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(ネタバレ)バディミBOND キャラ考察等~2lap~

全編ネタバレです。フルコンプ済みのかた推奨。

一周目コンプリート時にゲームとしての感想キャラ感想いちど書きましたが、二周目を進める中で見え方が変わってきた部分があるのでその記録です…。出しきったつもりがまだ沸いてくるとは思ってなかったんや

ルークに関しては、記憶を失くしておりプレイヤーに対して隠し事がないため二周目特有の気づきは少ないので、アーロン・モクマさん・チェズレイの3人中心に書いていきます。

🐅アーロン

・「あばよ、「ヒーロー」」
二周目開始2分でもうノックアウトですわ。
後から思えばアーロンにしちゃ芝居がかったようなセリフなんですが、物語の導入としてキャッチーなセリフを入れ込んだなと特に何の疑問もなく受け入れてるわけですよこっちは そもそも初っ端なのでアーロンのキャラクターもバディミの作風もわからんしな
ヒーロー志望のルーク、旧友の「ヒーロー」、それからヒーローになれたらという夢すべてに決別するのにたった7文字で済ますとかある…?その言葉の凝縮スキル見習いたい。こちとらここまでで既に500字くらい書いてしまった

ここのイベントにしてもM8ラストにしても他の場面では見られないような表情をするんですよね…。アラナさんがピンチの時にも見せないような。
「ヒーロー」と向き合うときにだけ、辛そうな、困ったような、「ルーク」だった頃の面影が見えてくる…

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・ブレスレット
最初に警察手帳とブレスレットと名前を見たとき、声も表情もアーロンにしちゃめっちゃくちゃに動揺してるんですよね。M10の射撃場で奪って返したときも二周目目線で見るとすごく「籠っている」…
アーロンに限らずですが、なんか思うところがあるときは「……」と間があったり立ち絵で反応があったりと必ずサインを出してくれてるのですが、そういうポイント多すぎるせいなのか本編のパンチが強いせいか普通に一周目やっててもそこまで意識持っていけなくて。本当どこまでも良く出来たゲームでこわい

・おいしい
M9後のバディエピ、ルーク&モクマでパンケーキ、アーロン&チェズレイで食べかけのパンの対比がえっっっぐい
どちらも「おいしい」。そして「今」の自分の起源。
ダメ押しで好物にバケットのサンドイッチが入ってるのも繋がってるのではと考えだしてしまう
しんどい…と言うのは簡単だけどアーロンが泥棒になったことは最終的には不幸でも悲劇でもなく、ただただ対比がエグ美しいとしか言えない…
ていうかBOND諸君(全員訳あり)総じてそういうとこある…

・火事
一周目やったときはえらい迅速に動くな!ルークも連れてバディ感マシマシだな!と思ってたけど、アーロンならそりゃそうする…の一言。そして道中のアーロンの言動、過去を隠してないのにいつものドギーへの対応にしか見えないのでやはり巧妙…

・洞察力とバランスの良さ
対🐕ルークが最たるものですが、アーロンは「自分が知っていることを相手に悟らせないスキル」がとんでもない。詐欺師顔負けの詐欺師っぷりじゃんと思ったものですが、本人に隠してるつもりはないのかもな…とも。
オフィスの外の揉め事まで聞きつけるのだから、アーロンが日常で得られる情報量は想像以上に多いんじゃないかと。いつから獣並みの身体能力に目覚めたのかは不明だけど、そういう身体で生きてきたため干渉する物事への線引きが非常に明確で、線の外は知らんぷりすることがパッシブスキルになってるのではなかろうか。それを踏まえての次です。

・対おっさん
そんな線引き上手のアーロンが、「SOS出せや」って暗に促したり(M10付近)、最終的に痺れを切らして自ら線の向こうへ行く(BE10形見)相手が🍶モクマさんなんですよね。
🍶モクマさんと🐅アーロンはどちらも生きるために自分を変えざるを得なかったタイプで、そのへん語らずとも互いにシンパシー感じてるんじゃないかな…
ルーク(訳あり)、チェズレイ(怖気)への対応が極端なのでそう見えてしまうだけかもしれないけど、対モクマさんが一番自然体というか。家族といるときの空気感に近いように思う。🍶モクマさんが「おかえり」を強調するので尚更そう見えるのかも。
🐅アロは🍶モクを格上だと思ってるし、🍶モクは🐅アロに嘘は通じない(見逃してくれてるだけ)と分かってるので、格好つけも駆け引きもない…。

