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#952 フォックスキャッチャー事件の裏側。

2023/05/06のじりラジオの内容を文字起こししたものです。


川尻達也のじりラジオ。
はい!みなさんどーもです。
このラジオは茨城県つくば市並木ショッピングセンターにある初めての人のための格闘技フィットネスジムFIGHT BOX FITNESSの代表の川尻がお送りします。
今日もよろしくお願いします。
一人で収録してます。


今日はなんといってもRIZIN 42大会当日です。
そして昨日の公開計量では残念ながら山本琢也選手が1.6キロオーバーでした。
一緒に練習したこともあるので残念です。
もともとオフの時の体重がめちゃくちゃあるらしいのでその辺も問題だったのかもしれません。
これで裁定は横山選手が勝った場合はその結果を公式記録にすると。
横山選手が負けるか引き分けた場合は記録はノーコンテストになるとのことでした。
あとは山本琢也に減点をかした上で試合を開始すると。
試合の山本選手は試合階級超過体重が0.5キロ以上につき減点、レッドカード50%減とするとのことでした。
計量オーバーをゼロにすることは絶対無理なので、 落とし所を考えるしかないよねって話をメンバーシップ配信の『計量オーバー問題を真面目に考える。』っていう回で話しているので、 興味があればメンバーシップ入会お願いします。
noteの方の読むじりラジオの方では一記事ずつ購入できます。


昨日はNetflixを観てました。
フォックスキャッチャー事件の映画です。
これは実際にあったレスリング五輪金メダリストの射殺事件です。
映画化もしてます。
フォックスキャッチャーといって、アメリカ有数の財閥の御曹司、ジョン・デュポンが資金を投じてレッスングチームを作るも自らが雇い入れた金メダリストでコーチのデイブ・シュルツを撃ち殺してしまうという映画です。
これはU-NEXTにあるので、U-NEXT民の方観てみてください。


今回僕が観たのは、Netflixにあるそのフォックスキャッチャー事件のオリジナルドキュメンタリーの方です。
映画として俳優がやってるんではなく本人たちが出てるんです。
『フォックスキャッチャー事件の裏側』っていう名前です。
これはジョン・デュポンお金持ちの人と金メダリストでコーチのデイブ・シュルツの関係を軸に、いかにこのデュポンが殺人を犯してしまったのかを、彼の情緒の乱れだったり、それに対して目をつぶってしまった関係者のインタビューを当時のホームビデオで全部作られていて、再現VTR等は一切ないんです。
なので当たり前なんですけど、めちゃくちゃリアルで面白いので、Netflix民の方観てください。


そしてもう一つ観ました。
こちらもNetflixのイカロスというドキュメンタリー番組です。
これはスポーツ競技におけるドーピングについて、アマチュア自転車レーサーでもある、ブライアン・フォーゲル監督が自身を実験台にカメラを回し始めたものです。
自転車競技の元スター選手、ランス・アームストロングのドーピング発覚によって、以前からドーピングの検査体制が機能してないと感じていたブライアン監督が、自ら薬物を摂取しながら検査をパスしてレースに出場できるかどうかを記録しようと考えて撮り始めたドキュメンタリーです。
その協力者として、ロシアの反ドーピング機構、RUSADAのグレゴリー・ロドチェンコフ所長を紹介されます。
このブライアン監督とグレゴリーはすごく仲良くなって、ブライアン自らを実験台にして撮影していくんですが、撮影が始まって数ヶ月後ドイツの公共放送が、ロシアの陸上チームのドーピングを追ったドキュメンタリー番組を放送して、この協力者のグレゴリーがロシアのドーピング問題の中心人物だと告白するんです。
世界ドーピング防止機構、WADAの調査でも、それが裏付けられてしまうんです。


このグレゴリーは、RUSADAを辞任に追い込まれて、 ロシア政府の監視対象になってしまいます。
そうなるとどうなるかっていうと、証拠隠滅のためかどうかわかりませんが殺されたりしちゃうんです。
グレゴリーは殺されちゃうんで、妻子を残して渡米しブライアンに匿ってもらいます。
この展開が本当に映画じゃなくてリアルドキュメンタリーなので、ハラハラドキドキして手に汗握る感じですごいんです。


