365日日本の名建築46
丸亀市にある猪熊弦一郎現代美術館。
丸亀駅改札を出るとすぐ目の前に現れるという日本では珍しい駅前美術館です。
美術館と聞くと駅から離れた自然豊かな場所に作りがちですが、駅前にあることでいっきにアートが身近に感じられます。
実際訪れてみると建物正面にあるホワイトキャンパスに描かれた絵が印象的です。
その不思議な絵に引き寄せられるように建物に近づいていきます。
丸亀駅前は美術館の美しさだけでなく、目の前に広がる広場も美しくデザインされています。
私が特に好きなのは建物左側にある外部通路です。
こちらの階段を上がろうとすると上にはブリッジがかかっているのですが、ダイナミックな空間でワクワクします。
階段を上がりきると空にだけ開かれたテラス空間があり、格別な空間となっています。
例えば家を作るとき、バルコニーは腰壁までとすることが多いですが、ちょっと広めにバルコニー空間を確保して壁を立ち上げることで住まう人だけの特別な空間となります。
敷地に余裕があるときは是非とも計画してみたい空間です。
私が何より素敵だと思ったのはこのような駅前の土地に美術館を建てることを提案してくれた土地の持ち主に感謝です。
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