Mooer Prime P2 3ヶ月レビュー
昨年MooerのPrime P2を購入してから約3ヶ月が経った。何度かセッションに持ち出して使い勝手が見えてきたのでレビューしたい。
サウンドは満足
Prime P2にはアンプシミュレーターやキャビネットシミュレーターの機能も用意されているが、自分がセッションで使う際にはこれらの機能はOFFにしてエフェクターの機能だけを使っている。
参加しているのは主にブルース系のセッションで、使っているのはコンプ・オーバードライブ・イコライザー・リバーブの4つだ。
サウンドにはとても満足している。ステージ上で弾いていて気持ちが良いし、嬉しいことに他の参加者からトーンを褒めてもらえる機会が多い。また、音の粒が揃い伸びるようになってなにより弾きやすくなった。
録音された映像を見返しても、ソロの音が埋もれにくくなっているのがはっきりわかり、サウンドに関しては今のところ最大の満足。
バッテリーの持ちも満足
内蔵バッテリーの持ちは十分だ。本体にバッテリーインジケーターがあって残量がわかるのだが、ソロ回しがある少し長めの曲を5-6曲演奏してもバッテリーの消費は10%-15%程度で、十分な余裕がある。自然放電もほとんどないのが良い。電源を切った状態で数週間放置してもほとんどバッテリーの消費はなかった。
本体の持ち運びやすさも満足
ポケットに入るサイズで、重さも150g程度と本体が通常のエフェクターに比べても圧倒的にコンパクトで軽いのが良い。ギターケースのポケットにもちろん問題なく入るし、ステージ上でもズボンにポケットに入って全く邪魔にならない。この機材に一番期待していたポイントだが、期待通り良い。
操作性
本体単体では音作りができないのは少し不便に感じるポイントではある。ステージ上に上がってアンプに繋いでみて、調整したいような時にいちいちスマホでアプリを立ち上げて接続して操作するのは現実的に難しい。音量バランスとエフェクトのON/OFF程度は本体上でできたら良かったとは感じる。
ステージで使い始めるまで気が付かなかったのだが、本体の右側のスイッチを軽く押すとタッチパネルの操作がロックされるようになっている。タッチパネル操作は演奏中の誤操作が怖かったのだが、このロック機能があることで今のところ誤操作してしまったことはない。
プリセットの切り替え(によってエフェクトのON/OFFを実現する)は、ソロ回しの前後で多少余裕があるようなセッションであれば、タッチパネルで切り替えることは不可能ではない。ただ、若干バタバタするので本当はオプションのフットスイッチを用意した方が良さそうだ。
G10T(ワイヤレス)との相性が悪い
一つ困っているのは、なぜかLine6のワイヤレストランスミッターG10Tを使った際に音が途切れる現象が起きることだ。有線のシールドで繋いでいる場合にはそのような現象は起きず、またG10Tも他の機材と合わせて使っている時には問題は起きないので不思議なのだが、今のところ原因がわからないため残念だが有線で使用している。
結論
ポケットに入るサイズでステージ転換時に設定がスムーズであること
アンプ直よりも弾きやすく前に出るトーンを得ること
これがこの機材導入の最大の目的だった。この二点に関しては上に書いた通りとても満足している。
値段はそこそこ高い
本体単体でももう少しできることがあればより良かった
オプションのフットスイッチもあった方が良いかもしれない
G10Tと組み合わせるとなぜか音が途切れる
と気になる点もあるが、それでも良い買い物だったと思う。
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