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連載【11】刺繍教室クロスマァムのひよこ時代ー学びと出会いとそれから…
日本語があまり話せない彼女は基本的に英語だったけれど、一緒に作業してできた料理は美味しかったし、それをいただきながら英語のレッスンをするというスタイルは楽しかった。そして時には料理ではなく、カルトナージュのフォトスタンドやボックスなどをグルーガンで貼り付ける簡単な方法で教えてくれたりもした。もしリクエストしたら、クロスステッチも講習メニューになったかもしれない。でもその頃の私は、クロスステッチは簡単で誰にでもできると考えていたのだから習おうなんて思うはずもなかった。ただ、彼女のクロスステッチ作品がいつも気になっていたことは確かだった。
さて、これは1992年の出来事である。可愛らしいカントリーデザインのクロスステッチとの出会いはこのようにして訪れた。しかしまさか自分が3年後に、このアメリカンクロスステッチを教えることになるとは全く想像もしなかったのだから、人生というのは不思議で面白い。
明日へ続く…
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