木造軸組の住宅で梁のサイズを抑えるには?
梁せいを抑えたいのはお客様だけでなく設計者ののぞみでもあります。
ちなみに梁せいとは梁の縦のサイズのことを言います。
梁せい(梁のサイズ)は構造を成り立たせるために必要なものです。
安易に小さくすれば構造的に弱点となり崩壊します。
そんな梁せいを抑えるにはどうすればよいのか?
スパンを可能な限り短くしたり、高耐力材を採用することが一般的な方法です。
スパンとはここでは柱と柱にかかる梁の距離のことをいいます。※木造だと3.6〜3.64mまでが一般的です。
そして意外と気づかないのが、梁の上に耐力壁があるかどうかです。
耐力の大きな壁が乗っかっているほどその下にある梁には大きな負担がかかりますので、それに耐えられるよう梁せいが大きくなります。
でも耐力壁が乗っていなければ大きな負担がかからないのでその分梁せいも抑えることができるようになります。
「梁せいを抑えるために柱を入れられないか?」「高耐力材を採用しようか?」と考えるのも大事ですが、視点を変えて梁の上のことも同時に考えてみるとよいでしょう。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?