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(ネタバレ)バディミBOND キャラ考察等

全編ネタバレです。特に後半はフルコンプ済みのかた推奨。

前回の記事ではゲームとして、作品としての面白さにフォーカスしたので今度はひたすらキャラクターの話です。
言葉ひとつで語り切れない関係性が大好物なので!!!思う存分言葉を重ねたい

🐕ルーク&アーロン

敢えて言葉一つにするなら運命としか言いようがない
「これから相棒になっていく」2人なのかと思ったら最初から繋がっていた 互いのルーツに深く関わり合ってる2人だった…
アーロンのさばさばした性格は相手問わず至る所で見られるけどこんなバカデカイもんをおくびにも出さず過ごし続けるとかある??直情型に見せかけてるのがあまりにも巧妙。2周目の情報量やばそう。
アーロンが自分を悪党だと称するのはどんな理由があろうとも自分の悪行を正当化するつもりがないから、本物のヒーロー像を知っているからなんだろうなあ…
行動を共にしなくても約束なんか取り付けなくても、この運命力ならどうせまた会うでしょ!ってお互い確信した終わり方なのが彼ららしい。
ボケとツッコミのテンポがとても好き

🍢ルーク&モクマ

ルークの真っ直ぐさに答えようと頑張るモクマおじさんさ~~~
モクマさんの力になりたい!と踏み込むルークと、まだ息子には負けられんと言わんばかりに大人ぶるモクマさんがたまらん すぐラクしようとするモクマおじさんがよ
先輩後輩であり、中盤から示されるように父子なんですよね…
結局何気ない日常(食事)の中でしっかり素に近づいてたってのももう家族じゃん…たのしそうに食べる君らが好き
空気読まない若者なので!って迫るのとチェで始まる人のモノマネしだすルークがめっちゃ好き

モクマさんはファントムに似てる(チェ)→モクマさんは父さんみたいだ(ル)→ボスに真実を知らせていいのか(チェ)
とストレートに繋がってるのに最後のヒント(アーロンに相談するチェ)が来るまで可能性考えてなかった…

アーロン&モクマ

最初からガッツリ懐いてるアーロンがかわいい… これも父子に近い感覚で見てる
2人ともサッパリしたところがあって、だからこそ互いに好意をストレートに表現できる。そうしても重たくならない関係性なのが良い
9章捜査パートで「おかえり」っていうモクマさんが好き。
17章で(タイミング的に唯一できてなかった)再会のハグをするモクマさんも好き。アーロンが戻ってきくれることが嬉しいモクマさん…
MVPは形見のやつですけどね!!!なんなのあのスパダリ怪盗は
モクマさんが「惚れちゃう……ッ」ってキュルンとする余裕すら与えない豪速ストレートよ…

悪に堕ちるしかなかった性根ヒーローのアーロン
性根は下衆だけどヒーローを演じようとするモクマさんの対比も良い
アーロンはヒーローが好きなので、ヒーローであろうと頑張る人は好きなんじゃなかろうか。自分は一度諦めてしまったわけだし。

🎭チェズレイ

いきなりの単独項目なんですけど。違うんだ聞いて別に贔屓したいわけじゃないが関係性を語る上でまず単体で整理しておきたい
物語中での変化が目覚ましく、かつ本筋の物語との関わりが深く裏主人公か…?と思う…

とりあえずこれ、12章終わった時点での感想なんですけど

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クッソ!!!!!

根本的な解釈はここからあんま変わってないんですよ。改めてまとめます。

良くも悪くも母との思い出が根幹にある。

父を殺す。おそらくチェズレイ個人の意志で殺人を企てたのは
これが初めてで、それを自分の美学(下衆は殺す)とする。律儀に。

虚無期間を経てファントムと出会う。フックはやはり母に似せたピアノで、
徐々にファントム本人にも固執していく。

ファントムに裏切られ復讐を誓う。私怨と美学どっちもありそう。

ファントムを追ううちにモクマさんと出会う。
傷に言及されるわ、なんかファントムみたいな偽善者の香りがするわ、
母との思い出に割って入られるわのフルコンボで気になって仕方ない

火遊び。詮索と試し行動のラッシュ。そして11章へ(後述)。
その過程で濁りの解釈やファントムへの執着心が変化していく。

モクマさんの助言でこれからの生き方が決まった

サワールの罪に対して罰がだいぶ厳しくない?と思ったけど父の下衆さと重なる部分があったんかな。良い/悪いの倫理観は実は4人の中で一番厳しいのかもしれない。
良い思い出ばかりじゃないピアノをずっと続けていたり、ファントムから受けた傷を隠すどころか寧ろ飾り立ててるあたりが変態的というか…痛みを伴うものでも貰ったものは捨てない主義なのかな

