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アニロックスロールのご紹介

(最終改訂:2023年4月27日)

今回は弊社で取り扱っていますアニロックスロールの特徴についてご紹介致します。

アニロックスロールには次のような特徴があります。

特徴① セラミック

弊社のセラミックロールは低い多孔率と高い硬度を実現しています。材料の粉末をプラズマ溶射して形成するアニロックス表面のセラミックには通常微細な空間が残ります。この空間が少なければ少ないほど多孔率が下がり耐久性も上がります。同時に、硬度や多孔率のばらつきが大きくてもアニロックスのパフォーマンスに影響するため、ロール上で均一に形成されるよう細心の注意を払って製造されています。特にセラミックの硬度と多孔率は高線数になるほど重要になります。


特徴② 平滑性

液体が入りやすく出やすいセルを実現するには、セラミックおよび彫刻後のセル表面の平滑性が重要となります。多孔率が高く凹凸が多いと、セルに入った液体が出にくくなり、いわゆるリリースされない状態となります。低い多孔率を実現する材料、溶射技術、それに加え優れた研磨技術により、セラミックロールは高い平滑性を維持しています。


特徴③ レーザー彫刻

出力調整が不正確だと、目標のセルボリュームを出せなくなります。浅すぎても深すぎてもいけないため、セル彫刻前にテスト彫刻と計測をロールの両サイドで繰り返し行い、適正な出力が確認されてから始めて彫刻の工程に入り、正確なレーザー彫刻を行っています。


特徴④ 品質管理

ロールの品質を一定に保つため、様々な品質管理方法を導入しています。例えば、セルボリューム測定は光干渉測定機と専用に開発されたソフトウェアを使用して精密に行われています。また、プラズマ溶射したセラミックサンプルを毎月外部機関に検査依頼し、品質を管理しています。

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こうした特徴で実現される高い均一性により、高品質なインキ転移を実現しています。さらにインキ塗布のレベリングが向上することで、乾燥や硬化における負荷を低減し、印刷速度の向上につなげることが可能となってきます。

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アニロックスロールの主な仕様

線数:50~3000lpi

セルボリューム:ご要望に応じて最適なものをご提案。

セル形状:60°ハニカム、30°ハニカム、45°スクエア、トライヘリカル(斜線状)、スラローム、拡張ハニカム


詳細は、

ーーーーーーーーーーーーーーー本記事に関するお問い合わせ先

株式会社クロスリンク・パシフィック                 〒160-0005 東京都新宿区愛住町23-14 ベルックス新宿ビル3階
営業本部 電話: 03-5919-2120 メール:info@crosslinkpacific.co.jp
ホームページ : http://www.crosslinkpacific.co.jp/

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本記事は、執筆者が知りうる限りの情報に基づき、可能な限り正確を期して執筆しておりますが、内容を完全に保証するものではございません。実際の生産に適用される場合は、各サプライヤーへご相談下さい。また、本記事の内容は予告なく変更・訂正される場合がございます。

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