見出し画像

【貸付先(資金需要者)メッセージ】「マイクロローン事業者ファンド」シリーズvol.2

直近、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が感染拡大することに伴い、世界経済全体への影響が懸念されています。投資家の皆様におかれましては、当社ファンドの貸付先(海外資金需要者)の現状等をご心配されている方も数多くいらっしゃるかと思います。

前回、2020年4月2日付で当社ファンドの主要貸付先の一つである「マイクロローン事業者ファンド」シリーズのIDF Holding Limited(以下、「IDF社」)経営陣から届いたメッセージをご紹介いたしました。(※)

今回は一定以上の状況変化が生じたことを受けまして、IDF社経営陣より改めて届いたメッセージをご紹介いたします。

※ 前回のIDF社経営陣からのメッセージにつきまして、詳しくは以下をご覧ください。

画像1

以下、IDF社経営陣より届いたメッセージ原文を、当社で翻訳してお届けいたします。

クラウドクレジットの投資家の皆様へ

平素よりIDF社グループをご信頼のうえ、ご投資いただいておりますこと、誠にありがとうございます。私たちはこれまで、クラウドクレジットと共に非常に建設的な5年間を歩んでおり、双方が著しい発展を遂げてまいりました。

今日、私たちは新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の蔓延という、前例のない世界的な出来事に直面しています。IDF社グループはこのような状況を深刻に捉えており、前回のメッセージの中でも申し上げましたように、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染状況の動向を注意深く見守りながら、私たちの事業運営を継続させていくだけでなく、従業員および関係者各位の安全と健康面に配慮した対応を積極的に推進しております。

「責任のある融資事業」は、当社にとって重要な企業価値であり、私たちはその理念に従って私たちの顧客と接しています。このような状況を乗り越えるために、私たちが2020年第1四半期に取り組んできた施策は、主として以下のようになります。

1. リスクマネジメントにつきまして

私たちの最終的な貸付先の信用評価情報は、既に最新の経済動向に対応するようアップデートを行っており、現在は非常に保守的な貸付方針となっています。私たちはローンポートフォリオの質を継続的にチェックしていますが、現在の混乱情勢は新たな機会と捉えており、直近で銀行から借り入れ審査を拒否されているような、より大口の顧客を受け入れる準備も整えています。実際のところ、当社において既に信用履歴の高い顧客の流入を確認しております。

2. 業務運営態勢につきまして

私たちは24時間にわたって業務を継続する態勢を整えております。完全なクラウドベースのITインフラを活用し、在宅勤務での業務推進を可能とするとともに、事前の導入試験を実施した上で、今回の本運用へと移行しております。最も重要な基幹システムについては、通常の2倍の容量がある通信回線を確保しており、現時点で考えられるどのような状況下においても、業務運営に支障が出ることのないインフラ設備を確保しております。また、私たちはリモート体制における業務運営の効率性について検証を行い、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が蔓延する以前の時期と遜色ない水準で業務に取り組んでいます。

3. 予算管理につきまして

現在、IDF社グループでは自社の成長と収益性の維持に最適な予算を確保するため、最も収益性の高い部門へ経営資源を集中させております。そのため、多くの資本投入を必要とするIT部門の長期的開発プロジェクト等は、現在の混乱が収まるまで、一時的に延期するという方針を採用しております。

4. 資金調達につきまして

IDF社グループでは、多様な資金調達先を維持しています。また、保有する外貨資産についても予めヘッジ施策を導入しており、為替相場の大きな変動による経済的な損失の影響を抑制しています。

5. 現金の確保につきまして

IDF社グループでは、未だ利用していない地場銀行等からのクレジットラインを複数保持しており、強靭で柔軟なキャッシュバランスの管理が可能となっています。

カザフスタン共和国において非常事態宣言が出され、また、ロシア連邦においても厳格な外出制限が実施されたことに伴い、これらの地域では正式に「返済延期施策」が発表されました。この返済延期策において、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)蔓延の影響によって収入減少の影響を受けた借入人を保護するために、債務の支払いが最長6ヵ月間延期されることになります。

私たちは責任のある融資業務を推進していることを確信しており、顧客の経済的な幸福度の向上に努めております。そのため、今回公表された返済延期施策に正当に従い、私たちの顧客に対し、利息と元本の返済の延期を担保する必要があります。

このような事態の展開に対して、私たちには選択の余地がありませんでした。また、私たちの事業が可能な限り自信を持って危機を乗り越えることができるよう、さらなる行動をとる必要がありました。今回、クラウドクレジットへの返済を延期し、私たちの貸付ポートフォリオで発生している貸付延長に反映させることで、私たちの流動性ポジションを保全し、今後より大きなリスクに晒すことがないようにすることを目的としています。

このような事情から、この度、クラウドクレジットのファンドで2020年4月に契約期間の満期を迎える予定であった貸付について、ロシア連邦とカザフスタン共和国における個人向けローンの延長に合わせるかたちで、当初予定されていた返済期限の延期をさせていただいております。

また、今回の延長案における追加の事項として、返済を延長している期間についても、私たちの貸付事業においては遅延利息の徴収ができるものではありませんが、私たちからクラウドクレジットのファンドに投資いただいている投資家の皆様には、延長期間中も投資家の皆様に利回りが生じ続けるよう、延長期間中の利息を月次でお支払いいたします。

なお、前記のロシア連邦およびカザフスタン共和国における政府の緊急措置が終了し次第、私たちの貸付ポートフォリオは通常のスケジュールに戻ります。そして、私たちもクラウドクレジットに対して返済延期となっているローンを、すべて返済する見込みであることをこちらで表明いたします。

私たちの業績につきまして、2020年第1四半期においても私たちの事業は非常に好調であり、純利益は連結ベースで600万米ドルを超えると予測しています。 2020年第1四半期の現金回収としては、ロシア連邦で2019年第1四半期と比較して21%増、カザフスタン共和国では124%増でした。カザフスタン共和国は、2019年と比較して収益の予想が現在のペースを維持できれば、2020年度の収益は前年度の2倍になることになります。 GDPへの影響は甚大なものの、ロシア連邦、カザフスタン共和国の両国における社会の正常化が進むことで、経済は徐々に改善する兆しを見せ始めていると考えており、見通しについてポジティブに考えております。

現在のように不透明な状況においても、IDF社グループの事業へのコミットメントは変わりありません。通常時以上に、私たちはコミットメントをもち、職員も私たちの顧客や投資家の皆様のために、この難局に立ち向かっていることを誇りに思います。投資家の皆様のご支援、忍耐、ご理解をいただけますと幸いです。

皆様のご家族や愛する方たちの健康と継続的な成功を祈っています。
どうかご自愛のほどお祈り申し上げます。

引き続きよろしくお願いいたします。

Boris Batine
Co-founder, CEO
IDF社

◇ファンドの手数料およびリスクについて
ご出資いただく際の販売手数料はいただいておりません。
なお、出資に対して、年率換算で最大4.0%の運用手数料を運用開始時に(または運用開始時および2年度目以降毎年度に)いただきます。
また為替手数料その他の費用をご負担いただく場合があります。
為替相場の変動、国の政治的・経済的なカントリーリスクや債務者の債務不履行等により、元本に欠損が生じるおそれがあります。
ファンドごとに、手数料等およびリスク内容や性質が異なります。
詳しくは、匿名組合契約書や契約締結前交付書面等をよくお読みください。
クラウドクレジット株式会社
第二種金融商品取引業:関東財務局長(金商)第2809号
一般社団法人 第二種金融商品取引業協会 加入

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?