少々話が逸れますが、BONDのキャラの掘り下げは少女漫画っぽいなーと思ったりしてたんですがこれは少女漫画っていうかフルーツバスケットっぽいな…って思って 単にわたしがフルバ好きなだけなんですが…
チェの生い立ちの特殊さと母の呪縛とそれが解けて帰る場所を見つけるまでの過程がな…そりゃ好きなやつじゃん…って膝から崩れた

🥂モクマ&チェズレイ

これどっから手をつけたら良いのか途方に暮れちゃうな…
感情を搔き乱すプロのチェズレイと、どこまでもズルいモクマさん

チェズレイについては前項目にほぼ書いたんですが、正直いつからファントムから乗り換えていたのか。約束したあたりから?はやない?
そして11章の対決はどこまで計算ずくだったのか。
今の解釈だと、チェ自身もモクマさんの全てを測り切れてなかったから、ファントムと同類なのか否か体張って最後の試し行動に出たのかなあと思ってたりする。正直まだよくわからんので2周目に期待。

表面上は互いに利害一致。腹を探ったら当初の期待にはそぐわなかったが、互いに腹を割ったら最終的にやっぱり利害一致してた。なんだそれ。

母に置いていかれファントムに捨てられて、だから一緒に生きていける人が手に入れば満たされるっていうチェズレイ…。とはいえそれだけでは物足りないので世界征服の夢も添えて。

利害一致とは言ったものの互いに求めるものはちょっと違うというか。
チェズレイは感情的な部分でモクマさんと一緒に居たいけど、モクマさんはただ恩返し&仲間だから&自分がラクできそうっていう打算で応えてるのがズルイ!!!おじさんずるい!!!って思います。

モクマさんはチェズレイが望むんなら~って基本的にお願いは聞いてくれると思うんですよ。
残りの人生あげてもいいやってくらいの大恩があるので。
でもモクマさん側からチェ個人に何か求めることはあまりないんじゃないかと。そもそもモクマさんは自分の欲が薄いというか恩義と約束で生きてるような人なので…。
チェもそれをわかってるので、モクマさんにとって「有益な条件」や「約束」を取り付けて。
そういう意味でモクマさんには「一生敵わない」のかなあと思ったりも。惚れたほうが負け的な(公式以上の意図はありません)
まあでも世界征服といい、チェズレイは簡単に手に入らないものに入れ込むのが好きなんじゃないかな 知らんけど

ところでチェが約束に縛られるのも悪くないと云うのは、約束に縛られてるモクマさんに影響を受けてのことなんですかね。
モクマさん色に染まりたいチェズレイ(公式以上の意図は略)

ルーク&アーロンがルーツから繋がってるコンビなら、
モクマ&チェズレイは互いの生き方を変えたコンビでしょうか。
最終的に指切りっていうおまじないで繋がるの余りにうますぎませんか…
嘘ついたら針千本って物騒さも含め…

🎹ルーク&チェズレイ

終着点が好きで悔しい。
ボスって呼ぶのは元々はファントムへの当てつけで、「そう呼ばれると本当に私のボスになった気分になりませんか?(うろ覚え)」って尋ねるのは若き日のチェがそう思ったってことで…でもルークはそうは思わないな、って即答するし相棒に一度裏切られても全く濁らないしで。
濁る前の、母と一緒にいた頃のチェズレイはこう在りたかったのかなあ。

チェから見ると最初は目的のために丁重に扱ってたのが、いつの間にか心からのベタ甘になってるんだけどルーク目線だと終始扱いに大差感じてなさそうなのが、こう…こうね。ままごとから始まったママ活… バディエピ最終話で笑い倒した。
モクマイベントを経て「濁り」への整理がついてきたところでルークへの感情にも気付き始めるのグッときますね…「ハグしても?」ってチェに言わしめるルーク・ウィリアムズの逸材っぷりがやばい。
ルークがみんなを救う守り特化なら、チェはどうしようもない悪党をとっちめる(オブラート)攻め特化ですね

🏓アーロン&チェズレイ

後半の癒し担当と化してたんですが、つまり内面的なしんどさがないからそう感じたのかもしれない
サバサバスキルがカンストしてるアーロンと、粘着の化身チェズレイと真逆の性質で。
終わった後だと、アーロンの隠し事の巧さが詐欺師顔負けレベルじゃねえかと思うんですがチェはこのへん嗅ぎつけていたんだろうか…。

またチェ目線で話してしまうけど、生い立ちからしてチェズレイには友達がいなかったと思うんですよね。
尚且つ近づきたい人には特別な感情を向けがちで「有象無象ではないが、個人的に全く惹かれないタイプ」と交流した経験ないんじゃないかと…。
取り入る必要もなく熱を向けることもなく無遠慮にやり取りできるの、そういうの「仲良いね」って言われるんだよ知ってるかチェズレイくん…本気で分かってない気がして…だってそういう相手初めてでしょ…。
モクマさんとのあれそれを聞かせるサンドバッグにしたり、自分の発想では答えが出ない問題を相談してみたりまじで遠慮なくアーロン使ってるの笑ってしまう

