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noteだけで語る、ブースデザインのこと

こんにちは、note担当のMです。
2年に1度開催されているCITE JAPANへの思いはやはりひと月たっても思いやれます。準備から設営、開催。そしてその後の来場者の方々へのご挨拶やフォローなど。発生したエピソードも数限りなく。。
そこでこの6月はCITE JAPAN 2021 SHOWCASE WEBINARの開催の片方で、こちらではnoteのページでは前半後半に分けて、CITE JAPANへの振り返りをしようかと思います。こんなこと考えていたんだ!みたいな気軽な発見をしてくれると嬉しいです!

さて、前半の振り返りは「展示ブース」に焦点を当てていきます。
オフラインのイベントに参加するにあたって、提案処方や原料の準備はもちろんのこと、展示ブースのデザインもとても重要です。
今回のブースは株式会社ジールアソシエイツさんにデザインと施工をお願いし、とても素敵なデザインと現在の展示会に求められる機能を兼ね備えたブースに仕上げていただきました!

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クローダジャパンのブースは市松模様に並んだモスが印象的なタワーをアイキャッチとしてそびえたち、製品や原料は3つのパートに分かれて配置されている構造を取っていました。運のいいことに外の通路からもタワーが見えるほどの入り口のすぐ目の前で、タワーもきちんとアイキャッチの役割を果たしてくれたようです。

本記事ではご担当の城岩さんに今回のブースデザインについて直接お伺いすることにしました。会場の写真なども振り返りながらお話しを進めていきましょう!

2人

(株式会社ジールアソシエイツ 城岩さん、左:クローダジャパン株式会社 インタビュアー M)

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- 今回、縁あってブース設営をご担当いただきありがとうございます。
ジールアソシエイツさんにブースデザインをお願いする際には「サステナビリティ」をテーマに展示をしたい、というお話しをさせていただきました。まず、ブースのコンセプトについて教えてください。

SDGsは2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標ですが、クローダさんはSDGsに何年も前から積極的に取り組んでいる企業でいらっしゃいます。我々のような空間デザインに携わる者としても、クローダさんの取り組みに対して少しでも寄り添うことができればと思い、SDGsの「12:つくる責任つかう責任」という観点で「ゴミが極力出ないブース」「リユース」を実行できるブースを「美しい未来」というテーマでデザインしました。

美しい未来

正面にスカンディアモスというスカンジナビアの自然から生まれた100%天然素材のディスプレイ用「コケ」アイテムを市松模様に配置したタワーをデザインし、クローダさんがメッセージを発信する場所という意味を込めています。

スカンディアモスは人工での栽培ができず、スカンジナビアの森で25年以上自然に育ったコケだけを採取して生産されています。特定の地理環境でしか育たない品種のため大変希少であり、品質を保つため製品加工もすべて手作業で行っています。また、コケの着色は特殊な製法で実施しており、化学薬品を一切使用していないため安心してご利用いただくことができます。
(※この展示が終わったあとも再利用されます!)

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モスを採用したのは、自然から生まれた100%天然素材の装飾のため、自然由来の製品が多いクローダさんのブースイメージに合致したからです。
また、モスを市松模様に配置したのは、日本古来の模様ながら、「永遠」「発展」といった意味が込められており、地球全体として持続可能でよりよい世界が永遠に発展していくことなどをデザインしております。

- モスを取り入れたことは、他のブースと比べてもかなり特徴的なアプローチだったと思います。ふわふわで柔らかなモスの温かみを感じました。
ブース設計や設営にあたり、工夫されたところはありますか。

コンセプトのアウトプットとして、ゴミをなるべく出さないマテリアル選定、経済的な寸法での設計に留意しつつ、綺麗でスタイリッシュなブース、そして営業しやすい導線設計で使いやすいブースを作るよう工夫しました。例えば、タワーの壁面はリユースができるリースパネル(何十回でも再利用できる木工パネル)を使用し、3つのClimate、Land、Peopleゾーンはマキシマライトというシステム(何百回でも再利用できるシステムパーツ)を採用しました。
その結果、ブース全体の重量約238kgに対して出したゴミを約6.6kgに抑える事ができました。

