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透明人間

貴方が帰って来ると
時間を見てテーブルに夕食を出す
いつの間にか、お酒やお茶はセルフサービス
私が頼んだわけじゃない

貴方は残さず食べ、無言で食器をシンクへ入れる
私はコーヒーを入れ、テーブルに置くの
声は掛けても知らぬフリ

貴方は早々に就寝
朝は4時起き
たっぷり6時間睡眠
長生きするわね…

私は貴方が起きた物音を聞いて
朝食を用意する

そして貴方のトイレの隙に
寝室へ向かう

私はほんの僅かの睡眠でも
起きて朝食が無くなっていれば
ホッとする

言葉は無く
すれ違う事もない


もう既に
貴方の瞳の色も忘れてしまったわ・・・

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