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エッセイ

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#海外留学

見えない価値観に肌で触れるとき -アメリカホームステイ紀行-

大学で英語学を専攻していた私にとって、英語が主流のアメリカに行くことは憧れであった。ただ、お金がない。でも、どうしても行きたい。そんな堂々巡りの悩みを抱えていたとき、たまたま1ヶ月間アメリカでホームステイができるプログラムを見つけた。しかも、安い。迷わず申し込んだ。 そのプログラムは、キリスト教の学習を前提としたプログラムであった。英語の勉強は大学ではなく教会の一室を借りて勉強し、聖書を読む時間が設けられていた。まあこれも経験だろうと、迷わず応募した。 私は「宗教」とは無

偏見が広げる世界 -マレーシアのボルネオインターン紀行 ホームレス編-

「アイムルッキングフォーマイハウス」 灼熱の炎天下、遠い異国の土地で道ゆく人に声をかける。あたりには日本人はおらず、ぼろい車の排気ガスや、剥き出しの工事現場から、風が得体の知れない匂いと共に砂塵を運ぶ。両脇にはスーツケース。なぜこんなことになってしまったのだろう。 大学3年生の終わり頃、就職先が決まった私は、所属する会社の海外部署にどうしても所属したかった。ただ、学生が海外の部署に所属したい! と叫んでも願いを叶えてくれるほど大人は甘くないと考え、学生のうちに実績を作ろうと