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・対詐欺師
そりゃアーロンのサーチスキルなら恋のドンパチ(オブラート)筒抜けてるよな……M6でモクマさんが怪我してたのも察してそうだし。
が、🐍チェズレイが🍶モクマさんにちょっかいかけてると分かっててもその理由が理解できない。知りたくもねえと思考停止してるせいかもだけど、因縁つけてる・八つ当たりしてる程度の認識。ただ多分これM6付近の印象で(M7~M8はそれどこでないハズなので)、だとするとやっぱり的を得てるのがアーロン。
逆に🐍チェズはM7時の🐅アロの心情は読み切ってて、アーロンからすれば釘を刺された上で命を助けられて裏切りも容赦されてバツが悪かったろうな…
一見水と油だけど🐍チェズは🐅アロのこと嫌ってるようには見えないんだよな…ガサツな行いにイラッときても人間性は寧ろ好ましい部類では。
🐅アロは🐍チェズのこと生理的にダメなので可哀想(おもしろい)。
 深入りしたら厄介なことになるのを理屈でなく直感で見切ってるのでやっぱり流石アロ。ソースはおっさん。

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🍶モクマさん

一周目はかっこいい!とか厄介な絡まれ方してお気の毒に…とかいう気持ちだったんですが二周目進めるほど「この野郎」という気持ちが何故か募る。好き度合いは変わらないけどもね!

比較対象が真っ直ぐな🐕ルーク、シンプルな🐅アーロン、白黒キッチリな🐍チェズレイなので仕方ないのかもしれんけど、モクマさんは濁っていて本気度が掴めないし、たぶん分かりやすい公式解答が存在してない。それがモクマさんの味なんだけどね!!!

前もって言うと、今のわたしのモクマさん所感は
・優しい甲斐性なし ・能力に対して自己肯定感が低すぎる

です。ストーリー進めることで改善していくので「良かったねえ…」という気持ちにはなるんですが、最年長が一番メンタル弱く、後輩たちにせっつかれて背筋伸ばしてく構図に見えるので「おじさんはもおおお」となる…いや後輩たちのメンタルが揃って化物なだけでおじさんは悪くないんですが…

・決断したくない大人
モクマさんはどうも我が弱いというか、自分の希望を通そうとしないんですが、そも自分の気持ちに耳を澄ますことが苦手なんかな…と思ってます。
🐍チェズとは対極に『自分の正直な気持ちの為にがんばる』ことが壊滅的にヘタクソ。元の性格に加えて感情のままに動いた結果が主殺しに繋がってしまったのが決定打になってそう。
「恩人に尽くす」ことは仁義を重んじる行為であり、尚且つ自分で考える必要も責任を負う必要もない、モクマさんにとってラクなムーブなんだと思う。こういうとこがずるい。ナデシコちゃんはそんなモクマさんを甘やかしてあげてると思うし、🐍同道チェズレイは自分の希望とモクマさんのラクを両立できる提案をしてると思う。無理なく一緒にいられるよう。

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・その顔にゃ弱い
BE2のモーニングコーヒーなど、🐍チェズレイのぴえん顔に返す言葉なんですが、怒られるよりも悲しまれる方が堪えられないタイプなのかな、という気がする。飛行船でおどけながらステージに出てったのも子供たちが不安がってるのを紛らわそうとしたでしょ…
ここが我の弱いモクマさんの持つ紛れもない善性/ヒーロー性で、ニンジャジャンを気に入ってる理由であったり、なんやかんやで人を惹き付けてしまう人柄の元であったりするんじゃないかなあ

