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『乃木オタ回顧録〜デビュー10周年を迎えるにあたって』#9

2013年秋〜堀未央奈と二期生

6thシングルで初のセンター交代劇!さらに7thシングルで加入したばかりの二期生・堀未央奈がセンター大抜擢!と、センセーショナルなドラマを作って煽り立てる、これぞ秋元康プロデュースのAKB商法の1つと言って良いだろう。生駒里奈が1stから5thまで連続でセンターを勤め上げた事もあり6thからしばらくは白石麻衣センターで行くものとこの頃は思い込んでいた。おそらくメンバーもそうだったのではないだろうか。

スタジオでの選抜発表で運営からの手紙で現選抜メンバーで堀を育てて欲しいと言う無謀な通達が下り、メンバーは愕然、それを仕方なく受け入れる者、意を唱える者…。
この時の橋本奈々未のブログがかっこよかった。運営に対し毅然と意見を言い放ったのだ。堀未央奈は何も悪くない、がしかし彼女をセンターとして我々に育てろと言うのはあまりに無謀ではないかと、そんな意見だったように記憶している。未だ発展途上も途上、学ぶ立場にある一期生にその余裕はないと言う事だろう。
最終的には受け入れているが当時の心境を包み隠さず書いていた。

7thシングル「バレッタ」期にスタートした「NOGIBINGO!2」では割と2期生をクローズアップ。何度か対決企画やドッキリを仕掛ける企画など試みるが一期生の前に心折れていた様子が窺える。
当時、乃木坂46自体まだまだ「AKB48の公式ライバル」の傘の元その運命はある意味AKBグループの動向に左右されるくらいの心許ないものだった。一期生たちとファンはそれになるべく流されぬよう、いかに独自性を守るのか不安ながら模索していた。そんな時に入ってきた二期生。生駒里奈は全てを捨てて入ってくる覚悟はあるのか!と息巻いて二期生を鼓舞していた。

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ファンの間でも一期生派、二期生派みたいに一時分かれていた雰囲気はあるが圧倒的に一期生が強く、番組自体も対立を煽りながら一期生を守ってるような雰囲気さえした。

誤解を恐れず書くならば…
二期生VS乃木坂一期生VS AKB48と言うように2つのプレッシャーを浴びていたような形だ。後年のインタビューで二期生が入ってきた時の印象を聞くと、二期生はフレッシュさはもちろんガツガツしていた印象。寺田蘭世などは当初からセンター狙っていくと豪語していた。と、秋元真夏は語っている。未だ結成2年目で打倒AKB48を背負わされている身としては、そりゃ一期生も壁を作ってしまう。

逆に二期生たちは言うても全くの素人、口では威勢の良いことを言わされてるが不安の真っ只中、そんな時に選抜に大切な仲間・堀未央奈を取られてしまう。結果、一期生と二期生が打ち解けるに時間がかかってしまったのは言うまでもない。


この時期一つ明るい話題が。
乃木坂46待望のファースト写真集「乃木坂派」の発売だ。初の水着姿に正直オタクは戸惑った者もいたとは思うが概ね歓迎されていたのではないかと思う。とは言え水着になっているのは比較的大人メンバー、生駒、生田、星野など年少メンバーは水着なし。被写体は当時の一期生全員だった。画像は当時自分の通勤経路で見られた双葉社の写真集の広告である。

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二期生・堀未央奈をセンターに冠しその両脇に白石麻衣、橋本奈々未と言う乃木坂の美の双璧を配し、さらに松村沙友理、西野七瀬がサイドをかためるフロント。そしてこのシングルで初選抜が3人!衛藤美彩、中元日芽香、川後陽菜である。結成から2年が経つも握手会人気の割になかなか選抜に入らなかった衛藤、中元の選抜入りは当時の2人を推す者にはまさに待望の出来事であった。川後陽菜に関してはまだ川後Pの片鱗が見えたかどうかの時期で地元長崎では「乃木どこ」が放送されてない!と言う主張が印象的。とは言えこの時点で一期生のうち未選抜なメンバーはまだ4人いたので順当と言えば順当な巡り合わせかと個人的には思う。
そんな「バレッタ」をTVで披露する日々が流れる中、2013年は暮れていった。

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