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#99 歌舞いていこうよ

【往復書簡 #99 のやりとり】
①(9/21):泖〈生き直すと決めた〉
②(9/23):くろさわかな〈戦化粧〉
③(9/26):及川恵子

戦化粧

歌舞くこと、めっきりなくなりました。
かわいいなあと思った奇抜な服も小物も、「買っても結局身につけなそうだな…」って、手が伸びなくなりました。

考えてみると、わたしが歌舞いていたのはいつも「舐められないようにしたい」「気合を入れたい」「一目置かれたい」……といった、攻撃的なときや能動的なときでした。まさに戦化粧。
そうしないと、話をきちんと聞いてもらえなかったり、侮辱的な態度を取られたりすることがあったからです。
今は戦化粧しなくてもそこそこ貫禄がついたのか(あるいはそういう事象に鈍感になったのか)、嫌な思いをすることは激減しました。

それに半分はコロナのせいもあります。
知らない土地に出かける・知らない人と会う、ということがほとんどなくなったからです。
コンフォートゾーンで毎日平和に過ごしていれば、歌舞く必要もほとんどありません。楽な服装ばかりしたせいか、2キロ太りました。

さすがにこのままではよくない。
そう思ってはいるのですが、「歌舞きたい」という気持ちはまだ芽生えてこなくって。
もう最近は黒ばっかり。黒子のようになっています。
さっき、やっと重い腰を上げ美容院の予約を入れました。伸び切った髪を切ってきます。そしたら少しはまた気持ちが上がってくれるかなあ。


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