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[音源レビュー]Session Strings 2

一年前にNative InstrumentsのSession Strings 2を購入した。ちょうど今ブラックフライデーのセールで安くなっているので、一年使ってみてのレビューをしたいと思う。

世の中には多くのストリングス音源があり、音質・機能・値段も様々だ。Session Stringsには無印とPro版の二つのグレードが用意されており、通常時は2022年11月現在無印が13,400円、Pro版は40,300円で販売されている。特に無印版はストリングス音源の中では比較的手を出しやすい値段帯の音源だ。自分も一年前に無印版を購入した。なお、今年2022年のブラックフライデーのセールでは無印が6,700円、Pro版が20,150円とそれぞれ半額になっている。

一言でストリングスと言っても、バイオリンのソロ演奏/リード演奏、映画音楽のような壮大なアンサンブル、ポップスやロックのバンドオケのストリングセクション、それぞれ最適なサウンド・機能は異なってくる。Session Stringsはどちらかというとバンドオケに馴染むストリングスセクションとして使うのに最適なタイプの音源だ。細かくノートを調整したり、イコライザーやコンプなどで音を整えたりしなくても、適当にベタ打ちをするだけでもDAWに付属のストリングス音源よりも手軽にそれっぽさが増すのが嬉しい。それでいてアーティキュレーションも色々用意されているので、メリハリをつけたい箇所だけ部分的にアクセントを入れるというようなことも出来る。そこまで作り込むわけではないが、付属音源よりワンステップ上を目指したいというようなユーザにおすすめの音源だ。

この一年の自分のDTMでも色々なところで使っているが、最近の曲では上の動画のデモの13:43〜あたりから出てくるストリングスの音がSession Strings 2のサウンドだ。ほぼベタ打ちで、「サステイン」と「アクセント」という二つのアーティキュレーションを切り替えながら使用している。

さて、問題はアーティキュレーションである。無印とProでは搭載されるアーティキュレーションの数に違いがあるのだが、それ以上に無印の方では「一つのトラックの中で切り替えて使えるアーティキュレーションの種類が限られる」という制約がある。一年使用していて一番不便に感じる点はここだ。

シンプルに、音質と使い勝手にはとても満足している。同時に、使えば使うほどアーティキュレーションを細かく切り替えてより豊かな表現をしたいと感じるようになってきてしまった。Session Strings 2(無印)では、選択した二つのアーティキュレーションをVelocityに応じて切り替える、ということしか出来ず、3つ以上のアーティキュレーションを同時に使うことができない。

今年のブラックフライデーでアップグレード版がセール対象になったら迷わず購入しようと思っていたのだが、残念ながらアップグレード版はセール対象にならなかった。一方でPro版は今年のブラックフライデーでは半額になっているので、このタイミングで購入を検討されている方には是非Pro版の購入をお勧めしたいと思う。

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