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シリーズ「印刷機導入レポート」:カスタムレーベルズ社(米)がDigitalシリーズHDを導入

本記事ではMark Andy社のホームページに掲載された印刷機の導入レポートを紹介します。今回は米国のコンバーターがデジタルフレキソハイブリッド印刷機を導入した際に行われたインタビュー記事です。ハイブリッド印刷機やデジタル印刷機の検討のご参考になれば幸いです。

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インタビュー動画:

米国ニュージャージー州のコンバーターであるカスタムレーベルズ社(Custom Labels)がMark Andy社のDigital シリーズHDテクノロジーへの投資したことについてインタビューワーのニック・クーンベス氏(Nick Coombes、以下NC)が話を聞きました。

まず、会社のCEO兼社長であるエイブラハム・ルービン氏(Abraham Rubin、以下AR)にインタビューしました。

NC: カスタム・レーベルズ社が始まったきっかけとは?

AR:私の父は1960年代にオフセット印刷をやっていて、私はラベル部門の印刷ブローカーとして育ちました。 私は8年ほどかけて機械の動かし方を学び、1999年にトラックの荷台から買った100ドルの中古印刷機でビジネスを立ち上げました! 2台目の印刷機はもう少し高くて38,500ドルでしたが、購入したときには置く場所がなく、生産に入ったときには登録に問題がありました。 その時Mark Andyがどんなものかを知ることになったのです。

NC: Mark Andyの最初の印刷機は何でしたか?

AR: 再調整された4120の7色機で、とても改善され使い良かったのでもう2台購入し1台は予備として使いました。 乾燥ユニットを別に購入しなければなりませんでしたが、そのおかげでビジネスが成長し、数年間はすべてがうまくいきました。 しかし、やがて古い印刷機では需要に追いつけなくなり、費用対効果も悪くなってきた。 新しい技術の機械について検討する時期が来たのです。

NC:何を購入したのですか?

AR: いろいろな選択肢を検討しましたが、Mark Andyと一緒にビジネスを続けることを決め、2015年に13インチのPerformanceシリーズP5を導入しました。 旧型の印刷機と比較すると驚異的で、重要なことは、私たちが大きな成長の可能性を見出していたシュリンクスリーブ市場をターゲットにすることができたことです。 パウチも新しい印刷機によって競争できるようになった分野です。 2018年に2台目のP5を追加しました。

NC: 次の計画は?

AR: より広いフロアースペースがどうしても必要になり、より広い敷地に移転することで、今ある機械と労働力を最大限に活用することができると考えました。また、シュリンクスリーブの生産に特化した22インチ、あるいは26インチといった、より幅の広い輪転機も検討しています。 より効率的になれば、現在のセットアップで売上を3倍にできると信じています」。

続いて、同社の販売・製品開発担当副社長、トニー・ダ・シルヴァ氏(Tony da Silva、以下TdS)に話を聞きました。

NC: 印刷のご経歴は?

TdS: 私は40年にわたる印刷業界での国際的な経験を背景に、2020年にカスタム・レーベルズに入社しました。 エイブラハム(CEO)は現在も毎日仕事を回しており、私の仕事は新しい市場に向けてポートフォリオを開発し、新製品を革新することです。 現在、私たちはパーソナルケア、家庭用品、農業、化学、飲料の分野に製品を供給していますが、他の分野にも大きな成長の可能性があることを確信しています。

NC: 最近、デジタル印刷技術を加えたことについて教えてください。

TdS: ご存じのように、私たちはMark Andyのフレキソ印刷機に非常に満足しています。ですから、デジタル技術を検討し始めたとき、私たちはそれらで何ができるかを知りたいと思いました。その中で私たちにとって最適なアプローチは、フレキソとインクジェット技術を組み合わせたハイブリッド印刷機だと判断し、昨年導入したDigitalシリーズHDに決めました。 デジタル印刷とフレキソの加飾オプションというコンセプトは気に入っていますし、P5から短納期の印刷を移して、品質を落とすことなく、よりコスト効率よく生産することができるようになりました。

NC:DSHDを生産に取り入れるのは簡単でしたか?

TdS:はい、驚くほど簡単でした。インクジェット・エンジンのおかげで、PDFからそのまま印刷に移せますし、CTPは私たちがフレキソですでによく知っています。特に複数のSKUを扱う仕事では、新しい市場を開拓することができましたし、紙でもフィルムでも同じように使うことができます。 実際、パンデミック以降、紙基材の供給問題が発生したため、私たちはBOPPフィルムへの切り替えを進めました。 効率という点では、納期を50%以上短縮できたと思いますし、既存のフレキソ生産能力を補完する素晴らしいものです。

NC: Mark Andyという会社をどのように見ていますか?

TdS: 技術サプライヤーというよりも、双方向で相談したり情報交換したりできるビジネスパートナーのような存在です。 ハードウェアであれ、消耗品であれ、私たちが必要とするものすべてについて、Mark Andyを 「頼りになる供給元」として見ています。私たちがMark Andyの印刷機を4台所有しているのには、それなりの理由があります!私たちはMark Andyが研究開発に役立つ市場情報を提供し、反対に彼らが開発した最新技術の恩恵を私たちが受ける。私たちの相互の成長と成功は、どちらも信頼に基づいており、とてもうまくいっています。

NC: 市場の現状をどのように評価していますか?

TdS: パンデミックが消費者の購買習慣から輸送や移動、原材料の供給やコストに至るまで、あらゆる面に大きな影響を及ぼしましたが、まだ落ち着きを取り戻していないと言えるでしょう。持続可能性と環境が、私たち全員が乗り越えなければならない課題であることは間違いありません。そのため、無駄のない生産、廃棄物の削減、電力消費の削減、自動化の推進、トレーニングの改善、技能の維持などは、今後ビジネスを成功させるための重要な要素です。

NC: 今後の展望は?

TdS: 幅広の輪転機で、シュリンクスリーブとパウチに特化することを考えています。 私たちはすでに溶剤や水性インキからUVインキに切り替えていますが、これは私たちのポートフォリオにぴったりです。最近のブランドオーナーは、パッケージにより多くのものを期待しています。そのため、より多くの装飾技術に対する需要の増加は続くでしょう。 印刷は非常にダイナミックな業界であり、立ち止まっていては後戻りしてしまいます!カスタム・レーベルは、新製品を革新し続け、新しい市場分野を開拓し続けます。

カスタム・レーベルズ社

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元の記事:

https://www.markandy.com/blog/custom-labels-invests-in-digital-series-hd_interview/

カスタム・レーベルズ社のホームページ

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「DigitalシリーズHD」に関するお問い合わせ先
製品ページ:

株式会社クロスリンク・パシフィック                 〒160-0005 東京都新宿区愛住町23-14 ベルックス新宿ビル3階
営業本部 電話: 03-5919-2120 メール:info@crosslinkpacific.co.jp
ホームページ : http://www.crosslinkpacific.co.jp/

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