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#37 NSCの作戦

今週でnoteも終了となります。
今日はNSC中に弥生フラッグがとった作戦をお話ししたいと思います。


作戦というと結果も出していないのに生意気ですが、NSCに入るにあたって僕なりに考えてた事があります。
それは“うまい漫才"をするという事です。
かなりざっくりとした内容ですがこの事をかなり重要視してました。
なぜかと言うとNSC生のほとんどが最初は漫才が下手だからです。最近は経験者が増えていますが大半は未経験者です。
漫才をやった事がなければ下手で当然です。
なので初めの方に授業中で際立つのは下手な漫才よりも意外と上手な漫才の方なんです。
ぶっ飛んだネタよりもうまい漫才をする方が作家さんは評価すると考えていました。
だからおもしろさよりもまずうまさで目立とうと考えて入学しました。

そして僕らは26歳で入学しました。
周りの同い年の芸人はもう8年目くらいのキャリアがあります。そうなるとかなり舞台慣れもしてて漫才がうまいです。
僕はお笑いは芸歴ではなく年齢だと思っているので、その8年目の芸人に太刀打ちするにはまずある程度のうまさが必要になります。なので遅くにNSCに入った僕らは尚更うまさを身につけなければなりませんでした。
プロになると3年目くらいからは漫才がうまくて当然と言われます。うまさで目立てるのはNSC生と1年目だけです。
実際に僕が21期の時に評価を受けてたのはおもしろいコンビというよりも漫才がうまいコンビでした。ネタの内容がおもしろくなくても話がちゃんと聞けてしまえばNSCのレベルでは評価を受けるのです。
弥生フラッグは特に9月くらいまでこの事を意識していました。

じゃあ具体的にどういうことをしてたかというと、初めの方は漫才をする時の立ち方です。ふらふらせずセンターマイクを意識するなど。それと掛け合いのスムーズさです。
ほぼ毎日ネタ合わせをしていましたので最後の方は練習しすぎと言われるくらいでした。
あと声の出し方です。大きい声や強弱をつけてみるとかです。
このようにやってきた事を挙げてみると基本的な事しかしてません。
でもこれが本当に重要でした。実際これを意識してたので選抜授業にも選んでもらえたりしたのだと思っています。
ネタに関してちゃんと取り組めたの9月くらいからだったかなと思います。
それまでは本当に基礎を固めてました。

同期から弥生フラッグは正統派漫才師だと僭越ながら言っていただくことがあります。
これが僕らの抱えていたジレンマでした。
やはり芸人たるものおもしろいと言われたいんです。でも実際に言われるのは弥生は漫才がうまいという事。自分で意識してうまさを求めてきましたが実際うまいと言われると悔しい気持ちもありました。
だから僕らは同期からうまいだけでおもしろいと思われていないんだろうなと思いつつネタ見せに行ってました。

だから最近僕たちのネタはDカップを連呼したり、相方にブラジャーをつけたり、オタクとチンピラの格好をして漫才をしてますがこれは決して血迷ってるわけではないんです。
ある程度授業も終わり、コンビとして舞台に上がる事に慣れてきたのでおもしろさを優先しよう決めたからです。
なので最近はネタ合わせの時から楽しくやれています。なので色々まだまだ試していく段階ではありますがまずは自分達がおもしろいと思う事をやってきたいなと思います。

売れてもないやつがお笑いの話を偉そうにしてすみませんでした。
この1年僕たちがとった作戦はこんな感じのことです。さほど NSCで結果を出せませんでしたがやってきたことに後悔はないです。
一緒にやってくれた相方に感謝です。
4月からはやり方をガラッと変えてやっていきます。
なのでもう一度NSCに入る方は参考にしてみてください。


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