グレゴリーはアメリカに亡命して、ロシアが国をあげてドーピングを行っていたことと、その手口を詳細にカメラの前で語るわけです。
実際にロシアがオリンピック出場停止になったりしてますよね。
ドーピング検査をどうやってロシアのアスリートが逃れたかとか、手法なども説明しててすごく面白いので是非興味ある人観てほしいです。
冒頭で『ある国のスポーツ選手は99%ドーピングをしている。』と言ってたり本当ドキッとする、おすすめのドキュメンタリーです。


そしてドーピング、自転車レース、アームストロングときたら僕が思い出すのは小説『シークレットレース』です。
これも面白いです。
ランス・アームストロングって有名な自転車レーサーがいるじゃないですか。
アームストロングと同じチームだったタイラー・ハミルトンっていう人と、ノンフィクション作家のダニエル・コイルって人が書いた暴露本みたいな感じなんですけど、これもリアルでおすすめです。
自転車の世界にドーピングが蔓延しているっていうのがよく分かります。
ぜひ興味あれば読んでください。


それではレターもいきましょうか。

“ジムでの練習中のアクシデントについて質問です。

自分は格闘技未経験なので想像がつかないのですが、練習でも打撃で失神したりのアクシデントってあったりするんでしょうか?
何かエピソードなんかもあれば教えてください!”

ありがとうございます。
失神というかKOはありますね。
失神とまでいかなくても効いちゃう。
ダウンしちゃうのはあります。
それはアクシデントではないですよね。
MMAって相手を倒すコンタクトスポーツですから ガチスパーで顔で倒れることもあれば、ボディで倒れることもあります。
ガチじゃなくてもタイミングが合えば倒れますね。
倒れなくても鼻が折れたり、目が折れたり、あばらが折れたりはあります。
僕も練習中に鼻折られたこともあるし、逆にサポーター着けてても回転肘がタイミングよく当たっちゃって相手の鼻が折れてしまったこともあります。
ただ頻繁ではないです。
本当に稀です。
怪我はつきものなんですよね。
僕の網膜剥離も3回とも練習中です。
そういう怪我のリスクを減らすために、ある程度分かっている仲間とスパーしたり、ガチではなくマススパーにしたり、お互い防具をしっかり着けなくてはダメってことですね。


特に格闘家として名前が売れてきて出稽古に行ったりするとスパーでも一本取ってやろうって仕掛けてくる奴もいるんですよ。
そういう奴は危険です。
怪我したくないし、怪我をさせたくもないので、僕はそういうのを空気で感じ取るので、そういう奴は断固拒否してました。「やりません」って言ってね。
僕は練習はあくまでも練習で、試合に勝つための手段だと思ってたんですけど、中にはスパーで一本取ったことを誇る奴もいるしそんな人がいるのがこの格闘技業界です。
人間交差点です。


格闘技を真剣にやれば確実に健康にも良くないし危険なこともあります。
アクシデントで言うなら肩固めで落ちちゃって慌てて起こしたら「あれドラえもんは?」って起きてきた人もいました。
落ちてる最中ドラえもんに会ってたみたいです。
他には投げられた時に、手を着く時に肘を脱臼したり、指を脱臼したりはありました。
ゾッとしましたね。
怖いです。


昔は僕もガチスパーとかハードな練習をやってきたからこそ、今はそういう身体にダメージのたまりすぎる練習は否定派です。
今ここまで話したのはプロ練の話です。
プロファイターやプロを目指す人の話です。
今の格闘技ジムで一般クラスでそういうハードスパーをやるところもやらせる指導者もいないと思います。
そんな人がいたらジムはクビになりますね。
そういう格闘技ジムの中でとことん楽しむことに特化して作ったのがFIGHT BOX FITNESSです。
格闘技の厳しいところをたくさん経験してきたからこそ、楽しいところをみんなに知って体験してほしいなと思って作りました。
そんなジムの宣伝をしつつRIZIN.42本番、解説として会場で楽しんでいきたいと思います。


それでは今日はこれで終わりにしたいと思います。 良い一日を。
まったねー。

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FIGHT BOX FITNESS代表 茨城県つくば市並木ショッピングセンター 初めての人のための格闘技フィットネスジム RIZIN・Bellator・UFC解説者 ジムトレーナーや解説者として格闘技の楽しさを伝えていきます。