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印象に残っている試合 2013年都市対抗西関東予選 横浜金港クラブ対三菱重工横浜

この年は前年ENEOSが優勝による推薦出場で、2枠。第一代表決定戦は東芝に競り負け。

翌日の金港クラブ戦は応援団も来ていなくて、なんだかダレた雰囲気。緊張感がなかったことと、予選リーグで対戦した金港の菊沢竜佑投手が良かったため、危ないかもしれないというのはありました。

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先発は中日に行った野村。プロに行く投手と言われていましたが、この年は苦しんでいて、クラブ相手にもモタモタする投球。

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菊沢竜佑投手は140キロ以上のストレートと変化球を投げ込み、三菱横浜打線は打てません。

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先制されて、追いつき、でも越せずを繰り返し。クラブチームを下に見ているわけではありませんが、企業である以上クラブチームへの負けは許されません。「いい試合」をしている時点で、かなり焦りがありました。

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同点で迎えた9回、ベイスターズに行った福地元春が元ホエールズ市川和正捕手の息子さんにタイムリーを許し2-3になります。このときはもう負けを覚悟して。2012年にも都市対抗に出ていないので、2年連続敗退、しかもクラブに。極端ですが、廃部になっちゃうかもとも思いました。

後にプロに行く野村と福地。野村は2014年別人のように良くなりましたが、いまいち信用できないのは、この試合のイメージが強かったから。特に福地投手は、プロでもストレートはいいけど変化球がいまいちでストレートを狙い打たれるパターンだったような気がします。

9回2アウト2塁で打者は前田捕手。追い込まれて微妙なハーフスイングがあり、金港ベンチから選手が飛び出そうとしていたが、セーフ。もう動画を出しても良いでしょう、これはセーフに見えます。


続く投球を、前田捕手はレフト線へ。レフトが飛びついたので「捕られる・・」と思いましたが、抜けてくれて、同点。もう泣きそうでした。

前田捕手は二塁に達した後、倒れ込みます。えげつないプレッシャーの中、本当によく打ってくれた。もう負けを覚悟していたというか、「負けだな」と思っていましたから。

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しかし10回にも満塁のピンチがあり。ここは、なんとか抑えてくれました。

その裏瀧選手がサヨナラヒットを放ち、なんとかサヨナラ勝ち。本当に苦しくて、嫌な試合。第三者がそうなのですから、監督さんは胃が痛くなったのでは。廃部や粛清がちらつく試合で、私が見てきた中で最も嫌で苦しい試合でした。

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今でこそ強いと言われるMHPS野球部ですが、この時代はかなり苦しく、予選では特に勝てなかったですね。勝てないのは仕方ないのですが、一部のファンから上から目線で馬鹿にされるのが許せなくて。良い時代もあれば悪い時代もあるので、ファンとしても調子に乗らないことが重要です。

この試合の後も「クラブに苦戦するようなチームは都市対抗枠返上しろ」みたいなことを言われて、歯ぎしりしました。打線に軸となる選手がいなくて、得点能力が低く。亀川投手や鶴田投手を援護できず負けという展開が多かった。この試合は、そんな良くも悪くも低迷する三菱重工横浜を象徴するようなゲームでした。

都市対抗本戦ではいい試合もしたのですが、それはまた次回に。

菊沢竜佑投手は翌年も対戦しましたが、ここではきっちり打ち込み。そして彼はこの後独立リーグから軟式野球を経てヤクルトに入ります。

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1回位プロで投げているところを見たいな、と思いましたが、叶いませんでした。2019年のトライアウトには参加したみたいで、復帰を目指して練習されているのかな。


悪い意味で、この試合は忘れられません。


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