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痩せ薬でウンが〇〇した話

これからお話しする内容は、飲食中の方には不適切な表現が含まれています。また尾籠な話が苦手な方は、ここで離脱してください。

ちゃんと警告しましたよ。い・い・で・す・ね?

さて。タイに住んでいたころ、日本語のフリーペーパーで「あのナオミ・キャンベルも愛用のダイエット薬!」というキャッチーな広告を目にした。本当にナオミ・キャンベルが愛用していたかどうかは知らない。

今なら怪しい商品は、購入する前に必ずネットで調べる。しかし当時のタイのインターネット環境はアナログ回線で、気軽に何かをググれる時代ではなかったのだ。

ナオミ・キャンベルがこんなダイエット薬に手をだすかなあ?と疑問に思いつつ。広告に載っていた彼女の美しく均整の取れた写真が強烈に脳に焼き付き、1週間ほど悩んだ挙句に購入した。

結果?・・・ただの下剤でした。

それから数年経って日本に帰国。詳細は端折るが、いろいろあって激太りした。太ったら痩せたい。しかも楽して痩せたい。エステはお金がかかる。そして思い出した。

そうだ、クスリをやろう!←ちょっと危ない人っぽい

脅威の記憶力で薬の名前を思い出し、さっそくググる。バンコクでは偽物をつかまされたが、日本ではクリニックで処方されているから本物だろう。さっそく家から遠いクリニックで2週間分を購入した。

家に帰って夕食前に1錠飲み、それから普通に晩ご飯。特に腹痛が起きるわけでもなく、体には何の変調も不調もなくその日は寝た。

しかし。翌朝トイレで驚愕した。量はいつも通りなのに、便器が油でギトギトになったのだ。

クリニックで「体内に吸収する前に脂分を排出させる薬」と説明を受けてはいたが、ここまで油を排出させるとは・・・

油抜きダイエットが流行っていた当時。オイルはダイエットの敵!オイルの摂取量を減らせば痩せられると信じていた私は、この薬なら!!と実感。

唯一の欠点は便器の掃除が大変だったこと。ブツを流しても油分は水には溶けないから、洗剤でゴシゴシ洗わないと便器が大変なことになる。

こんなに便器が油でギトギトになるのに、お腹がゆるくなる実感はゼロ。それが体感的に不思議だった。その日は土曜日。出かける予定はないので、お昼前と夕飯前にも薬をのんだ。

そして事件が起きた。

夕飯を食べ終わり、テレビを見ながらのんびりくつろいでいた時のこと。なんだか臭い。ウ〇コ臭い。猫さまか?と猫トイレをチェックしたが、していない。気のせいかな?

テレビに集中しようとした。でもやっぱりウ〇コ臭い。変だ。絶対に変だ。この部屋には明らかにウ〇コがある!!なのに、それらしきブツが落ちていない。猫さまたちのお尻もチェックしたが、ウンはついていない。

臭いの正体がわからぬまま、ちょっとトイレ休憩。そして驚愕の事実が判明した。

なんと臭いの元はわたしだった!!!

便意がないので、内肛門括約筋も外肛門括約筋も動く実感はなく。いうなれば、私と私の臓器に何の断りもなく「すみませんね、ちょっと出ていきますよ。」と便が自然に体外に流れ出てきた感じ。

もしこれが外出先や職場で起きたなら・・・ゾゾゾわ~と背筋が凍った。そして、その薬をのむのを止めた。

後で知ったのだが、どうやら私が薬の飲み方を間違えていたようだ。普段から油っこい食事を摂っている人用の薬で、クリニックによっては体脂肪率や体重も何キロ以上と基準があるようだった。

腸フェチとなった今、脂質は体に必要不可欠な栄養素だと理解している。それでも脂っこい料理や油分たっぷりのお菓子が止められない人が、ダイエットを始めるファーストステップにこの薬は良いのかも知れない。

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