#5読書記録(高校演劇他編)

こんにちは、2週間頭痛と吐き気とめまいに襲われていた青木葎です。

病院で診察してもらった結果、某流行り病ではなく、偏頭痛と現在治療のため服用している薬の副作用のWコラボでした。何も食べられず水を飲んでは吐き、ずっと目をえぐられながら後頭部を殴られ続ける日が続いたので、ほんと、…死ぬかと思った。

新しいものを読むのも、書くのもまだできそうにないので、病の床から昔読んだ本を思い出して記録として書くことにしました。

①(参考本)
「シェイクスピアが笑うまで 中学生のための創作脚本法」志子田宣生著


https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784893803658
中学生向けの創作戯曲について書かれていた本です。
冒頭には「改善前」の創作戯曲→ポイント解説→「改善後」の同創作戯曲がのっており、とてもわかりやすいです。
この本の特徴として、「このキャラクターは何が伝えたい?」「この物語のつたえたい意図は?」等、シェイクスピアの戯曲を例に挙げながら、元の戯曲をよりよいものに書き換えていく行程で進んでいきます。
行き詰っていた時に読んだのですが、今も読み返しては「こう考えれいいんだ!」と参考にしています。中学生向けとはいえ、ほんと、便利です。

※ボクが高校生の時、こういった本がなく唯一近所の図書館で見つけてかじりついて読んでいたのは北村想さんの書かれた「高校生のための実践劇作入門」でした。パート2があるみたいなので元気になったらこれもまた読み直したい…。

②(参考本)
「ドラマ教育ガイドブック アクティブな学びのためのアイデアと手法」
ブライアン・ラグトリフ編


https://www.shin-yo-sha.co.jp/book/b455480.html
授業のグループワークに取り入れる動作・所作の参考本です。
小学生の時にやったでおなじみのフルーツバスケット(作中ではフルーツサラダ)等、クラス全体で出来るものから班ごと等小規模に分かれて行うものもあります。すべて授業を前提に書かれていますが、椅子を用いて人間関係やその相互関係を表す方法であったり、演出や表現の開拓に行き詰ったら読んでもいいかもしれないなぁと思いました。

③(戯曲)チェンジザワールド/石原哲也(「高校演劇selection2003上」)


http://www.bansei.co.jp/index/mokuroku/m04/Selection2000/Selection2003%8F%E3.html
「高校演劇でおすすめの台本は?」と言われて名前が挙がる一作品。
男子2人が主人公、いじめを題材にした作品ですが、これね、ほんとね、前半は男子高校生が片思いの子に対してあれやこれや模索したり、バスケしたりコミカルな展開が続くのですが、物語の真ん中でね、もうね、こう、ギロリと観客(読み手)に刺さるものをぶち込んでくるので、おすすめです。

※他、石原哲也さんの作品であれば「シャドーボクシング」もおすすめです。あらすじの傾向はチェンジザワールドと似ていますが、石原哲也さんは個人的に「死」というテーマをトンとまるままみせるところが特徴的だと思っております。

⑤(戯曲・公演)前兆とかサインとか/亀尾佳宏


これは流通している台本化していないのですがどうしても語りたいので入れました。云年前に広島で行われる「劇王」という短編創作戯曲のガチンコ対決ができるイベントがあるのですがそこで初めて観劇したのがきっかけです。
こちらは教員二人がテストの添削をしていくという何気ない日常が、「あること」に気づき一気に青ざめる展開に変わるという作品です。(もうネタバレしたいくらいテクニカルにずだだだだだだだだっと付箋回収をします。すごい)
作者の方は現在でも高校で教員をされながらご活躍されている方で滲み出るダークが特徴的な作風が特徴です。台本化されているもの(青木が確認できるもので)「笛男」「お葬式」の2作品が晩成書房から出ている高校演劇コレクションでよめるので、特にお葬式は3人で出来るので、タイムスリップできるならボクは自分に読ませたいし部活の台本置き場に忍ばせたいと思います。

まだ紹介したい、読みたいものはありますが体調が落ち着いたらまたガリガリ書こうと思います。それではまた…。

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