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・逃げ癖
二周目やってるとモクマさんの「逃げ」がかなり分かりやすい。一周目だとやたら絡まれて可哀想…と思ってた部分がいやおっさんがすっとぼけてるのが悪いって見え方になってくる…
とにかくモクマさんは自分に向いてる気持ちを受け止めるのがすごい苦手な人なんだなと。元の気質かフウガのせいかは不明だけど(両方?)。そのくせ人の気持ちには敏感な方なのでキツイだろうなと思う。
優しいので人が哀しむのは嫌。でも甲斐性がないので根本的な問題と中々向き合おうとしない。結果おどけて誤魔化すとか、むりやり逃げるとか(M4ラスト)、自分が損して場を収めるとか(🐅BE8みんながいいほうに)そういう方法に頼りがちなんですが、モクマさんほどの実力があればもっと他にやりようがあるでしょう…?という気持ちにさせてくる。

で、そんなふうに煮え切らないのでフウガやBONDの皆は踏み込まずにはいられないのでは…。相手の思想を尊重する🐕ルークにまで「そうはいきませんよ!」って反抗されてるの中々やべえと思う。
色んな人の感情から逃げまくった結果、世界厄介感情番付ランクイン🐍詐欺師に捕まったの、溜めに溜めた負債が爆発したみたいな自業自得感あるな…て思います。お似合いだよ!

・里帰り
一周目はそんな別人レベルに深刻になるほど行くの嫌なのか…?と思ってたのですが、過去と向き合うのが嫌というよりも、『マイカとDISCARDと繋がってた場合これから起こりうること』を考えてたんだなと思い直した。
マイカが黒だとしたらその中枢のフウガが関わってることが濃厚で、そこを暴きに行くということはフウガと対峙することやフウガを信じてるであろう里の皆が辛い目に合うのも想像できる。モクマさんは、里の皆が平和に暮らしてるなら自分が罪人として恨まれるのは受け入れてたと思うんですが、そうも言ってられない状況になった。
里が嫌いなのではなく、愛があるからこそ見過ごすことは出来ない。でもそのためには苦手なものと向き合わねばならない。前述した優しさとずるさに板挟みになってそりゃ気が重い…

・調子はずれの音
序盤のモクマさんは言ってること、やってること、やりたいこととそのための手段や振る舞い いろんなものがチグハグになってる。
成功しない相手を狙ってのナンパとか。あわよくば死のうとするわりに仕事がニンジャジャンとか。
「希死念慮がある」「粉はかけるが本気の気持ちを受け止める気はない」あたりの情報を持った状態で飛行船の振る舞いを見ると何がしたいの…となる。少なくとも🐍チェズレイみたいな、やりたいことに向かって全力&効率的に突き進むタイプには理解し難いのでは。
で、🐍チェズの言う”調子はずれの音”なんですが、「🐕ルークは自分の楽器を持ってる・周囲に惑わされず自分の音楽を奏でる」ってのを基準で考えると、そういう信念や胆力が序盤のモクマさんには無かったってことかなあ

・放浪20年
想像です。いずれ公式解答が来たら起爆する地雷です。
でもここには🐅アーロン少年が怪盗ビーストになる過程と同じくらいの紆余曲折あったはず。
モクマさんはガラパゴスな文化と価値観の中で育って(マイカ人の中ではかなり俯瞰的な視点持ってそうだけど)、急に外の世界で生きることになって色んな文化に触れてくことになったと思うんですね。
転職繰り返してるのは「死にたがってる元忍者」とするにはだいぶチャレンジャーな印象(清掃、警備、スタントマン、ツアーガイド、トラック運転手、漁師…)。過去と向き合わないための逃げだったのかもしれないけど。お酒に飲まれることや楽な立ち位置に収まる技もそんな中で覚えていった。
試行錯誤を繰り返していくうちに、親身に話せる人もいないまま月日が経ち、自分のこともタンバ様がかけた願いもカフェオレのように見えなくなってたんじゃないかな…想像ですが。
マイカのモクマくんは逃げ癖はあっても調子外れではない気がするんだ…