なおチェから見たアーロンはある意味で特別な存在だけど、
アーロンは虫が好かない相手なんてこの世にいくらでもいるって知ってるので普通にうぜえって思ってる。アーロン先輩お疲れ様です

🕺ルーク&スイ

応援してる~~!!!大好き~~~~!!!
みんなの後輩、わんこ枠になりがちのルークがスイさんの前では超かっこいいヒーローなのほんまに しかも本人にカッコつけてるつもりもなく そりゃ惚れてしまうわ…
10章で大福…おまんじゅう…?の名前失念してしまったけど、使い方があまりにも粋で「ルーーークお前そんな気の利いたことできたんかワレェ!!??」と大変戸惑いました。かっこいいわ…
BONDチームが微笑ましく見守ってるのも微笑ましいわ……

ルーク、スイさんはまだ若いし心変わりしたっていいんだよってスタンスだけど、自分の方は他の女性からそういうお誘いを受けたとしてもやんわり断るでしょ…スイさんと次会う時まで…(そもそも仕事に忙しいとは思うけども…)

とりあえずBONDチームの各位はそれぞれ結婚祝いに何送るか教えて

🍨ナデシコちゃん

一言感想は抱いてくれなんですけど、みんなのゴッドファーザーなんですけど、はぐれ者たちみんなまとめて受け入れてくれるマザーでもある…
ナデシコちゃんとスイちゃんがいればミカグラは安泰ですわ…

モクマさんとのやり取りの軽快さ、昔からきっとこんな感じだったんだろうな~って思わせておいての過去編があれで。
久しぶりの再会でお互いに色々(本当に色々)変わってたろうに、何もなかったように口裏合わせるように今の自分で接してたわけでしょ…
一番最後の、欠片もしっぽりとしてない飲み会最高ですわ

本編1~2年後でまたBONDチームを駒にして大事件に挑むスピンオフを早く…ナデシコちゃんお願い…


🌟アナザーエピソード

ALL BOND、クリアした時は実は素直に盛り上がり切れなかった部分があって。
プレイに間が空いてしまったせいでもあるのですが、本編エンディングのアツさと爽快感が損なわれてるせいか…?と思ったりしたんですが、もっと単純にわたし自身が「みんなもれなく救う」よりも「ドラマに多少の犠牲はつきもの、散り様が美しいキャラもいる」っていう嗜好だからだなと…思いましたね…

わたしの性癖はさておき、ルークの理想は助けられるものは全部助けることだし、作品全体通して「間違ってもやり直せる手も繋ぎ直せる」って姿勢なので、これはご都合主義ENDではなくBONDらしいENDなんだと考えを改めました。
あと、わたしは全エピ回収しながら進んでたので自動的に解禁されてったんですがこの話はある程度ヒーローゲージを高くしないと見れないんですよね。
ヒーローぢからが高まったルークだからこそ辿り着けるエンディング

エドワードが掘り下げられるたびにミリ単位でじわじわと性癖に突き刺さってくるかんじが怖い 虚無からの芽生え…

シキくんは事前に全然伏線察知してなくて悔しみだったんですが、後から思えばイズミさんにソックリだし思いつめたときのモーションがスイちゃんと瓜二つだし、和とテクノロジーのコラボキャラってまんまやんけ……
色々と消化不良だった部分も納得の回収だった

あとイアン!!イアン大好きなので生き残ってくれてうれしい!3度死にかけて4度目の正直ですね!次死んだらいよいよメカイアンになりそうだから頑張って生きて!

🔫ルーク・ウィリアムズ

ルークのヒーロー性って「弱いものを助けたい」とか使命感に燃えてるっていうよりも「ヒーローが好きだからヒーローになりたい」なのかなって思う。
ヒーローに限らず好きなものにとことん真っ直ぐなルークが好きだし、虚無のエドワードからそんなルークが育ったの言葉にならない…

アーロンの中のヒーロー性も、モクマさんの格好良い所も、チェズレイの中の優しさも、本当に皆の良い所を引き出す天才なんだよなルーク…極めつけにエドワードの感情まで。
王道で良い子で地味だけど魅力的な主人公です。

最後に

まとめていて改めて、

・間違えてもやり直せる。(システム的なとこも含めて。なんなら間違ったほうがおいしいものが見られる時もある)
・絆と呪いの表裏一体さ
・嘘から出た実

あたりのテーマがそこかしこに見えてそりゃあ好きですわ…って気持ちになってしまった。

あとシバコは最高にかわいい。

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