-そんなに抑えることができたんですね!「サステナビリティ」をブースの構造自体に取り入れることができたのは、そういった工夫の賜物だったんですね。
一方で、ブース設計や設営にあたり難しい点はありましたか。

設計する際に難しかったことは、Climate、Land、Peopleという3つのカテゴリーをどういった形で表現すべきかという点です。
最終的なアイデアにたどり着くまでにはいろんなアイデアが出ましたが、最終的にはLEDライトパネルの裏面を利用した大きなパネルで表現することになり、結果、空間を広く使った開放的でソーシャルディスタンスの取れたレイアウトになりました。

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(例えば、LandゾーンからClimateゾーンに向いた角度。LEDライトパネルを利用しているので遠目からでも認識しやすい。)

また、クローダさんが営業しやすい導線設計を考え、Climate、Land、Peopleという3つのゾーンは「抜け感」を重視し、どこにいてもスタッフ同士やお客様が見えるようにしました。結果、大変使いやすいブースだったとご好評いただきお力になれてよかったです。

-  はい、とても使いやすかったです!3つのゾーンを明確に分けつつも見通しがよいので、密を避けることはもちろんのこと、遠くからでも説明ができるため人が集まっているところを避けて説明をすることができました。
展示している製品全てを収納しているiPadも複数設置していたので、両方を組み合わせて活用できたと感じています。
最後にコメントをいただいてよいでしょうか。

クローダさんとお仕事をさせて頂いてから、自分自身SDGsの意識がこれまで以上に高まり、すごくいい影響を受けていると感じております。特に個人的には「13:気候変動に具体的な対策を」に関して、マイボトルやマイバックを持ち歩くなど、自分にできる事を積極的に行動していきます。
改めましてお仕事の機会をいただき本当にありがとうございました。

- こちらこそ、「サステナビリティ」という大きなテーマを表現できる場ができてとてもよかったです。実は私も、CITE JAPANに向けた準備や発信の中でたくさんの学びがありました。少しずつ自分でできることを考えて、生活に取り入れていきたいですね。(ちなみに私もマイバック持ち歩いています!)
詳しくお話ししてくださりありがとうございました!


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実は搬入まで全てのステップはWeb面談やメールでやり取りをしていたため搬入時に初めてお会いするという、今時な現象も起こっていました。
リアルでの開催をするにあたって今までとは異なる準備や意識が求められましたが、たくさんの来場者の方を迎えることができたのは感無量です。改めて関係者の皆様に感謝しております。

そしてついに、オンラインでの配信はついに明日から始まります!
テーマ別に11個のウェビナーをご用意しております。ぜひ興味のある回からご参加ください。

予定スケジュール

それぞれのテーマごとに参加登録をしていただきます。
製品Websiteの問い合わせ窓口からお問合せください。もちろん、参加は無料です。他にも気になることがあればお気軽にお声がけください:)
※本Webinarは法人の方向けの内容となっております。一般の方のご参加はご遠慮いただきますようお願いいたします。

オンライン・オフラインとも、クローダジャパンはお客様に情報をお伝えするため様々な形で発信をしております。また、化粧品に関わるほぼ全ての原料を取り扱っているため、その配信内容も多岐に渡っております。
少しでも気になる原料やコンセプト、提案処方などが見つかりましたらお気軽にご相談ください。

ここまでお付き合いくださりありがとうございました。
それではまた次回の記事もお楽しみください!

私たちのWebsiteも紹介させていただきます。よかったら覗いてみてください。
■コーポレートWebsiteはこちら→Croda.com (英語のみ)
■化粧品向け製品の製品Websiteはこちら→Pesronal Care Website(日本語/英語/スペイン語/ポルトガル語対応)
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■Instagramはこちら→Croda Personal Care(英語のみ)

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