・対ナデシコちゃん
ラブコールが何年振りの会話だったのかを考えるだけで気が遠くなるんですが!!「出てくれないと思った」と言われるからには無視した実績があるわけですよね…。それを「出ないわけがない」と軽口で返すモクマさんとナデシコちゃんの間の空気を思うと言葉が出ない…明示されてない以上、20年前の空港ぶりって可能性もあるんでは…。(なんとなく、モクマさんの両親が島を出た時にナデシコちゃんが噛んでるような気もするけど)
M5でナデシコちゃんと顔合わせるときは普段以上に明るく行こうって決めてたんだろうな~~!!序盤のモクマさんにとって生きてる(恩返しができる)唯一の恩人枠がナデシコちゃんだと思うので…「そうやって生きろ」と言ってくれたナデシコちゃんに忠実に軽口を叩き続けてるようにも見える。

・対チェズレイ
別項目行きです。

🐍チェズレイ

一周目ではなんだこいつ大賞のチェズレイさん、二周目だと驚くほど素直で分かりやすい印象に変わるのでほんとびっくりする。
詐欺師という肩書、胡散臭い空気に飲まれたプレイヤーが「言葉通りでは受け取らないぞ」という防衛線を張ってしまうのがミスリード誘ってる気がしますね…

それに加えて、プレイヤーが様子見してる間にもBONDチームでの立ち位置を変えてくるので…(4章:3人まとめて「貴方達のもの」5章:ルークをボスとして扱いを分ける。6章潜入:3人それぞれ全く違う対応してる)
初見プレイヤー目線だと「言うこと全然違う本音がわからん…」となるんですが、相手を見定めて態度に出すまでが異様に速いだけでチェズからすれば全部本音では…と落ち着く

・「自分の本質が見えぬ者はとく滅びるのみ」

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🐅アーロンとのバディエピで出た言葉ですが、これがチェズレイの美学の1つなんだと思う。というのもBONDチームもれなく「お前の本質はなんだ?」という揺さぶりをかけてるので。モクマさんは中々本質を見せないので抉られまくったわけですが、まあこれは後ほど書きます。
元々の性分なのか、ファントムに裏切られて疑り深くなったのか…そこは想像しかできないけど、とにかくM5~M11にかけて全員のスタンスを見定めて本人にもそれを自覚させてる。それが済んで「敵ではない」と結論が出たら試し行動はなくなり、最終的な関係性に収まっていく。

・反省してる
チャック機長や(M14)、扱いが不公平になってしまった下衆ども(SE幻像狂想曲)に対して出てくる言葉。
相手に対して罪悪感を感じている、というよりは自分の美学を綺麗に通せなかったことへの反省点では?謝意でなく自省。

・目元の痣
チェズレイの目が良くないんじゃないかって話を見かけて、あの構えは敵との距離を測ってるのかなあ…って考えてしまいオウ……となってる

・傷(2021/5/9追記)
M17にしろM11にしろ軽めのとこだとカジノの電気床とかも含めチェズレイは痛みにやたらと強い。当然ダメージを受ければ呻き声は出るし動けなくなったりもするんだけど、それによって心が挫けることがないというか。いやさすがに51階後は自己催眠で防御バフかけてるかもしれんけど。(できるのかは知らない)
立場上弱みを見せるべきではない、というのもあるんだけどチェズレイのはそういう痩せ我慢とは違う雰囲気に見える…。痛みそのものより、そこに至った理由とかそこから得たものに意識を向けるタチだと思うんですよ
で、モクマさんを救った名誉の負傷を誇るのはまだ凡人にも理解できるところなんですが、ファントムから貰った傷を隠すのではなく飾って見せつけるとこに変態性を感じるんですよねわたしは…。
序盤、『傷』も『濁り』も忌々しそうに語るけどなかったことには絶対しない。良いものも悪いものも貰ったものはぜんぶ受け取ってキッチリお返しする気概がある。🍶モクマさんと真逆。(どっちが良い悪いとかはない)。
お酒ほとんど飲んだことない、というのも最初は可愛げを感じたけどつまりああいう人生歩んできても酒に逃げることはしなかった、ていうかこの情念を酒で誤魔化して濁らすとか以ての外くらいの気概を感じる。🍶モクマさんとは以下同文
チェズが好きな人から貰ってきたものは悪いものだけではなかったけど、それでも『痛み』が占める割合があまりに多くて、ふつうの感覚なら『痛い』を『つらい』『いやだ』に変換するところを何か根本的にねじ曲げてるような気がする。
狂ってるとも言えるけど、おかげで強みを手に入れたとも言えるようなそんな風味。(万能ワード:風味)

