クラフトビール日記:Wolves Brewing Base Camp Hazy IPA
東京都と山梨県の境目、丹波山村にある南関東最奥のブリュワリー、Wolves Brewing。昨年誕生したばかりでほとんど卸しているところもない、古民家を改装して作られたマイクロブリュワリー。
鴨沢バス停のすぐ近くということで山屋的には割と馴染み深い、そんなWolves Brewingに先週末ようやく行けたので、そのヘイジーを飲んでみる。
これを買いに現地のタップルームに行った時にIPAを2種飲んだのだけど、そちらが非常に美味だったので、このヘイジーにはかなり期待していたり。
感想
ふんわりと桃の香りが漂う、ややトロピカルなフレーバー。
やわらかくて思いのほか甘みがある。
そして、後から追いかけてくるのがホップのグラス感と苦味、そして柑橘のジューシーな酸味。最初のやわらかな印象とは一変して、ホップのガツンとくるインパクトが襲いかかる。
現地で飲んだ2種類のIPAはどちらもしっかりと華やかでグラッシーなホップの存在感があったので、それを感じられると安心する。
度数は6.5%とそこまで高くないのに、このホップの存在感。
実はこのブリュワリー、デフォでDDHしているとのことで。ホップの効き具合にはかなりの拘りがありそうだ。
その拘りから来る美味さ。うちゅうやWCBが味にも濁り感を全面に出してきている中で、こちらは方向性としては透明感のある瑞々しい味わいというのが個人的な印象。
ちなみにDDHと書いてあるものは実はTDHなんですよ、とのこと(笑
しかしハイアル系のヘイジーではないので、フレーバー自体は割と繊細。
舌をリセットせずに単体で飲み続けると、ひと口目とふた口目の味の変化に気付きづらくなる。かといって味の濃いフードと合わせると、このビールの繊細なバランスが崩れてしまう。
肉や魚、揚げ物よりも野菜。それも生野菜より、火を通したものが合うんじゃないだろうか。
誕生してまだ1年も経たないのに、こんなビールを作れるブリュワリーが奥多摩・奥秩父の最深部にあるなんて。
1種類目のヘイジーでこのクオリティだと、今後に期待せずにはいられない。
まだ現地と丹波山村の道の駅にしか卸していない(しかも、基本的に樽では出回っていない)とのことで、入手難易度は非常に高いのだけど、公式通販でも買えるので、もし興味を持たれた方はぜひ。
ちなみにタップルームは雲取山の登山口から歩いて30秒くらい。山を降りたらここに寄ってみるというのもアリなのでは。
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