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クラフトビール日記:スワンレイクビール インペリアルスタウト

WCBが今風のインペリアルスタウトの道を切り開く前、国産のインペリアルスタウトといえば箕面ビール、常陸野ネストビール、大山Gビール、そしてこのスワンレイクだったイメージがある。あとはベアードビールも作ってたかな。
あとは今の時期ならサンクトガーレンがバレンタイン限定で毎年スタウトを作ってるよね。
昔から黒いビールが好きだったのでほとんどチェックしたのだけど、このスワンレイクのインペリアルスタウトだけは飲む機会がなかった、ような。
今回、タイミングよく買うことができたので飲んでみることにする。

感想

ロースト感のあるビターなインペリアルスタウト。
もちろん今流行りの副原料マシマシ、長時間マッシュで濃厚なやつとは違う、もっとさらっとした質感。
香りはあんまりない。冷たいうちは少し鉄っぽく、温まってくると僅かにスモーキー。

ビターだけど苦すぎず、引っ掛かりなくするっと飲める。メインの苦みはローストモルト由来のコーヒーっぽいビターな苦みだけど、焦げっぽい感じはあんまりなくい。微かにホップ由来の苦みみたいなものも感じられるような。
酸味もあるけど目立つほどではなくて、ブラックコーヒーっぽくもありつつ、微かにベリー系っぽくもある。
甘味は微かに、カラメルっぽい感じ。ペイストリースタウトみたいな甘さではなく、やりすぎになりがちなビター感を中和する程度。温度が上がってくるとモルト由来っぽい甘さも感じるかな?
後味にうっすらとミルキーな感じがあるので、割とまろやか。シンプルでオーセンティックなスタウトの中では割と飲みやすいタイプかなと思う。

全体的にはシンプルでありながら尖ったところがなく、上品なバランスのインペリアルスタウト。原料はシンプルだけど、温度変化とともに少しずつフレーバーが変わって、それが印象の変化にも繋がってくる。
さすがに今風のボディ感はないけど、四半世紀の歴史を持つ老舗ならではの匠の技を感じられる一杯。
こういうスタウトはフードと一緒に味わうものだけど、意外と味の変化が面白いので、単体でも飲み進んじゃう。

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