・対ボス🐕
カジノ(BE5揺さぶり)がたぶん利用→慈愛へのターニングポイント。いやチェズ本人もこの一件が決定打と申告してるんだけど。(BE9目覚め)
打倒イアン時点ではファントムへの復讐がチェズの大目的なので、ルークは重要な鍵であり適当に取り入って御してれば良かったはず。「だいたい協力的」で通していたチェズレイがわざわざボスに悪印象を与えようとしてる。
これ「ファントム攻略の駒の安全確保」よりも「ルークウィリアムズの本質を測りたい」が勝ったってことで、そのキッカケはM7~M8のルークの振る舞いが作用してるんでないかと…思うんですよね…興味か、期待か。
で揺さぶった結果、『悪事に加担させられようとも信頼は覆さない』と解答を得たわけで。幼少期のチェズも本人の意志とは関係なく悪事に加担してたはずで、それでも母を慕ってたはずで。そこが重なった・肯定されたことで慈愛に目覚めていったのではなかろうか。
とはいえM9潜入時点ではルークのMJゴーグル使い捨てる気だったりと、愛情を自覚するのは鍾乳洞後(ファントムへの執着が解けた後)なんですが、カジノ編の前後で対応が変わって見えるのが面白いですね…。🐕ルーク目線だとその差を捉えられないのもまた面白い。『子供扱い』されてることに変わりはないが、意味が変わってる。

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・ルークとアーロンの仲直り🐕🐅
裏切り一部始終を第三者視点で見たことがチェズレイの心にもかなり影響及ぼしてると思うんです。濁りについて捉え直す期間になってるような。
行きつく先は復讐しか発想できなかったチェズがヒーローズ🐕🐅のやり取りに悪寒がするというのも…そうだな……って。悪人としてのポーズで言ってるんではなくて、そんな関係性が存在するってことが素直に飲み込めないだろうなと…でもチェは順応力高いのでM9潜入時にはもうすっかり受け入れてるかんじもする
チェズの未来に復讐や殺し合い以外の選択肢を加えてくれたのはヒーローズ🐕🐅だと思うんだ。選択肢の決定ボタン押すよう促したのは🍶モクマさんだけど。

・対怪盗殿🐅
嫌いではないと思うとアーロンの項目でも書いたけど、少なくとも下衆な悪人やM5~6🍶モクマさんに向ける感情とは全く違ってて。美学的にはOK(裏切り完遂したらアウトだった)、嗜好的にNGってイメージ。
対🐕ルークのように信頼値を稼ぐ必要もなく、対🍶モクのように駆け引きする必要もなく、さらに🐅アロには嘘が通じないので、チェズレイにしては序盤から率直であるように思う。M7時点で「現時点では殺し合う気なし、やめておけ」と明確に伝えてくるの嘘偽りはぐらかし一切なしじゃんな
その結果恋バナを率直に語ることになるんですが(めちゃくちゃ面白い)。
最初アロの情報探って(BE1なんとなく仲が悪い)本気で嫌がられてたけど、最終的に聞かれてもない自分の話をしまくる方向に持ってたのは優しい……?優しいか………?
🐕ルークは信じると言ってくれたので目的に支障をきたさない範囲なら誠実に応える、🐅アーロンはめっちゃ毛嫌いしてくるのでぞんざいに扱うの律儀カウンターかと思う。🐅アロ対🐍チェズ、まじめな話してるときはちゃんとまじめに答えるのが好きなんだよな…

