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COCOBEE ギター用蜜蝋ワックス レビュー

少し前に、E.V.O Lab様からCOCOBEEというギター用蜜蝋ワックスのサンプルをご提供いただいた。ジャンクギター再生をやっていると指板のメンテナンスをすることが多いのでありがたい。

ちょうどFresherのリフレットの作業が終わったタイミングで、その後ネック以外の部分に大分長い時間苦戦することになったためなかなか試す機会がなかったのだが、ようやく次のギターのメンテナンスに取り掛かれる状態になったので試してみた。

3年前に購入した2018年製のGibson Les Paul Classic。中古で入手した後、一度徹底的に指板もメンテナンスをした。自分は極端に手汗が少ない方で、ギターを弾いていても指板はほとんど汚れないのだが、なぜかこのギターに限っては時間が経つと指板が汚れてくる。

そこまで頻繁に弾いているわけではないのに汚れが出てくる。もしかしたら過去に指板に染み込んだ汚れが、時間の経過とともに浮き上がってきているのではないかというような気もしているのだが、真相はわからない。

ワックスを塗る前に一度レモンオイルで汚れを浮かせて落とした。指板へのレモンオイルの使用については昔から賛否があるが、汚れを落とすには結局レモンオイルが一番強力なのではないかと思う。

汚れを落とした後、一度オイルを拭き取った。

ワックスを塗っていく。わずかにココナッツの匂いがする。夏だからか常温でも布で拭えば救えるほど柔らかくなっている。

最初の3フレット分だけ塗ってみたところ。フレットに塗ることも推奨されていたので、今回はフレットにもしっかりと塗ってみた。

しばらく放置して乾燥させた後に一度余った分を拭き取った。

そして二回目の塗布。

数分待った後、余分なワックスを拭き取る。ベタつくような感覚はなく、表面はスムースだ。関係ないが、このギターはそろそろすり合わせをした方が良さそうだ。

以上で塗布が終わったので、弦を張った。弦に塗布すると運指もスムースになると説明書に書いてあったので、軽く塗布してみた。

指板の色味が若干黒っぽくなった感覚がある。そして今回はフレットにも塗布したからか、フレットの光沢が美しくなった。指板のコンディションは季節によっても色々変化するので、保湿効果はしばらく様子を見てみないと判断はできないが、ひとまず表面の仕上がりとしてはベタつきもなくスムース、見た目的にも上々だ。

意外なところでは今回はフレットと弦にも塗布をした関係か、フレット上の弦の滑りがだいぶ良くなってチョーキングやビブラート、スライドが大分スムーズになり演奏性が良くなった。

今後他のギターのリペア・メンテナンスでも使っていって、長期的なスパンでの使用感についてもみていきたいと思う。

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