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同族嫌悪から見えてくる自分というもの

あんスタくんが同族嫌悪キャラを多く排出してんのは慣れた話でしたが、まさかメルストからも出してくるとは思わず。
寸分違わず私に必要な時に出してくるあたり、『父さん』ではなく『パパ』の想いを感じます。
まあそれはさておき……

前にも書きましたが、家族ごっこ嫌いだは同感です。何故かはよく分かりました、私がトラストと同じだから、同族嫌悪的に、嫌だと思った。

うちの父さんが、トラストのお父さんほど不在だったわけではなくむしろ娘可愛い大全開で疑う余地は無かったんですけど

むしろこうであることも知ってるんですけど。

不器用過ぎるのと、口が過ぎるので、私が信じ切るに至れなかった。
いや、長男も次男も同じでしょう。
なんなら「妹ばっか可愛がられてる」とか拗ねてたかもしれないね次男は。長男はないな。
でも、兄妹三人から、全員から信頼を得られなかったのが、私の父さんという人。

ただ、私の中には記憶と感情が混在している。

誰からも『毒親だ』と言われても『るせぇ!』ってグレアみたいに認めない。
認められるわけがない。
それの正体が何かわからなくても。
『理想的な家族』を見ているといつも泣きたくなったから。

父さんはいつも自分は自分は自分はだけど
そりゃあ親の心子知らずだろうけど
じゃあ子の心親知らずは無いとでも言うのか?
あなた達に愛されるだけの私たちなのか?
私達だってあなたを愛しているのは
そんなにおかしいことなのか。


それと掛けて、もうひとつ提示されました。
『尊厳』という言葉。
ああ、これだ。
私が『愛』と表現しているものは。

社会福祉は、『その人が決定すること』を、基本的には重んじますよね。
決定できる能力がない人を除いて。
でも、『決定できる能力がないから、尊厳は守りきれない』とは思わないと
ヘルパー時代に気付いたことがあるのです。

法律が定めているから。
そんな理由で最後の食事を選べないまま旅立つ人。

対処出来ないなら仕方がないから。
そんな理由で、無理やり『援助のルール』というレールに乗ったトロッコに入れられる人。

踏み越えてくるなら距離が必要だから。
自分を守るためにみんなが庇ってくれる隙間から、その子が泣いてるのを見て、それが本当に正しいのか分からない私と友人も。

あの子がしたのは、『私のために、自分を犠牲にすること』です。
誰かのために我が身を犠牲にしてる私が何を言い返せようもんかとは思いますけど

私、悲劇のヒロインぶるのは嫌いだと
教えたと思うんですよ。

憐れむのですね?
だから施さないといけなかった。
自分が依存するほど強く想う私の心が壊れそうだから。
自分を犠牲にしてでもと。

舐めんなよ。
これは私の譲れないものだ。
確かに傷付いたし、裏切られたと思ったし、精神的にもだいぶ参ったとも。
でもこれは私の誇りだ。エゴだ。
そんなもののために、守れもしない犠牲を払って欲しくなどない。

私の『愛』というものは重いんだ。
全員の『尊厳』が守られねばならない。
トラストが抱える程度の、小さな範囲でしかないけれども。
その小さな範囲から犠牲が出ることは許容できない。


私が父さんに言われて傷付いたことを
私から一方的に断罪することは嫌だし
対等でなくなった友人は友人として見れない。
まぁ私を打ち殴る程度の度胸があるなら対等だったでしょうけど、最近の日本はそういうの是としないからね。

でも、『馬鹿野郎』ってブン殴ってくれなかったのは、残念でしたよ。
大変なのはにゃーだから。
つらいのはにゃーだから。
我慢して我慢して我慢して、壊れる前に結局私に気付かれて。
『自分が失くなっていくように感じる』と言ったね。

それ
君の尊厳を傷付けてると言うんです。
わかる?
私は、私がこの世界で何より大事にしているものを。あなたから。私の手で。奪い掛けた。
それを、私が、許せると思う?

あなたにはあなたの尊厳がある。
わたしにはわたしの尊厳がある。
どちらも不可侵であり、対等である。
その拮抗が崩れたんだよ。
それは誰が悪いではなくても
私は、私を許せない理由になるんだよ。

私が居なければ、いずれは落ち着くでしょう。
私が存在する限り、あなたの尊厳が回復しないというのなら
私はもう、あなたの中で、死んだ人になるよ。
先に進むために、私を置いて行ってくれないか。

慣れてる。
いつものことだから。
私のエゴ、頑固なのは知ってるだろう?

33年も耐久するほど頑固なんだよ。
人生の100%を捧げてでも守りたいものなんだよ。
それが私の『愛』というエゴなんだよ。

いつも自分のことは後回し。
先に他の人の事をやって。
相手が不安がらないように笑って。
休むことを選ばないまま歩いている。

そう、結局は
私はトラストと同族なんだ。
だから嫌いで、何よりも分かる。
その『愛情』の根っこを。

ただ、それだけのために。
意地を張り続ける人間なんだ。



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