・対モクマさん
次です。

モクマ&チェズレイ

・魅惑的なCA
CAの皮を被って出てくる言葉、そのまま自分の恋愛観を語ってるよな…M2の音楽家もだけど不特定の誰かに化ける時は極力偽らないキャラ付けしてる。
「もし誰かに心を預けて~」→「君にだったらズタズタに引き裂かれてみたいなあ!」のやり取りがあまりにもフラグ…有言実行…。
あなた言いましたよね?っていう当てつけも含んでるんですかね…。モクマさんは全くそんなつもりなかったろうけど身から出た錆。

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M4はチェズばかりが飛び降りの件で心の敏感なとこに触れられて複雑感情向け始めたって認識だったけど、モクマさんのほうが先にお姫様を守れなかったって古傷ガッツリ抉られてるんよな…
全くその気なくトラウマ案件に触れあってしまったのお互い様だったね…っていう

・同意
上記CAとのやり取りにしろ、M6の約束にしろ、指切りにしろ、ちゃんとモクマさんの同意を取った上で実行してるあたりがお行儀が良い。

・チェズレイの日記
BOND合流直後のチェズレイ、モクマさんなんかべつに気になるわけじゃないんですけどって言いつつサーチして心に響くポイント(主殺しの裏切り者)発見してズブズブと沼に嵌ってく過程がオタクによくあるムーブで草。
モクマさんが里を出た経緯はうわべのサーチでわかるはずもないので仕方ないんだけど、「コイツ主殺しの下衆じゃん!道理で気に障るはずだ!」って先走って推理しちゃったんじゃないかなあって気もしてかわいいね(かわいいね……?)

・関係性の推移
というわけで、わたしなりに整理してみました。

■M3■
🐍目線:下世話で全く琴線に触れない人種。目的達成のため事務的に関わる。仇に似てるのは気のせい。
🍶目線:きれいなCAさんのうちの1人(特別意識してない)。自分に靡かない確信を得て軽口にブーストがかかる。
■M4■ エスケープ
🐍:傷物にされた。気に入らないが気にせざるをえない。(受動的)
🍶:なんか嫌われてる…?敵意ないよと言わんばかりにおどけつつ、干渉されるのは嫌ですと意思表示ぶっかけ(約束までこのスタンス)
■M5~M6捜査■
🐍:サーチ(浮気)期間。仇との共通点を見つけ、次に邪魔されたらと誓う。
🍶:ナデシコちゃんについてはハッキリさせたい。助けてくれたと感謝していいのか何か悪い思惑があるのか。(BE2モーニングコーヒー)
■M6潜入■
🐍:まだ浮気中であり基本気に入らないので刺々しい
■M6潜入後■ 約束
まさかの利害一致。
🐍:マジで二度目の邪魔された。能動的に抉る対象に変更。
🍶:下衆っぽいし利用してもいいかな?と歪な期待をかける
■M7~M10■
腹の探り合い。目的はどうあれ交流が増えて理解が深まっていく。
🐍:揺さぶり期間。わりと火遊びを楽しんでる。
🍶:期待通りにいかない、想定と違うことを糸口にチェズレイの性質を理解し始める。焦れてる。ただ自分の目的とは別に、チェズレイ自体の評価は改めていってる。

チェズレイがこの期間(対モクマさん以外も含め)仲間へのスタンスや自分の価値観を少しずつ更新する中でモクマさんは変わらず。
理解が深まったことは間違いないんだけど、ここで互いに「ちょっと思ってたんと違うかも?」という想定外が生じてる気がする。
で、その想定外を🍶モクマさんは絶望寄りに捉えていて、🐍チェズレイはわりと前向きに捉えてる気がする。(じっくり暴く楽しみを見出したでも、かつてファントムにかけたような期待をしたでも)
モクマさんが「俺を殺しがたってるはずだ」と言うのは本当にそう思ってるのか、そうであってくれという願いなのか。チェズ的にはモクマさんの死という結果は大して重要でないはずで、このすれ違いが鍾乳洞で火を噴く。
■M11捜査まで■
🐍:マイカの状態を目にしてモクマさんの本質について見当がつく。(後述)
🍶:チェズレイは期待外れの人間だった。あと普通にマイカとフウガのことでそれどこじゃない

この時点ではチェズレイは対決までする気はなく、ただフウガに殺されるようなことは絶許なので鍾乳洞まで同行しようとしたのかな…と思う。
■M11■ 鍾乳洞事変
これが俺の答えだ!!!!

