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#75 記録的なホニャララ/くろさわかな

【往復書簡 #75 のやりとり】
水曜日:泖〈アホのおかげ〉
金曜日:くろさわかな〈13匹〉
月曜日:及川恵子

13匹

冬季オリンピックのマスコットキャラクター、ビンドゥンドゥンが大人気のようですね。
どうやらドアに挟まってしまった画像が「可愛い!」と拡散されて人気が急上昇したようです。

こういうちょっと”アホ”な面を見ちゃうと、愛しくなっちゃうのはなんなんでしょうか。アホのおかげって、自分自身だけじゃなく周りももしかしてハッピーにするのかもしれないな…なんて思います。

さてさて、今回の往復書簡は「記録的なホニャララ」……ですね。
これはわたし個人の記録とはちょっと違うのですが、家で飼っている犬猫、合わせて13匹いる事態になったことがあります。

どうしてそんなことになったのか……それはわたしや姉や妹が、ちょこちょこと捨て猫を拾ってくるから(捨て犬は見たことがないんですよね)。さらに実家では塾を経営していて、塾生が捨て猫をうちに連れてくることもありました。それを受け入れていた結果、そんな数になってしまったのです。

そこには「かわいそうだから」以外の感情や理性は何もありませんでした。
その猫を育てることへの責任やコストについては両親に丸投げ。まさに“アホ”と言われても仕方ないです。だけど、アホでよかったなあとも思います。もし賢かったら、両親に打診する前に「無理」と諦めていただろうから。

そんなアホな行為を、叱るわけでも諭すわけでもなく、仕方ないと淡々と受け入れてくれた両親はすごいですね。親になってみてしみじみ思います。

家は田舎で時代も20年以上前なので、当時猫たちは家の出入りが自由でした。だから大きくなるにつれ、事故にあってしまったのか、縄張り争いに負けたのか、新しいすみかを見つけたのか、帰ってこなくなる猫たちが出てきました。そうして少しずつ家の中は静かになっていきました。

今はもう猫は1匹もいません。あれだけたくさんいたのになあ。

とりとめのない話になってしまいましたが、これがわたし(たち)の(アホの)記録です。

くろさわかな

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