のカーライル選手も去年10月のBellator286でのAJマッキー戦の敗北からの復帰戦となります。
お互いAJマッキー戦を比較してみると打撃でも組みでも対抗していたサトシ選手に対してカーライル選手は打撃は足を止めて打ち合って寝技は圧倒されるも極めさせずの判定負けって感じでした。
カーライル選手の嵐のようなスタンドパンチをもらわず組みつけるのか?
カーライル選手は最初からイケイケで飛ばしてきて最後まで頑張るタイプなので、カーライル選手のリズムに合わせて戦うとサトシ選手が消耗して後半危ないかもしれません。
カーライル選手に合わせずサトシ選手が自分のペースで戦えればサトシ選手が有利かなと思います。
サトシ選手がAJマッキーが極めることができなかったカーライル選手相手に極めることができるのかどうか、そんな見方も楽しみです。

第12試合/井上直樹 vs. フアン・アーチュレッタ


井上直樹選手は前戦の瀧澤戦でキラー井上を魅せました。
今までは打撃と組み技が別々で戦っている感じだったんですけど、瀧澤戦は MMAとして繋がってきた感じがしました。
対するアーチュレッタ選手は先日Bellatorバンタム級ワールドGPを制したパトリック・ミックスに唯一黒星をつけている元Bellatorバンタム級王者です。
アグレッシブな打撃も組みも強くスタミナもあります。
アーチュレッタ選手は最終的にはスーチョル戦のように組み伏せて勝負してくるのではないかと思います。
スピードと打撃は井上選手に分があるんじゃないでしょうか。
フィジカルとレスリングはアーチュレッタ選手だと思います。
扇久保戦がそうだったように3ラウンドまでいった時の井上選手のスタミナはどうかも気になります。
これに勝てば次RIZINのタイトルマッチという次戦も確約される中でアーチュレッタ選手はしっかり勝つために組んで漬けてくるんじゃないかって思います。
それに井上選手は対抗できるかどうか?
どんな場面でもレベルが高い井上選手なんですが唯一の不安要素はテイクダウンディフェンスです。
今回の試合に向けてキルクリフファイトクラブでの海外修行でその辺をしっかり対応してきたかどうかが注目です。
井上直樹選手の世界的立ち位置が分かる試合なんじゃないかと思います 。

第13試合/朝倉海 vs. 元谷友貴


朝倉選手拳の怪我から1年4ヶ月ぶりの復帰戦です。
パンチがあるが故の拳の怪我なんですけどコンディションが気になります。
朝倉選手の勝ち方としてはスタンド勝負でしょうか。
渡部修斗選手をKOしたパウンドも強いんですよね 。
テイクダウンディフェンスが強くて、自分からテイクダウンにいったり寝技に持ち込んだりはあまりしません。
その辺の引き出しの中身がどうなのかが気になります。
組んで勝負しても強いのか実は組んだらそこに穴があるのか気になります。
今回エリーというMMAのコーチを迎えたそうなのでそれを受けての朝倉海選手の変化にも注目です。
対する元谷選手はRIZIN5連勝中で絶好調です。
打撃も寝技もレベルが高いオールラウンダーで以前は何でもできてしまうから下になっても下から勝負してしまい苦しい展開もあったんですが、最近は下にはならずに勝負するようになって、それが最近の試合の勝率を上げている要因の一つなのかと思っています。
元谷選手は打撃で勝負と言ってました。
速いペースで戦うとも、パンチを貰わず貰っても前に出ると言ってました。
3ラウンドKOするとKO宣言してました。
対する朝倉選手も新たな武器があると、KOするとも言ってます。
展開としてはスタンド勝負でプレッシャーをかけてくる朝倉選手に、元谷選手も近い距離のパンチが上手いので距離は近くなりそうです。
距離が近くなるのでそこから最終的には詰まって 元谷選手が組んでくるのかなと思います。
テイクダウンディフェンスが上手い朝倉選手に対してクリーンテイクダウンというよりもタックルや四つから崩してバックからの攻撃があるような気がしますね。
どっちが勝つか全く予想はできないんですが、朝倉選手は今まで見せていなかった未知の部分を見せて戦うのか?それが吉と出るか凶と出るかという感じだと思います。
楽しみな一戦です。


そんな感じでRIZIN.42有明アリーナ大会の見所紹介でした。
5月6日(土)12時半開場14時開始です。
終了時刻は19時から20時頃だそうです。
ゴールデンウィークの最後をRIZINで締めくくるのはいかがでしょうか。
会場に来れない人はU-NEXT、ABEMATV、RIZIN LIVE、RIZIN 100 CLUB、スカパー!で配信されます。
僕も解説として参加するので観ていただけると嬉しいです 。


それでは皆様良い一日を 。
まったねー。




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FIGHT BOX FITNESS代表 茨城県つくば市並木ショッピングセンター 初めての人のための格闘技フィットネスジム RIZIN・Bellator・UFC解説者 ジムトレーナーや解説者として格闘技の楽しさを伝えていきます。