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・門を閉ざし自分で変わろうとせず許しを待つマイカ
・マイカはモクマさんのよう
・マイカは殻の中で腐っている
を統合して、腐りかけの卵と蛇の概念を見てます。

チェズレイの見立てだとまだモクマさんは腐り切ってないけど、一人で殻を破る気もなさそう。予定ではもうちょっと気長に孵化or腐敗を待つ気だった?とわたしは思う。モクマさんの看過できない言動のせいで急遽決戦。

ただやり口はキチンと計算されてるので元々揺さぶりの一手として練ってた案かも。モクマさんがただ死に場所を求めてるだけなら甘えてしまいたい条件揃えて、それをモクマさんの意志で拒否させる道筋を作ってる。
最大限にお膳立てしてそれでも殻を破らないようなら、たとえ中身が善であろう確認することはできず、確認できない以上はその1つ外側の顔である『人を利用する下衆』でしかない。

チェズレイが「お前は思ってたのと違った」と捨てられた時のBGMがヒーローのバラードなの、ファントムを想起してるように見える。が、決着がついた後は「モクマさんはファントムとは違う」と言い切ってる。
ファントムに向ける怒りを重ねたのも本当、でもファントムと違うという結論を予想してたのも本当。なのだと思う。
■M11鍾乳洞後~M12■
🐍:モクマさんの本質が見れて、認めてくれて満足。それはそれとして下衆に対して約束を取り下げるのも美しくないし、さて落としどころは。
🍶:生きる覚悟が決まった。しんどいけど。チェズレイには感謝してる。

モクマさんは濁り派といいながら、『下衆』と『守り手』は相反するものであって、両立できるとは思ってなかったのかもしれん。「下衆でもあるが守り手でもある、それが貴方の味」とチェズレイが示してくれたことで下衆を自称できるようになったのかもしれん。
■M13~M14■
🍶:チェズレイが恩人枠になったので恩返ししたいし、ルークやアーロンにしてるのと同じように助言もしてあげたい。仲間として。先輩として。
🐍:モクマさんの助言のおかげで楽しい人生設計を閃いた。そのためにまずはファントム片付けます。

かなり良好な関係になったんですが、モクマさんはチェズレイの一番の目的はファントムだと思ってるので微妙にズレがある。チェズのスピードが速すぎておじさんついていけてないし初見プレイヤーも振り落とされる。打倒ファントムは目下の課題として間違いはないのでチェズレイもそれを指摘する気はないんだろうけど。

(2021/7/8追記)
モクマさんの口から『相棒』って言葉が出てくる。(BE10シキの死)
この2人の間でその言葉が出るのはここが初かな…?フウガとの決戦時といい、鍾乳洞以降モクマさんはチェズレイを唯一無二の存在とハッキリ認めてるのですよね。但しチェズレイの中で自分がファントム以上の存在になってることには気付いてない。だからこそ積極的に踏み込めてる面もあるのでは。CAさんのときと同じように。
モクマさん的には『相棒』とはいっても、ED後のルーク&アーロンみたいな、離れてても特別な存在を想像してたんじゃないかなあと思う。少なくともこの時点だと…。チェズもチェズでこの時点では『相棒』は肯定しないんですよね。指切り(後述)もスルーするし。

火遊びにしろ風味にせよ相棒にせよ、モクマさんが軽率に放り投げたものをチェズレイが全回収していくスタイルが基本みたいなところある
■M14■ 指切り
🍶:恩人を死なせたくないし手助けしたい。約束を大切にする奴だと分かってるので、指切りという形を提案。
🐍:恩返しのつもりなら此処で使う気はない。念押しせずとも口約束で十分

