#43 時代の変化

今回は時代の変化について話したいと思います。生意気なタイトルですが、簡単に言うと19歳で1回目のNSCに入ってから現在に至るまでにどう変わってきてたかを綴ります。
最後までお付き合いください。

19歳の時に入った時と28歳のリセットした芸歴1年目の最後を迎えた現在では本当に状況が大きく変わりました。
まず最初入った時はネタだけをやるみたいな時代でした。
尖りまくって他の人のネタでは笑わないみたいなやつです。
おもろいが正義ってやつです。
今のようにYouTubeやTikTokからバズって売れるという選択肢はありませんでした。
そもそもバズるという言葉もありませんでしたから。
みんなネタだけをやって才能がないと思ったらやめていくような感じでした。
なので何としてでもしがみついておかないとお笑いから離れてく気がしたので、ボロカスに作家に言われるのに耐えてピンネタをするしかありませんでした。
昔はよく劇場でYouTuberをバカにするネタをする芸人がたくさんいました。
でも今や芸人がYouTuberになるという状況になりました。これも大きな変化です。
どちらかと言うと僕もYouTuberをバカにするタイプの方でした。
しかし時代の流れを見極めてみんながシフトチェンジをした時に自分を変えれる柔軟性がなくて僕は今このように出遅れてます。
ただただダサい失敗です。
今の時代はSNSの使い方がうまい人が生き残っていきます。
本当に弥生フラッグはそこは下手すぎます。
誰か助けてくれー!

ネタも本当にトレンドが変わっていくものだと実感しました。
5年前に芸人がこぞってネタでタピオカを使っていたのに誰も使わなくなりました。
10組出たら3組は確実にタピオカのワード入れていたと思います。
あの時のタピオカどこ行ったんや。
あとメンヘラ系も。
今で言うと大谷翔平選手がネタで僕らも使ってますがトレンドの気がしますがもうこれもじきに終わっていくのかなと思います。
だから常にネタを見ないといけません。

それと10年前よりみんなが見ている媒体がかなり分散されました。
以前はみんなテレビだけを見てそれでお笑いが好きな方が劇場に来ると言うのが当たり前でした。
だからテレビで起きた事やドラマの話など、ある程度みんなの話題が一緒でした。
だからあるあるとかモノマネがウケやすかった気がします。
でも今はYouTube、TikTokなどの様々なジャンルでエンタメが楽しめるので共通の重なる部分が前より少なくなってきてる気がします。TikTokで見て劇場来たという人もいるくらいですから。
その人知らないとかそれ分からないで片付けられてしまったら終わりです。
ネタ作りはどうしたら若い女性は笑うのか考えるのに苦戦してます。
こんな大変になると思ってませんでした。

あと大きく変わったのはコンプライアンスですね。
昔は女芸人はみんな見た目を武器に入ってきて周りからブスいじりをされてそれで笑いを取っていました。
僕が1年の時に楽屋で元同期の女コンビが先輩に挨拶をした時に『2人とも小中いじめられてました』と自己紹介して爆笑をとっていたのが懐かしく感じます。
いまそんな挨拶をしたら笑っていいのか迷いますよね。
でも実際その当時はそれがおもしろかったし、それに救われてる人たちもいた事は間違いないんですよね。
コンプラを僕みたいなやつが言うのは何万年早いって話ですが。
当たり前の事は守らないといけないですが、もう少し緩くてもいいのではと思います。

それと配信です。
これはコロナで大きく変わりました。
昔はヨシモトの有料のチャンネルで上のランクの人たちだけライブの映像が配信されてました。
言わば選ばれた人しか配信には出れませんでした。しかしコロナを経て今はだいたいどのライブでも配信があって全国から見る事ができます。
これはかなり大きな変化です。
NSCのライブも全部配信があります。
だから僕の親はNSCに入り直してからより応援してくれてるように感じます。
NSCの1発目のライブの配信を見るまでは僕のネタを一度も見た事はありませんでした。
昔はライブに出たと言っても何をしてるか親は多分わかっていませんでした。
だからおばあちゃんとかもそんな難しい世界辞めなさいと言ってきてました。
でも実際に配信でネタをしてる姿を見ると親としてもそこまで子供の夢を邪魔しようとは思わないんでしょうね。

今日は僕の時代の流れに対する文句と後悔を聞いていただいてありがとうございました。
やっぱり時代の変化にすぐ対応できる事が何事も生き残る術だと思います。
売れてもないのにプライドなんか持ったらあきません。








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