・ファントムと対峙して絶対に死なないと言い切れない(守れる保証のない約束になる) ・ファントムとの決着がつく前に乗り換えるのは美学に反する あたりの可能性も考える。ここは要審議。
■M15~M16■
🐍:自分が指切りをしてもらう必要はなかった。
   でも🍶モクマさんに指切りさせる必要があったのだと後悔する。
■M17~M18■
M12以降チェズレイはこの先もずっとモクマさんをターゲットにして追い回そうと決めていたとは思うんだけど、『ターゲット』という一方通行ではダメだと考え直し、『相棒』と呼ぶようになったのではなかろうかな。

前にもまして🐍チェズレイの距離の詰め方がおかしいんですが、これからもずっと一緒にいたいっていう牽制かもしれない…。🍶モクマさんにその発想はないので。
🍶モクマさんがそれ深掘りしないでいい?って引き気味に答えるの、すごい成長をかんじるんですよね…。以前のモクマさんなら目に星入れて乗っかって冗談として流すとこだと思う。
■同道■
🍶:それが恩人のお願いなら聞くし、意外とラクもできそうだし。

🐍チェズレイの心情は言い表せない。良かったねとしか…。「死ぬなよ」だけだった指切りをさらっと利子つけて「死ぬまで一緒」にしてるの流石で笑いますが…。

おめでとうございます。

・好み
チェズレイがお芋オペラを好んでることとか、イアンを気に入ってることとか見抜くのはモクマさんなんですよね。その時点では全くもって仲良しではないのに。

・対極
🍶ズボラ/甲斐性なし/自己完結力が低い/色々試す(職歴やら食べ物やら)🐍潔癖/甲斐甲斐しい/自己完結力がバカ高い/興味ないものは試しもしなかった?(お酒とか)

たぶんもっと山ほどあるけどパッと思いつくだけでも真逆で面白いです。

15年前と10年前

・15年前
ルークがパンケーキに目を輝かせ、アーロンが泥棒になり、チェズレイの母が死んだ時期。(アーロンはアラナさんと出会ったのが14年前なのでそこから計算)
各キャラの嗜好や生き方が形成されるイベントが固まってる。

・10年前
ルークの父が亡くなる→チェズレイがファントムと出会う、アーロンが単身で仕事をするようになる時期。
ルークは父の意志を継いだ警官になり、チェズレイの復讐の物語が始まり、アーロンは怪盗ビーストに。こっちはバディミ本編スタート時点の各キャラのスタンスが出来てる。

・メタ予想
モクマさんがお酒を覚えたのが15年前、ショーマン…と言わずともツアーガイドとか人を笑顔にするタイプの仕事に就き始めたのが10年前だったりとかしないかなあ。両親がマイカを出たイベントが何かしら影響はしてるだろうか…

BOND諸君の作用

6通りみんな違ってみんな良い関係性があるわけなんですが、その中にざっくりとした共通点があると思ってて。

🐕ルーク  … 相手の良い所を見つける、伸ばす。
🐅アーロン … 嘘や誤魔化しを取り払う。本音で喋らせる。
🍶モクマ  … 相手を自分の側に引き付けてしまう(不本意魔性)
🐍チェズレイ… 本質を自覚させる。

今回記事を書くにあたって、チェズレイの立ち位置を確認するのにアーロンエピ読むのが分かりやすかったです。個人的に。
ルークの絡むエピソードは気持ちが温かくなるものが多いし、初見プレイ時に各キャラの本質を知りたい時はチェズレイの分からせパンチに助けられる。M13あたりのモクマさん絡みでは各キャラの好きな人へのアプローチ方法の対比が面白い。

おわりに

バディミくん、キャラクター描写が丁寧で情報開示のタイミングも絶妙で「これは読み返す前提だな」と感じることなく気持ちよく一周目コンプリートした…はずなんですが、いざ二周目始めるとハッッとなる箇所が多すぎてもう頭抱えるしかない
因みにいま二周目のM13付近です。キャラクターの関係性はほぼ固まってる頃合なのでこうしてまとめてしまったけど、まだまだ新発見はあるんだろうなあ。貢がせてくれ公式…

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